検索エンジンはなぜ見つけるか?を数式を使わないで説明するには

本書を読めばいい

検索エンジンに関して何もしらないのであればこういう本はとっかかりとしては非常によいですね。一般教養として知っておいたほうがいいレベルの内容かなぁと。また、ある程度知識があったとしても、(子供とか)そういうレベルの人に分かりやすく説明する時に非常に参考になると思う。

特に3章のSuffix Array,TRIE,N-gram,BWTのインデックス作成の章と5章のページランクのところは数式なしで丁寧に解説している。

一方で、ページランクの説明で酒樽とフキ(一定量漏れる)とゴムホース(漏れない)で収束する、しないの説明があったんだけど読者は理解出来ないだろうな。注釈に著者が苦しい説明だったと書いて参考文献明示してるけど。

ただ、個人的には数式があったほうが分かりやすい部分は多くあるかなぁ。

Blue NoteのTシャツ

ユニクロに行ったらBlue Note Tシャツが売っていて、Cool Struttinのやつを買った。

ProductName Cool Struttin
Sonny Clark
Blue Note Records / 780円 ( 1999-04-07 )


Midnight Blueも良かったな。

ProductName Midnight Blue
Kenny Burrell
Blue Note Records / 780円 ( 1999-02-04 )


原子力の再処理問題

山名先生は、原発推進派ですね。

(原子力を使うなら)蓄積する使用済み核燃料を次の世代に先送りすべきではないことや、使用済み核燃料をいつまでも保管すべきでないという観点からリスクも含めた状況をきちんと認識しようという本です。

あくまで、前提は原子力を利用推進するという立場で再処理をどうするかという内容です。

ProductName 間違いだらけの原子力・再処理問題 (WAC BUNKO)
山名 元
ワック / 945円 ( 2008-05 )


一秒間に一回放射性壊変が起こることを一ベクレルと呼ぶ

ベクレルが同じであっても放射性壊変の中身、放射線の当たる部位、距離によってヒトへの影響は大きく違ってくる

Sv = A.K.W.Bq

という式になる。ここで

  • Aは1壊変あたりに人体に吸収される放射線量
  • Kは放射線の種類による違い
  • Wは対象臓器の違い

確率的影響と確定的影響。前者は短時間に強い放射線を受けた場合に起こるもの、後者は確率増加するもの、例えばガン発生率とか。

再処理工場の使用済み核燃料には半減期の長いものが主なもの。内在するハザードは原子力発電所のほうが大きい

二人で時代を生き抜くお金管理術

アクセスログを見てたら著者からリンクを張られていたので、チラ見したらいいかげんな書評書いてたので萎えた。

最近、思うことがあるので少し読みなおしてきちんと書きなおしてみた。

尚、著者の方がblogのタイトル間違えてますが「澤姫」ってのは栃木の酒蔵です。美味いです。東北の酒が話題になってますが、この酒蔵も被災しているので見かけたら買うといいと思います。Save The 栃木酒ってことで。僕も夏休みに実家に帰ったら栃木の酒を飲みまくる予定ですよ

ProductName 夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術
花輪 陽子
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 1365円 ( 2010-06-16 )


まず背景として、日本は緩やかに衰退していていて止まる気配など見せてませんね。最終的にはアジアの勢いのあるところに抜かれていくか、抜かれないにしても漸近的に近づいていくことになるんじゃないかなぁ。

あと、年金は僕らの世代は「もらえない前提」でしょう。人口減少しているのに若者世代が老人を支えるというのはかなり無理があると思いますね。ゆるやかにベーシック・インカムに移行しつつ、相続税100%くらい課さないと所得の世代移転がなされずにかなり硬直化するんじゃないかなぁ。せめて土地だけでももっと流動化して欲しいですよねー。

労働に関しては、一昔前のようにずっと同じ会社に勤め上げたとしても、退職金2000万円なんて難しいでしょう。労組の資料をよく見れば分かると思いますが。労組自体も若者から老人に所得移転しつつ逃げ切る組織になっているところが多いんじゃないでしょうか?能力があって本来もっと高い賃金で労働力を売るべき人間がロックされているのはよろしくないことだと思います。

そこで、なぜロックされているのか?ライフプランが間違っているけど修正できないのはなんでじゃろかなー。どうしたらこの閉塞状態からぬけだせるかのぉ?と思ったときに読めばいいのが本書ですね。

本書自体の主張は夫婦で600万円を目指すにはどうしたらいいかということを説いているのだけど、基本的にリスク分散するにはどうしたらいいかということです。二人で手堅く行くなら600万円を目指す路線ですが、ある程度の収入を片方が担保できればもう片方は積極的に攻めていくというのもありだと思います。むしろそうやって閉塞状態からの脱却を模索するというのも夫婦のライフプランというか戦略のひとつであるように思います。

本書は手堅く生きていく方法論だと思いますが、これを踏まえた上でどういうアグレッシブさを醸しだしていくかを考えてみると結構面白いと思います。

守破離ですよ、奥さん!

