「会社を辞める!」と決めてからの、起業ロードマップ

6,7章が参考になった。

  • 起業とは仕事を会社のためではなく、自分自身のためにすること
  • アイデア発想のためには先入観にとらわれない
  • 企業はニッチが基本
  • リースは避けて自己資金から捻出
  • 資金繰り表
  • 収益不動産
  • 個人事業主のメリットとデメリット
  • 事業の撤退時にはこれまで掛けたお金を惜しむのではなく、これから将来に向けて支払うべき債務を減少させることが重要
  • 追加の連帯保証人は避ける
  • 「なぜ失敗したか」を考えることと「なぜ成功しなかったか」を考えることは、似ているようで実はまったく違う思考パターン

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これだけ!OJT

OJTなんだかコーチングなんだかよくわからんが、

管理者に必要とされるスキルを「コンセプチュアルスキル」「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」の3つに分け、管理階層の高さによって求められるスキルの割合を体系的に表したものです

ヒューマンスキルの話が多めということで。

お客様がお金を払うのは、お客様自信が、「手に入れたいこと」「解決したいこと」に対し、お客様自身で「できないこと」「面倒くさいこと」「時間がかかってしまうこと」のいずれかであることがほとんどです。

ProductName これだけ! OJT
中尾 ゆうすけ
すばる舎 / 1470円 ( 2010-12-17 )


一般的なことが分かりやすく書いてあったが、これだけ?OJTと思う人もいるでしょう。

二人で時代を生き抜くお金管理術

アクセスログを見てたら著者からリンクを張られていたので、チラ見したらいいかげんな書評書いてたので萎えた。

最近、思うことがあるので少し読みなおしてきちんと書きなおしてみた。

尚、著者の方がblogのタイトル間違えてますが「澤姫」ってのは栃木の酒蔵です。美味いです。東北の酒が話題になってますが、この酒蔵も被災しているので見かけたら買うといいと思います。Save The 栃木酒ってことで。僕も夏休みに実家に帰ったら栃木の酒を飲みまくる予定ですよ

ProductName 夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術
花輪 陽子
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 1365円 ( 2010-06-16 )


まず背景として、日本は緩やかに衰退していていて止まる気配など見せてませんね。最終的にはアジアの勢いのあるところに抜かれていくか、抜かれないにしても漸近的に近づいていくことになるんじゃないかなぁ。

あと、年金は僕らの世代は「もらえない前提」でしょう。人口減少しているのに若者世代が老人を支えるというのはかなり無理があると思いますね。ゆるやかにベーシック・インカムに移行しつつ、相続税100%くらい課さないと所得の世代移転がなされずにかなり硬直化するんじゃないかなぁ。せめて土地だけでももっと流動化して欲しいですよねー。

労働に関しては、一昔前のようにずっと同じ会社に勤め上げたとしても、退職金2000万円なんて難しいでしょう。労組の資料をよく見れば分かると思いますが。労組自体も若者から老人に所得移転しつつ逃げ切る組織になっているところが多いんじゃないでしょうか?能力があって本来もっと高い賃金で労働力を売るべき人間がロックされているのはよろしくないことだと思います。

そこで、なぜロックされているのか?ライフプランが間違っているけど修正できないのはなんでじゃろかなー。どうしたらこの閉塞状態からぬけだせるかのぉ?と思ったときに読めばいいのが本書ですね。

本書自体の主張は夫婦で600万円を目指すにはどうしたらいいかということを説いているのだけど、基本的にリスク分散するにはどうしたらいいかということです。二人で手堅く行くなら600万円を目指す路線ですが、ある程度の収入を片方が担保できればもう片方は積極的に攻めていくというのもありだと思います。むしろそうやって閉塞状態からの脱却を模索するというのも夫婦のライフプランというか戦略のひとつであるように思います。

本書は手堅く生きていく方法論だと思いますが、これを踏まえた上でどういうアグレッシブさを醸しだしていくかを考えてみると結構面白いと思います。

守破離ですよ、奥さん!

みたいな。

成果主義がそもそもうまく機能しないのはなぜか

モチベーション3.0を読んであれば理解しやすい。本書では日本人のやる気がないのはモチベーションの認識がきちんとできてないことと、そういうマネジメントがきちんとできる管理者がいない(または質が低い)ことに問題があるとしている。

成果主義は「馬の目の前に人参をぶら下げる制度」だが、現実には、モノやお小遣いで動機づけられた子どもがやる気を出すケースは稀

ま、そういうマネジメントは年功序列で持ち上げられた管理者には難しいでしょうねー(棒読みな感じで)。さらに研究職系のだと技術もないからロールモデルにすらならんし。

そもそも部下の評価などあまりしてこなかった管理職が、ひとりひとりの部下に適切な目標を立てさせて、その達成を手助けし、さらにその達成度を適正に評価するのは並大抵のことではないはずです

  • 日本人が極端にやる気をなくしたひとつの原因として「管理職の質の問題」が挙げられます
  • いまや「成果主義はうまくいったのかどうか」ではなく、「いったい成果主義のどこに問題があるのか」に世間の関心は移ってきている
  • デビルズアドボケイト
  • 先進十カ国のなかでは、日本の管理職のレベルはかなり下。行動科学をしらないから。
  • 日本人は何に対して給料を貰っているかという意識が希薄

会社の制度の話について知りたいのなら面白いけど、モチベーションをどうやってあげたらいいかなぁという話に関してはモチベーション3.0のほうがいいと思いますね。

ProductName モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク
講談社 / 1890円 ( 2010-07-07 )



デビルズアドボケイトやると、結構怒り狂うヒトがいるのでロジカルじゃない研究者は結構困るというか逆にスクリーニングの手段として有効。そういうヒトはデスマりやすいので、普段から危険には近づかないように気をつける。

ひとりビジネス

成長をあまり前提としない、一人でマネジメントしていくためのニッチ系ビジネス。

人を使うのも使われるのも嫌だというマインドが強いが、雇用をするというのは一種の社会貢献だと思うのでそれを目指さないというのは、ちと僕の目指す方向性とは違うかな。

  • 顔の見えないネットショップだからこそ売れるという商売
  • 「ひとりビジネス」の最大のメリットは経費があまりかからないこと

ビジュアルアートにおけるソフトウェアの可能性は何か?

