Business Model Generation Workbook

ビジネスモデル・ジェネレーションを噛み砕いた本(ちょうど一年前に読んだのか…)

最初の方の漫画の説明が全体を網羅していてわかりやすい。BMGは右側から埋めていく。

既存の枠組みをキャンバスに書いてから、オズボーンのチェックリスト的に枠組みを壊してみて新たな価値が提案できるか考えるスキームは勉強になった。

ProductName 図解ビジネスモデル・ジェネレーション ワークブック
今津 美樹
翔泳社 / 1554円 ( 2013-04-09 )


  • 価値提案が全てをつなぐ要
  • キャリアデザインにも使えるので、転職の際に自分の価値を再確認できる

トヨタ生産方式の名著

著者が本人なので当然か。具体的なことではなくメタな視点で書いてあるので、今まで断片的に理解していたことがまとまったのと、もっと思考の幅が広がるような名著だと思う。

「ジャストインタイム」とはチームプレーすなわち、連携プレーの妙を発揮させることである、「自働化」とは選手一人一人の技を高めることであると考える

という記述には目から鱗が落ちた気がした。

ProductName トヨタ生産方式
大野 耐一
ダイヤモンド社 / ?円 ( 2012-09-14 )


  • プルという思想から「かんばん」という実装に至った
  • 少人化という考え方

創薬はプロダクトバックログという考え方が弱いかな

知財化する際に、誰が作ったかが重視される風潮がある気がするので仕方ないのかなと思う部分を差し引いても、合成案とケミストの癒着は強いんじゃないかなぁと。

スクラムにおけるプロダクトバックログとかスプリントバックログ的な考え方をもっと強く押し出さないと、プロジェクトに貢献できないんじゃないかなぁ。

あと、合成案批判を人格批判と受け取るヒトが多すぎる気もする(文化かな)。それも知財化が絡んでいるんだろうな。

とか考えていたら、ペアプロみたいに合成案を相互レビューするようなやり方ってメリットあるんじゃないかなぁという気がしてきたけどどうなんだろうね。

GitHubなんかを使い続けてソースコードの共有が普通に受け入れられるようになると、創薬のプロジェクトで、自分の案に固執したり、クローズにしたがるカルチャーに閉塞感を感じてしまう。

職場のウェブサービスにもAIDMAは必要

ユーザーを顧客と考え、顧客を育てるという地味な仕事も必要なんだろうなぁと思うんだけど、育ててもらうサイエンティストってなんなの?(以下略)という気持ちが強いし、そういう仕事は地味すぎて評価されないので優先度を下げてる。

かといって、そこらへんをやらないとユーザーが増えないというジレンマが。

というわけで、なんか楽しみながら(給料と関連付けないで)モチベーションをあげるやり方を探している。

ProductName 販促の教科書 (1THEME×1MINUTE)
眞喜屋実行
すばる舎 / 1470円 ( 2013-05-21 )


  • 心のつながり
  • 伝わるように意識する
  • 道標を用意する
  • 利用イメージを分かりやすく伝える

利用イメージを分かりやすく伝えるってのが難しいなぁ。

自家製ソンジャーネ

2人目産むの無理ゲーすぎるというエントリというか愚痴を読んで。給料が少ないとかそういうのは問題になっていないという空気感は取り入れてある。

頼れる実家が近くにあって、旦那も定時で帰ってくる、みたいな夢のような非実在家族

頼れる実家は近くにないけど、僕は基本的に定時で帰っている(妻は専業主婦ではないが正社員でもない)。僕の場合は朝はかなり早く出社するので残業していることになるけど、子供が病気になったら(積極的に)休みを取ったり、まぁそういう分担は普通。もしパートナー間で分担しない場合、専業主婦じゃないかぎり無理ゲーだし、専業主婦だとしてもかなりハードなんじゃないかなと思う。僕のまわりを観測してみると二人以上の子持ちはだいたい専業主婦だし、旦那はみんな遅くまで働いている気がするなぁ。

で、なぜ彼ら(旦那ね)は家庭へのコミットが少なくならざるを得ないのか?

