モダリティの四面体

この記事は、創薬 (dry) Advent Calendar 2019 の8日目の記事です。

料理の四面体

皆さん料理は好きですか?レシピをいくつ覚えていますか? 食材や調味料が足りなかった場合にあなたはそれらレシピをアレンジすることができますか? もしアレンジできないのであれば、そもそも料理というものを理解していない証拠なので「料理の四面体」を読みましょう。

ProductName 料理の四面体 (中公文庫)
玉村豊男
中央公論新社 / ?円 ( 2017-06-30 )


読んでいない人のためにネタバレを用意したので、ざっと読んでみてください。ちなみに私の強烈なaha体験はアヒージョと茹でた肉や野菜の油がけは可換であるという事実でした。これによりメタレシピというものに目覚めたし、急激に料理の応用の幅が広がった気がします。

創薬モダリティ

さて、ここからが本番です。

みなさんはモダリティをご存知でしょうか? もし知らなければNew Modalities, Technologies, and Partnerships in Probe and Lead Generationが参考になると思います。

以下は全文にアクセスできますが、論調が私の主張と合わない部分があるので参考として載せておきます。

モダリティの話が出てくると文脈には「低分子はオワコン、これからは中分子の時代」という既存の手法との対立が含まれていたり、百貨店よろしく、いくつのモダリティをピラーにするかという風に語られることが多いように思いますがもう少し統一的な視点を与えられないかというのが今回のお話です。

そこで冒頭の料理の四面体の枠組みを借りてきて、それぞれの辺に「分子量」「MoA」「測定系」というパラメータをアサインします。するとそれぞれの辺を頂点に持つ三角形が(広義の)モダリティを形成することになります。

分子量に関してはよいし、MoAもセントラル・ドグマだと考えればOKかなと思いますが、測定系が連続値をとるというのはちょっと乱暴だけど無視してください。

これでキレイに抽象化できたかなと。

modality

こうしてみる特にモダリティで組織化する場合にはそれぞれのモダリティに応じたテーマの探索を志向すると思うのでプロダクトアウト色が強くなりがちだと思うのですが、そのあたりどういう風に舵を取るんでしょうね? 個人的にはRight Target -> Right Modalityをどう選ぶかというMoA in(マーケットイン)なアプローチは重要なんじゃないかなーと思います。そしてそれができるのがDryの人達ではないかなと考えています。

結局モダリティで組織化せざるを得ないのは技術ロックされるからだけど、コンピューターサイエンスとしては低分子の構造最適化も、ペプチドの最適化に特に壁はないし、バイオインフォマティクスもやればいいので、別にプロダクトアウトの立場になる必要性もないでしょう。むしろRight Targetが得られたあとに適切なモダリティの選択とドラッグデザインができれば楽しくプロジェクトに関われてハッピーなんじゃないかなと。

ただそのためには、key-lockシステムを超えたMoA干渉のアプローチ方法を理解しておく必要があるかなぁと思います。さらには新しいWetの技術などもキャッチアップしないといけないけど、分子設計者としての幅は広がって楽しいでしょう。

参考

今回昔書いた以下のエントリを参考に書き直してみました。

分生四日目

朝は粥

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分子生物学会というなのお食事会も最終日

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昼は海鳴でラーメン。たしかにここは美味しかった。博多滞在中結局2杯しか食べられなかったので 今度はラーメン詣でにいこうかな。

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デイトスの酒屋の角打ちでスタバったら当たりをひいて一杯サービスになった。

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このまま帰るとただ酒になってしまうので、みやざきのひでじビールを頂いた。

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新幹線の中では先程の酒屋で購入した三井の寿をちまちまやった。新幹線で飲まないと立派なHaskellerにはなれない。 すくなくとも静岡では一人前のHaskellerとしては認められない。

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分生三日目

バイオインフォマティクスという美味。@oec014との綿密な打ち合わせの結果、夜はもつ焼きに行くことにしましたw

朝は定番の粥。間違いない。

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昼はうどん。ここまでは完全にルーチン化してしまった。

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稲荷2個とごぼ天うどんで満足。

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夜はもつ焼き塩田屋白金店へ。

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お通しはアルファルファとポテトサラダいくらのせ。

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おまかせの串5種。撮らないで食べてしまったのもあるw

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このレバーが美味しかった

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牛豆腐。隣のよく泡立てられた全卵に浸けていただく。すき焼きみたい。

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最後は中身焼きで。

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今日もまた分生を堪能したのであった。

分生二日目

朝は定番のさつまいも粥

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昼は三宅うどんで丸天うどんと稲荷寿司

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卓上にネギと一味があるので振りかけるといい感じになる

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帰りに「高菜たべちゃったんですか?」の店の前を通りかかると人だかり。

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夜は博多駅前で懇親会。時間がちょっとあったので駅のお土産を物色していたら、 酒屋と角打ち発見。

一杯だけいただいた。

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酒のあても色々そろっているので、帰りにサクッと飲んで帰るのもありか。