コーディングの本ではなくて思想的な、というか美学を体系的に考えていくためのテキスト。普段あまり考えていなかったメタな部分について深く考える機会を与えてくれる良書。インスパイアされまくった。

コードには主に「伝達」「説明」「暗号」という3つの目的があるが本書では「一連の命令を表すコード」に注目している。

ソフトウェアは思考の道具でありソフトウェアを利用すれば大量の情報を活用する能力を高めるだけでなく、今までにない考え方もできるようになる。

で、この可能性のことをprocedual literacyというらしい。

前にも触れたが僕はドラッグデザインもアートだと考えている。特に薬剤そのもののかたちをどう表現するかは重要だし、形と特性の関係性の表現技法なんかもそうだようなぁと。

ProductName FORM+CODE -デザイン/アート/建築における、かたちとコード

ビー・エヌ・エヌ新社 / 2520円 ( 2011-04-25 )


スリットスキャニングとトランスコーディングが興味深かった。サポートサイトにProcessingのコードが載っているので動かしてみると楽しい。

労使トラブルのQ&A

裁量労働だとか、成果主義の導入とかで働き方が変わっているにも関わらず、上司(の上司)あたりは年功序列世代で労組マインドをひきずっているのでどうしても働く態度にズレが生じてきますね。

そういった部分の折り合いが付けばいいんだけど、つかなかった場合感情的な摩擦が起きるが、ポイントを知っていれば強く出ていいのか悔い改めなければいけないのかサッと判断できてよろしいかと。

ProductName 労使トラブルを解決するならこの1冊 (はじめの一歩)
河野 順一
自由国民社 / 1785円 ( 2011-03-18 )


  • 自宅謹慎中の給料はでる
  • 着替えが仕事に入るのかどうかはたまに出ますよね。
  • 会社が時季変更権を行使できるのは、恒常的な人手不足を解消しようという努力前提。
  • 退職時にまとめて休暇を取る場合は時季変更権を行使できない。
  • 雇い入れ時に勝手な職種転換は原則できない
  • 求人広告の額より安い給料で採用されるのはあり
  • 異様に長い試用期間は無効で、試用期間中でも14日を経過すると解雇予告制度が適用
  • 修飾の際戸籍謄本の提出を拒んで良い(住民票記載事項証明書で済ますのは可)
  • 期間を定めた労働契約は原則3年
  • リストラ対象者をくじびきで決めるのはだめ
  • 労働組合めんどくさい

振り返ってみて今の35歳位の人のキャリアで割と成功したかなーっていう事例集

自分が振り返ってみるに、こうすべきだったよなぁと思うことはあるが、今は環境が大きく変わっているし、今の20代のヒトがこれ読んでも教科書的な指針にはならないんじゃないかなぁと思った。

大きい会社に入ったら、時間を売るような仕事とか誰でもできるような仕事を避けるってのは正しい戦略だと思う。やりたくない仕事をしないという態度は別にデメリットにならないと思う。なぜなら、どっちにしろ年功序列的な出世なんて見込めないんだから。

  • 努力しても並にしかなれない分野に無駄な時間を使わない
  • 目標達成/目標達成能力バランスを考える
  • 弱い紐帯論

ProductName 7割は課長にさえなれません (PHP新書)
城 繁幸
PHP研究所 / 735円 ( 2010-01-16 )


ProductName 7つの習慣―成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー
キングベアー出版 / 2039円 ( 1996-12 )


お金を増やす仕事は時間を売る仕事が多い

ブログ見て「おっ!」と思ってポチしたけど、結局時間を売っているだけだった。

仕組みをどうするかっていうのは数パターンしかなかったかな。

アロメトリーによるアニマルスケールアップとPBPK

先日の会議で、肝ミクロソームのクリアランスに顕著な種差が認められるコンパウンドなのに、「アニマルスケールアップでヒト予測」と宣ったいい年の現職がいたので、

「おまえはアホか?黙ってPBPKやっとけ」

を5重のオブラートで丁寧に包んで話しておいたけど、「なにげに専門だろ?10年以上この仕事やってんだろ?」という想定外の事象だったためなのか、5重の壁など何も役に立たなかった。相手の専門性を信頼し過ぎても駄目だということで。

会議に同席していたケミストのヒト達はピンとこなかったみたいですが、DMPKの基本的なところはきちんとおさえて、自分たちがどういう情報をフィードバックして欲しいかをきちんとコントロール出来ないといけませんね。最終的に自分達に跳ね返ってくるので気をつけたほうがよいですね。

研究でも、ウソをウソと見抜く力は養っておかないといけない。そのためには必要最低限の知識を持つか、信頼できるチャネルを確立しておく必要がありますね。

「しょうもない解釈したり、いい加減な実験スキームくんだらチームの専門外の要員から厳しく突っ込まれる」

そういった緊張感を持っていないとお互い堕落しますね。

ProductName ADMET for Medicinal Chemists: A Practical Guide

Wiley / 11060円 ( 2011-03-01 )