それは社会がそういうシステムになっていてそれをみんなが肯定しているからでしょう。

会社における重要度緊急度マトリクス

自己啓発系によく説かれているように、重要度緊急度マトリクスのうちで大切にしなければならないものは第二象限の重要だけど緊急でないものですね。できるサラリーマンの皆さんは当たり前過ぎて言うまでもない。

じゃぁ第三象限ってなんなの?っていうのは素直に生じる疑問なんだけど、自己啓発系の本でこの象限に関しては言及が非常に少ないように思う。

僕は、既存の(特に年功序列が色濃く残る企業)においては、重要じゃないけど緊急だという第三象限をこなすことで、出世ポイントが貯まると解釈している。これに年功序列ポイントと労組ボーナスを加味して出世つまり給料の上昇という形で、自分の仕事へのフィードバックが行われるわけですね。

lifehack

ただ、時間は万人にとって平等であり、大抵の場合、第二象限、第三象限を同時にカバーする余裕はないので選択を迫られるわけだ。

  • 第三象限を切り捨てる
  • 第三象限を残業という拡大仕事枠を用意して取り込む

大抵は後者を選択するせいで遅くまで働くことになり、2人目産むの無理ゲーすぎるのようにパートナーとの負担分担が難しくなっているのだろう。僕の場合は第三象限切り捨て派として暮らしているために、家族や子供のために使う時間はそれなりにあるが、最近特に出世のレールからは若干はみ出してるかなぁと感じている。

つまるところ、第三象限はムダというわけではなく(そもそも第一象限は差別化要因ではないために)会社はああいう重要でない割に緊急なものをどんだけこなすかで、会社に対する忠誠心を測っているのかなぁと。

なんというか「残業してまで第三象限的な仕事をこなす」 イコール 「会社にコミットしているのよ」というコンセンサスが取れているのがそもそも問題なんじゃないかなぁと。

一昔前の終身雇用型の労働環境だったらこれが生き方の選択としてごく普通だったんだろうけど、これからはこのやり方でいいのかなぁ?もっとちゃんと考えたほうがいいんじゃないのかなぁと思うんだけどどうなんだろうねー。

そんじゃーね

お金をどこにまわすか

404 not foundの書評が面白かったので買ったのだが、内容がなかなかアタマに入ってこなくて、ダラダラ読んでた。やっと読み終えた。

お金をどこにまわすかはあきらかなんだけど、それやっちゃうと票集め的にはいかがなものかということになっちゃうのでなかなか難しいのよねーという結論でOKか。

ProductName 日本の景気は賃金が決める (講談社現代新書)
吉本 佳生
講談社 / 840円 ( 2013-04-18 )


  • 制度的に「最低賃金の引き上げ」や「非正規雇用の正規化」を企業に押し付けると、雇用悪化等の弊害がある
  • もともとは各個人の問題である失業を、国全体の経済問題としてとらえることは、簡単ではない。気の毒な失業者と自業自得を区別することは難しいから
  • 不況の長期化は貯蓄のパラドクスによって起きる
  • 日本では、勤続年数が15-19年になると最初の4年よりも44.5%高い賃金がもらえる

最後の話は、本当に理不尽なシステムだなぁと思う。このようなシステムがいつまで耐えられるのか興味はあるが。

今思うと「属人的な手当を廃止して成果主義に以降」ってのは子育ての終わって逃げ切るような世代の給料を下げずに若い世代からやんわり給料をカットするいい口実だったのかなぁと思わないでもない。

高年齢者の雇用を増やすということは低年齢者の雇用の機会を減らすということだと思うんだけど

高年齢者の雇用を確保するなら、低年齢者にはBIっぽい制度でも導入しないといけないんじゃないかなぁなんて思うんだけど、どうなんだろうね。それから先日話題にあがった定年引き上げはほぼ確実だろうからなぁ。今の政策は終年雇用的なサラリーマンを救済している感しかないので、自分たちの時にはどうなるのだろうか?と普通に気になる。

ProductName 65歳全員雇用に対応する人事・賃金・考課の知識と実務
小柳 勝二郎
労働調査会 / 2100円 ( 2013-05-13 )


日本の男性高齢者の就業率は非常に高い

日本企業の仕事の仕方がラクなのか、日本は働かないと食べていかれないのか、社会保障に問題があるのか、趣味がないのか、地域との関連が薄いのか

NPOとかで働けばいいのに。

人事制度というものは正解がないよねーと思いながら、人事制度の試行錯誤の歴史物語を読んでいた。

まぁ今のとこ僕の考えている正解は「正解の存在しないような評価制度の枠組みをうまくかわす」ということかなぁ。

DMTAがいいのかそれともTADMがいいのか?

