会話がとぎれない話し方のコツはオウム返し

相づちのタイミングと表現、またはオウム返しの大切さのみを説いて200ページ超え。

コーチングの本読むとサラッと書いてあることが多いだけのパートに全てを割いているのである意味すごい。

  • 話し手の気持ちをひとつひとつ丁寧に言葉にすることを心がける
  • 強く伝えたいメッセージがあるときは瞳にピントを合わせる
  • ラジオはテキスト
  • 謝るときには何についてお詫びしているのか明確にする

ちょうど今日、職場のパーティーっぽい催しがあったので上記を心がけて臨んだらなかなか楽しい会話が出来たのでいいねと思った。

一方で、ちょっと変わった人がいて(僕が嫌われてるのかもしれないけど)、向こうから近づいてきたから話しかけたんだけど、あからさまに無視すんのね。なんか昔悪いこといったのかなぁと思ったんだけど心当たりもないし。ただ、あの態度は不快だし反面教師にしとくかと思った。

あと、その席で、職場の上司的だった同僚(先輩という表現がいいのか?)に丸くなったと言われた。一緒に話してた同僚に「なんで?子どもが出来たからか?」とか言われたので、「野菜を育てるようになったからだ」と答えておいた。

というか大学を卒業して以来、丸くなったと言われ続けているので、どんだけ真円に近づいてんのかなぁと思ったが、個人的には真円よりは深淵を極めたい。

本当は怒るとか正論で相手を打ち負かすというのはエネルギーを使うしコスト的にもペイしないというのを学んだのかなぁと思う。それから駄目なやつにダメって言ったところで自分の能力が上がるわけじゃないしなーと。

「馬鹿に向かってバカと言ってなにが悪い!」と思っている方はここらへんの書籍もあわせて読むといいかもしれません。

ProductName 怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
アルボムッレ スマナサーラ
サンガ / 735円 ( 2006-07-18 )


ProductName D・カーネギーの対人力
D・カーネギー協会
創元社 / 1260円 ( 2010-03-06 )


もう一点は、元の上司から、「自分でプロアクティブに動かないと大したコミットメントできないぞ」と言われた。

それはその通りなんだけど、そうだったら、今の上司なんていらないし、現上司に調整力がないとか折衝力が弱いとか言われたくないよ(僕よりもっとないじゃん)と思った。と書いてて、こういう考え方は後ろ向きかなーと思った反面、そうしないと上がっていけない職場の構造ってどうなのかなぁと思った。

まぁ、自分のキャリアを第一に考えるしかないよなぁという無難な結論付けで。

対人力

成長力より面白かった。持続的なモチベーションのためには金銭的なインセンティブよりも、承認欲求に訴えるほうが効果があるってのはモチベーション3.0でも触れられていたとおり。あっちは自分で自分をマネジメントする系だけど、こちらの本は外からどう与えるかという視点で書いてある。

7章の「つき合いにくいひととつき合う」という章が勉強になった。

イエスマンが好きな上司が多い。彼らは近視眼的人間で、たぶんあまり出世はできない

部下に反論されるのを嫌がるような上司は、マンネリにおちいり成功できない。

会社の仕組みや労組的な年功序列マインド的には受け皿としての中間管理職が必要悪として存在するけど、確かに能力的に残念度が高いのが多い。「対人力」の中ではそういう人達とうまくやっていくことを奨励しているのだが、果たしてそれでいいのだろうか?とも思っている。

それは幸せな働き方なのだろうか?

ProductName D・カーネギーの対人力
D・カーネギー協会
創元社 / 1260円 ( 2010-03-06 )


  • 苺で魚は釣れない(ように餌は相手に合わせて変える)
  • 相手が必ずイエスと答える質問をし続ける
  • 批判せず質問する
  • 議論に勝つ唯一の方法は議論しないことだ

フォーカル・ポイント

これは名著かも

今、あなたが仕事や日々の暮らしで思ったとおりの結果を得ていないのなら、戦略的な人生設計にたちかえるときだ。失望や不満を感じるのは、腰を落ち着けて戦略的に取り組むべきだという合図である

本書は最も大切なポイントを見極める力の大切さを説いていてそこに焦点を当てることを説いている。

重要度と緊急度の軸があった場合に重要だが緊急でない仕事に割く時間を増やそうとか、そういこと。

基本的にポジティブ、オプティミスティックでやるべきことにフォーカスしようっていう内容ですね。たまに読みなおすと負のモードに陥らなくて済むのでいいと思う。

一方で、重要でないけど緊急な仕事を如何にやらないかという割と現実にありがちな部分には触れてなかったりするのは、そもそも想定してないからだろう。

もっとも重要な人生の選択とは、現在と未来の自分の姿に、全て自分が責任を取ると決めることである

っていう状況で、敢えて後ろ向きな対応をする必要がないからだろう。

色々勇気づけられる本であることは間違いないので読むといいですね。

ProductName フォーカル・ポイント
ブライアン・トレーシー
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 1575円 ( 2009-10-03 )