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懇親会は二◯加屋長介

話が忙しくて、ほとんど写真を取っていない。唯一ゴマサバ。

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懇親会は色々といい話が聞けてよかった。

py4chemoinformaticsを書きました

この記事は、創薬 (dry) Advent Calendar 2019 の4日目の記事です。

分生に来ていますが図書コーナーのbono関連図書のモテ期襲来が圧巻でした。

ProductName 生命科学者のためのDr.Bonoデータ解析実践道場
坊農秀雅
メディカルサイエンスインターナショナル / 3300円 ( 2019-09-27 )


ProductName 次世代シークエンサーDRY解析教本 改訂第2版
清水厚志
学研メディカル秀潤社 / 6160円 ( 2019-12-14 )


chemoinformaticsなみなさんもこれを期に購入してbioinformaticsも勉強しましょう。これからは両方できてなんぼですよ。

ところで、標題の通り我々(@iwatobipenと私)はpy4chemoinformaticsを書きました。そのきっかけがちょうど去年の分生で、ある出版社の方につないでもらいchemoinformaticsの書籍を検討してもらう機会をいただいたのですがボツになってしまいました。その際に目次を書いて提出したのですが、まぁ折角章立てしたんだしGitHubに残そうぜってことになった次第です。

私としてはMishima.sykとしてなんとなく何かを残しておきたかったのと謝辞を書きたかったというのが主なモチベーションですが、そのために共著になってくれた@iwatobipenをはじめ表紙を飾ってくれた@souyakuchan、誤字脱字の訂正を丁寧にしていただいた@antiplastics, @bonohu, @ReLuTropy, @ski_nanko, @torusengoku, @yamasaKit_には大変感謝しております。もちろん、学会などでお会いしたときに直接フィードバットしていただいた方のコメントもとてもありがたく感じています。

ちなみに、GitHubで本を書くのは結構簡単です。知らないといけないのは基本的なGitHubの使い方とasciidocの記法だけです。なぜmarkdownでなくasciidocを使うのかは、こっちのほうが、注釈つけたりするや表を書くのが簡単だからです。HTMLのレンダリングはGitHubのほうでよろしくやってくれますし、pdf化もasciidoctor-pdfでサクッとできます。もし、章には入ってないけどこれが入っていたら初学者は喜ぶだろうなとか、もうちょい高度な内容を章として追加したいなと思ったら気軽にPRしてください。わたしも、そろそろなんか追加しようかなと考えています。

今回表紙が創薬ちゃんなので、急遽駄文をアドベントカレンダーにねじ込むことにしてみましたが、私からのtakeawayは 「自分の属するコミュニティを大切にしよう、そしてそれ以外のコミュニティも同じくらいリスペクトしよう」 です。弱い紐帯の強さは異分野をリスペクトしてこそです。特にDryでやる人は自分の活躍分野を広げるためには現在関与している分野に精通する一方で新たな応用分野を探索する必要があります。そして自分の知らないWetの分野はブルーオーシャンになある可能性があるということは忘れないようにするといいと思います。

それでは今日も食の祭典「分生」を楽しみマッスル。

分生一日目

食の祭典「分生」に来ています。

前泊の夜はshinshinでラーメン。あまり調子が良くなかったので、そのまま就寝

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朝は軽く粥をいただく。ほんと朝は毎日粥でいいわってくらい粥が好き。間違いない。

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ランチョン並ぶのも嫌なので、タマゴの孵化も兼ねて、呉服町駅近くの「みやけうどん」まで歩く。 博多のうどんってやわやわなのね。なんか初めての体験。

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ポスターをがっつりと見疲れて、休んでいたら@oec014と遭遇。水炊き気になるんだけどお一人さんはなぁみたいな話になり、じゃぁ行くかと。結果的に必然w

とり田に行ってみた。

お通しの半熟卵に肉味噌が敷いてあるやつ。すこぶる美味いのでビールではなく最初から日本酒頼んでおけばよかった。

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白濁したスープが運ばれてきて、まずはネギしゃぶから。肉は「骨付き」「むね」「もも」の三種類

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ゴマサバの味噌がけ。これも日本酒だったな

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続いてつみれ鍋にしてもらいます。これを食べているとかしわ天が運ばれてきた。

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最後に雑炊にしてもらった。

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あとはデザートにプリンだけどicloudの同期がまだなのでそのうちアップする。

CBI2019に参加しました

参加された皆様お疲れさまでした。去年よりも参加者が100人以上増えたそうで、ポスターも展示できるほぼギリギリだったようです。そのせいで去年あった電源付きテーブルが撤去されてバッテリー難民がちらほら出たようですがw

私はツイッターでしかやり取りしたことのない人の何人かにお会いできて満足しました。あとは色々とディスカッションしていただいて大変刺激をうけましたので、酒ばっかり飲んでないでもっと色々頑張らなあかんなと思いました。