PDCAに対応するものとして創薬の文脈の中ではDMTA(Design-Make-Test-Analysis)が語られるわけだが、昨日ケミストの方にTADMでサイクルを回すのはどう思うか?と聞かれ、直感的に「それは逃げなんじゃないかなぁ、結局ランダムスクリーニングを肯定することになるじゃん」と否定的に答えてしまったのだけど、後から考えてみると根拠があまりないわなと、もう少し深く考えてみた。

DMTA(PDCA)は仮説駆動サイクルですね、これはまぁ自明。じゃぁ、CAPD(TADM)っていうのはなんなんだ?って考えてみるにこれはテスト駆動サイクルかなと思っていたのだけど、CAPDサイクルでググッてみるに、どちらかと言うと探索駆動サイクルの意味合いが強そうだ。昨日はすっかり忘れていたが、これはちょっと前に考えたことがあった

創薬系においては、そもそもテストにあたるもの(アッセイ系)を構築するのに非常にコストがかかる。同様にDoに対応するMakeにも人件費が大いにかかるため、ランダムな合成というのはリスキーだ。さらに探索という側面がある。そのため、仮説なしに合成する(これをケミストは情報取りのための合成としばしば呼ぶわけだが)、ランダムな合成をして有意義な情報が取れたことが経験上ほとんどない。

という事情もあって、昨日の質問に(半ば短絡的に)否定的な返答をしたのだと思う。

でも実際にはlead optimizationはまず間違いなくDMTAをまわすべきだけど、lead generation (finding)にはTADMサイクルをまわすべきなのだと思う。そのためには探索手法(なにを探索したいのかそのためにはどういう測定系が必要か?さらにはどういう化合物セットを揃える必要があるか?)に精通した人間(またはチーム)が必要なんだろうなぁと。残念なことに僕はそういう探索特化型のメディシナルケミストと一緒に仕事をしたことがないという背景が否定的な結論を導いたのかなと思っている。

そういうヒトと一緒に仕事を出来ればハッピーだろうなぁと思いますね。

というわけで色々考えていたら、DMTAサイクルをまわす能力よりもTADMをまわす能力のほうがずっとレアかなと。昨日の主張はちょっと短絡的だったなと反省した。

長距離索敵陣形

ProductName 進撃の巨人(5) (講談社コミックス)
諫山 創
講談社 / 450円 ( 2011-08-09 )


新社会人のための「チケット駆動議事録」

新社会人のための「チケット駆動議事録」というキャッチーなタイトルにしてもうすこしポップな内容にすればよかった。

あとは、よく言われる「重要×緊急でない」 デキる人の秘密は「第二領域」なんてみんな知っているんだから、もうこっちにシフトしてると思うんだけど、これもキャッチーなタイトルつけときゃよかった。

本文を解析してキャッチーなタイトルを考えくれるサービスないかなぁ。

なければ作ってみようかな。

Zabbixでweb監視

Zabbixのweb監視はトリガーの設定がちょっと面倒くさい。hostに紐付けなきゃいけないけど、なぜそうしないといけないの?っていう。まぁ歴史的経緯の賜物なんだろうなぁということはすぐ分かったけど、コンフィグにwebの項目があるのにトリガーのとこにはないのは気持ち悪い。

webの監視も、webアプリだけ監視したい場合があってそういう時どうすんの?なんて悩むわけだけど、お決まりのやり方は本に書いてなかったので、tweetしたら色々教えてもらった(感謝)。

  1. webを提供しているホストに紐付ける
  2. Zabbixサーバーに集約する
  3. 集約用専用ダミーホストをつくる

死活監視をしているサーバーでwebアプリを運用している場合は1でよいとして、webアプリだけの場合は2か3かな。2の場合はネットワークの死活と紐付けられるので、複合型トリガーを作るには便利で、3の場合はトリガー作成の際、余計なアイテムが出てこないというメリット・デメリットがあるそうです。

自分の環境に応じて選択すればよいと思う。