  • ひとたび習慣にしてしまえば、より少ない労力で、大きな成果が得られるようになる
  • 生産性を高める五つの質問
  • 重要だが緊急でない仕事は長期的に大きな成果をもたらす
  • タイムマネジメントはライフマネジメント
  • 思考力は何よりも貴重な力である。何を考え、同反応するかを選ぶことが、あなたが唯一完璧にコントロールできることだからである
  • 成功者は楽観主義者という資質を持っている
  • ゴール設定7つのステップ
  • 事業の定義を広くする
  • あなたの成功を左右する人はすべてあなたの顧客
  • アルコール消費量を減らす
  • 会う人すべてが得意客のように対応する

6次産業化推進セミナーに行ってきた

別に6次産業化に興味が有るわけじゃないけど、参加してみたら今回は超良かった。刺激を受けまくった2時間だった。パネラーの全てが強いメッセージを発していて熱かったですね。

長坂養蜂場

地域ブランドを大切にしている感がある。ラスクとはちみつマーガリン美味しそう。今度通販で買ってみようってことになった。

なかじま園

受け取ったヒトがどう捉えるかという観点からの徹底的に顧客目線な戦略。この方はほんとすごいなぁと思った。うちの実家は栃木で毎年苺が送られてくるけど、運送の過程でやっぱ傷んでることが多いので、ユリカーゴ使った発送ってそれだけでうれしいっすね。

それから、パンフの改良前後の違いの説明が分かりやすかった。

あとは、はなの舞のちょびっと乾杯の苺に使われている。

ちゃの生

f-bizもblogもずっと見てるので、改めて志が高いなぁと思った。三人の中では一番チャレンジャーっぽいですね。ブルーベリードレッシングもバーニャカウダソースも気になる。

TODO

あとで試す

  • なかじま園の苺
  • 長坂養蜂場のはちみつラスク
  • 長坂養蜂場のはちみつマーガリン
  • ちゃの生のブルーベリードレッシング
  • ちゃの生のバーニャカウダソース

ProductName 農はショーバイ!
松木 一浩
アールズ出版 / 1365円 ( 2010-09-15 )


「会社を辞める!」と決めてからの、起業ロードマップ

6,7章が参考になった。

  • 起業とは仕事を会社のためではなく、自分自身のためにすること
  • アイデア発想のためには先入観にとらわれない
  • 企業はニッチが基本
  • リースは避けて自己資金から捻出
  • 資金繰り表
  • 収益不動産
  • 個人事業主のメリットとデメリット
  • 事業の撤退時にはこれまで掛けたお金を惜しむのではなく、これから将来に向けて支払うべき債務を減少させることが重要
  • 追加の連帯保証人は避ける
  • 「なぜ失敗したか」を考えることと「なぜ成功しなかったか」を考えることは、似ているようで実はまったく違う思考パターン

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これだけ!OJT

OJTなんだかコーチングなんだかよくわからんが、

管理者に必要とされるスキルを「コンセプチュアルスキル」「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」の3つに分け、管理階層の高さによって求められるスキルの割合を体系的に表したものです

ヒューマンスキルの話が多めということで。

お客様がお金を払うのは、お客様自信が、「手に入れたいこと」「解決したいこと」に対し、お客様自身で「できないこと」「面倒くさいこと」「時間がかかってしまうこと」のいずれかであることがほとんどです。

ProductName これだけ! OJT
中尾 ゆうすけ
すばる舎 / 1470円 ( 2010-12-17 )


一般的なことが分かりやすく書いてあったが、これだけ?OJTと思う人もいるでしょう。

二人で時代を生き抜くお金管理術

アクセスログを見てたら著者からリンクを張られていたので、チラ見したらいいかげんな書評書いてたので萎えた。

最近、思うことがあるので少し読みなおしてきちんと書きなおしてみた。

尚、著者の方がblogのタイトル間違えてますが「澤姫」ってのは栃木の酒蔵です。美味いです。東北の酒が話題になってますが、この酒蔵も被災しているので見かけたら買うといいと思います。Save The 栃木酒ってことで。僕も夏休みに実家に帰ったら栃木の酒を飲みまくる予定ですよ

ProductName 夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術
花輪 陽子
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 1365円 ( 2010-06-16 )


まず背景として、日本は緩やかに衰退していていて止まる気配など見せてませんね。最終的にはアジアの勢いのあるところに抜かれていくか、抜かれないにしても漸近的に近づいていくことになるんじゃないかなぁ。