特にバイオインフォ頑張らねば。来年はバイオインフォのチームからもポスターくらい出せるようにしたいですね(煽っとく)。

個人的には強烈なアハ体験があったので非常に有意義でした。あとポケモン図鑑も一つ埋まって大変よかった。

アブダクション

会場ついて早々に、「このまえ薦めてた本めっちゃ良かったでー」って言われたので薦めてよかったです。名著なのでサイエンティストの皆さんは購入して読みましょう。

py4chemoinformatics

これもマテリアルとしては良いと褒められて嬉しかったです。もともと医学系の出版社に持ち込んでみたけど、販売網の違いで採用されなかったものの、まぁ書いとくかって感じで書きあげたものなので皆さんのお役に経ってよかったです。 あと、この界隈では著名な@yamasaKit_の丁寧な修正が入っているのでクオリティも担保されていると思います。

そろそろ章の追加をしようかなと思っているので、みなさんもケモインフォに対する熱い思いをぶつけてみたいなら新しく章を作ってPRお願いします。

Psikit

Psikitはなかなかイケてると思うし、面白そうという意見を頂いたのだけど、これといった成果が出ていなくてもうちょっとちゃんとやらないといけないなーと思っています。自分では何をやれば成果が出るかはわかっているんだけど、量子化学に寄りすぎていて、具体的な事例を見せないとイメージできないだろうなと。

12月の構造活性シンポジウムでこのあたりの話をしようと思っています。

Kinme

創薬のひろばでKnimeを広めたいって書いたと思うんだけど、実際にシェアして再利用する仕組みをインハウスに作っています。でこの前のMishima.sykでそのあたりの話をしたら、そういうの欲しいって言われたので再実装したものを公開しました。

ちなみにkinmeはknimeのアナグラムで@bonohu考案で、金目鯛は@t_kahiに釣ってもらいました。

悶える?モダリティ

ちょっと前までは低分子の分子設計ばっかりやっていて、その当時は出口戦略重要だよねそのための差別化はやっぱDMPKだよなってことで、PBPKとかPK-PDとかが重要になるんやろねと思っていた。

最近は創薬モダリティの流れで色々な分子設計やり始めていて、よい設計のためには分子生物学理解してないと駄目だよなぁと思うようになってきてる。

モダリティの四面体によると、創薬においては

ProductName 料理の四面体 (中公文庫)
玉村豊男
中央公論新社 / ?円 ( 2017-06-30 )


  • 干渉剤の大きさ(いわゆるモダリティ)
  • 干渉対象 (MoA)
  • 測定系

の組み合わせが重要で、我々が分子設計するためにはモダリティは基本的になんでも扱えるけど、MoAを意識したデザインをするためには分子生物学を理解していないと、よいデザインはできないように思う。特にプロテアソーム系とかエピジェネまわりに触ったりするやつとかそれなりに確度高く設計できると嬉しいよなーとか。

というわけで細胞の分子生物学でも読み直すかという気分になっている。

ProductName 細胞の分子生物学 第6版
ALBERTS
ニュートンプレス / 24530円 ( 2017-09-15 )


新しいモダリティいじるの楽しいけど、それぞれ考え方変えていかないといけないのが手探りですよね

Does Hype Hurt Science Community or Pharma?

最初は長文のエントリを書いてみたのだけど生々しくなりすぎたので全部消し、結局2時間ぐらいを無駄した。

  • 会社: 東京皇国
  • hype: 焔ビト
  • データサイエンティスト: 消防隊
  • hypeの訂正: 鎮魂
  • 転職: ラートム

ちなみにこういう実装できそうにない抽象的なポンチ絵を書き始めると人々は焔ビト化するという設定になってる。

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炎ハ魂の息吹……黒煙ハ魂ノ解放……灰ハ灰トシテ……其ノ魂ヨ……炎炎ノ炎ニ帰セ ラートム

Mishima.syk #14やりました

参加者のみなさまお疲れさまでした。

一次会はリパブリューでクラフトビール飲みまくり。ついでに創薬ちゃんもいた。

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二次会はうさぎの木でワインと肉

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私の発表はKNIMEの学習環境を構築するっていう話とPyConMYに行ってきたという話でした。PyConは楽しいのでみなさんも参加されるといいと思います。

それから阪医python会の人達にCWLのステッカー配ってきました。IIBMP2019でもう少しもらっておけばよかったかなーと。

今回はKNIMEやCWL、airflowといったワークフロー関連の話が多かったので、KNIMEユーザーの方々の参加が多かったかなと思います。

私のKNIME社内コミュニティーをどう醸成していくかっっていう演題の質疑で、「社外コミュニティーどうするつもりなの?」っていう質問がきて、「うちでイニシアチブとれたらいいんじゃないかな?」って返しといたけど、懇親会で改めてKNIME日本ユーザーのコミュニティも欲しいよねーという話題が出ていたのでそのうちできるんじゃないのかなと思います。GitHubとGitHub Pages使えばサイトなんて簡単に作れるしね。

KNIMEはオープンソースだからそういうコミュニティがまずあって、そこにインフォコムとかのKNIME使って商売している会社がなんらかのサポートするっていうスタイルのほうが健全だし、ユーザーももっと増える気がします。