あと、年金は僕らの世代は「もらえない前提」でしょう。人口減少しているのに若者世代が老人を支えるというのはかなり無理があると思いますね。ゆるやかにベーシック・インカムに移行しつつ、相続税100%くらい課さないと所得の世代移転がなされずにかなり硬直化するんじゃないかなぁ。せめて土地だけでももっと流動化して欲しいですよねー。

労働に関しては、一昔前のようにずっと同じ会社に勤め上げたとしても、退職金2000万円なんて難しいでしょう。労組の資料をよく見れば分かると思いますが。労組自体も若者から老人に所得移転しつつ逃げ切る組織になっているところが多いんじゃないでしょうか?能力があって本来もっと高い賃金で労働力を売るべき人間がロックされているのはよろしくないことだと思います。

そこで、なぜロックされているのか?ライフプランが間違っているけど修正できないのはなんでじゃろかなー。どうしたらこの閉塞状態からぬけだせるかのぉ?と思ったときに読めばいいのが本書ですね。

本書自体の主張は夫婦で600万円を目指すにはどうしたらいいかということを説いているのだけど、基本的にリスク分散するにはどうしたらいいかということです。二人で手堅く行くなら600万円を目指す路線ですが、ある程度の収入を片方が担保できればもう片方は積極的に攻めていくというのもありだと思います。むしろそうやって閉塞状態からの脱却を模索するというのも夫婦のライフプランというか戦略のひとつであるように思います。

本書は手堅く生きていく方法論だと思いますが、これを踏まえた上でどういうアグレッシブさを醸しだしていくかを考えてみると結構面白いと思います。

守破離ですよ、奥さん!

みたいな。

成果主義がそもそもうまく機能しないのはなぜか

モチベーション3.0を読んであれば理解しやすい。本書では日本人のやる気がないのはモチベーションの認識がきちんとできてないことと、そういうマネジメントがきちんとできる管理者がいない(または質が低い)ことに問題があるとしている。

成果主義は「馬の目の前に人参をぶら下げる制度」だが、現実には、モノやお小遣いで動機づけられた子どもがやる気を出すケースは稀

ま、そういうマネジメントは年功序列で持ち上げられた管理者には難しいでしょうねー(棒読みな感じで)。さらに研究職系のだと技術もないからロールモデルにすらならんし。

そもそも部下の評価などあまりしてこなかった管理職が、ひとりひとりの部下に適切な目標を立てさせて、その達成を手助けし、さらにその達成度を適正に評価するのは並大抵のことではないはずです

  • 日本人が極端にやる気をなくしたひとつの原因として「管理職の質の問題」が挙げられます
  • いまや「成果主義はうまくいったのかどうか」ではなく、「いったい成果主義のどこに問題があるのか」に世間の関心は移ってきている
  • デビルズアドボケイト
  • 先進十カ国のなかでは、日本の管理職のレベルはかなり下。行動科学をしらないから。
  • 日本人は何に対して給料を貰っているかという意識が希薄

会社の制度の話について知りたいのなら面白いけど、モチベーションをどうやってあげたらいいかなぁという話に関してはモチベーション3.0のほうがいいと思いますね。

ProductName モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク
講談社 / 1890円 ( 2010-07-07 )



デビルズアドボケイトやると、結構怒り狂うヒトがいるのでロジカルじゃない研究者は結構困るというか逆にスクリーニングの手段として有効。そういうヒトはデスマりやすいので、普段から危険には近づかないように気をつける。

ひとりビジネス

成長をあまり前提としない、一人でマネジメントしていくためのニッチ系ビジネス。

人を使うのも使われるのも嫌だというマインドが強いが、雇用をするというのは一種の社会貢献だと思うのでそれを目指さないというのは、ちと僕の目指す方向性とは違うかな。

  • 顔の見えないネットショップだからこそ売れるという商売
  • 「ひとりビジネス」の最大のメリットは経費があまりかからないこと

ビジュアルアートにおけるソフトウェアの可能性は何か?

コーディングの本ではなくて思想的な、というか美学を体系的に考えていくためのテキスト。普段あまり考えていなかったメタな部分について深く考える機会を与えてくれる良書。インスパイアされまくった。

コードには主に「伝達」「説明」「暗号」という3つの目的があるが本書では「一連の命令を表すコード」に注目している。

ソフトウェアは思考の道具でありソフトウェアを利用すれば大量の情報を活用する能力を高めるだけでなく、今までにない考え方もできるようになる。

で、この可能性のことをprocedual literacyというらしい。

前にも触れたが僕はドラッグデザインもアートだと考えている。特に薬剤そのもののかたちをどう表現するかは重要だし、形と特性の関係性の表現技法なんかもそうだようなぁと。

ProductName FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコード

ビー・エヌ・エヌ新社 / 2520円 ( 2011-04-25 )


スリットスキャニングとトランスコーディングが興味深かった。サポートサイトにProcessingのコードが載っているので動かしてみると楽しい。