みたいな。

経済成長の必要性

小難しい言い回しも多いが、なかなか面白かった。終章は飽きたので読んでない。

ProductName 経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)
芹沢 一也
光文社 / 1050円 ( 2009-06-25 )


学習だとか、世界のどこかで新しい技術が生まれ出てくることが、平均すると一人当たり生産額を2.5%ぐらいは増やしている。ですから、売れる量が変わらないなら、黙っていても人手が少なくて済むことになります。

これはそうだよな。

ある水準に達した国の最大の問題は、何をしたらいいのかわからないということです。

これは知の高速道路という表現がされることもありますな。

医療保険だって国民健康保険と社会保険という二つの仕組みがある事自体が不自然ですよね。年金もそうで、要は払っている人しかもらえない福祉です。そんな福祉が、はたして福祉と呼べるのか、それは金融商品じゃないのか

そう言われるとそういう気がするなぁ。破綻は確実だしなぁ、商品だったら払わないという選択をしても構わないのではなかろうかね。

経済政策というのは、必然的に再配分をともなうわけです。僕が問題にしているのは、現在の日本では、貧乏人の若者からとって金持ちの年寄りに配る結果になっている。この状況を動かすには、インフレや引退世代に税金を課すという案になるのですが、それを受け入れてくれる勢力がほとんどない。

相続税を100%にすればいいんじゃない?と個人的には思う。

CSRがずいぶんもてはやされているが、企業は法令さえ守っていればそれ以上の社会的な責任を負う必要はないと考えている。営利企業は彼らがもっとも得意とする活動、つまり営利に資産を集中すべき

これは斬新。CSRが重視されるようになった経緯をよく考えてみる必要はあるな。

負の所得税

ベーシック・インカム的にはこういうほうがスマートだよなと思っている。

社会保障の徴収は、免除のケースを除くと固定額の部分が大きい。ということは所得が低い人ほどこれを払うのはきつい。これは典型的な「貧乏な若者から金持ちのお年寄りへの再配分」です。もちろん、政治的にはこれはタブーに近いでしょうね。

世代間闘争で負けるのでこれはそうだろうな。じゃぁいつやめるかっていう議論があってもいいと思うんだけどなぁ。

成果主義がそもそもうまく機能しないのはなぜか

モチベーション3.0を読んであれば理解しやすい。本書では日本人のやる気がないのはモチベーションの認識がきちんとできてないことと、そういうマネジメントがきちんとできる管理者がいない(または質が低い)ことに問題があるとしている。

成果主義は「馬の目の前に人参をぶら下げる制度」だが、現実には、モノやお小遣いで動機づけられた子どもがやる気を出すケースは稀

ま、そういうマネジメントは年功序列で持ち上げられた管理者には難しいでしょうねー(棒読みな感じで)。さらに研究職系のだと技術もないからロールモデルにすらならんし。

そもそも部下の評価などあまりしてこなかった管理職が、ひとりひとりの部下に適切な目標を立てさせて、その達成を手助けし、さらにその達成度を適正に評価するのは並大抵のことではないはずです

  • 日本人が極端にやる気をなくしたひとつの原因として「管理職の質の問題」が挙げられます
  • いまや「成果主義はうまくいったのかどうか」ではなく、「いったい成果主義のどこに問題があるのか」に世間の関心は移ってきている
  • デビルズアドボケイト
  • 先進十カ国のなかでは、日本の管理職のレベルはかなり下。行動科学をしらないから。
  • 日本人は何に対して給料を貰っているかという意識が希薄

会社の制度の話について知りたいのなら面白いけど、モチベーションをどうやってあげたらいいかなぁという話に関してはモチベーション3.0のほうがいいと思いますね。

ProductName モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク
講談社 / 1890円 ( 2010-07-07 )



デビルズアドボケイトやると、結構怒り狂うヒトがいるのでロジカルじゃない研究者は結構困るというか逆にスクリーニングの手段として有効。そういうヒトはデスマりやすいので、普段から危険には近づかないように気をつける。

ひとりビジネス

成長をあまり前提としない、一人でマネジメントしていくためのニッチ系ビジネス。

人を使うのも使われるのも嫌だというマインドが強いが、雇用をするというのは一種の社会貢献だと思うのでそれを目指さないというのは、ちと僕の目指す方向性とは違うかな。

  • 顔の見えないネットショップだからこそ売れるという商売
  • 「ひとりビジネス」の最大のメリットは経費があまりかからないこと

エコテロリズムとは

グリーンピースは一環境団体、シー・シェパードは宗教的な団体。

ProductName シー・シェパードの正体 (扶桑社新書)
佐々木 正明
扶桑社 / 798円 ( 2010-06-01 )


シー・シェパードは地球防衛戦士の集団というキャラ設定らしい。

「人類こそが地球環境を壊す最大の張本人である。我々シー・シェパードが仕えるべきクライアントは、海洋生物たちであり人間ではない」

ところで青の6号ってどういうラストだったっけな?

ProductName 青の6号 BD-BOX [Blu-ray]

バンダイビジュアル / 8055円 ( 2010-08-27 )


電力消費量を下げるためにさくらのVPSに移行した結果2000円位電気代が減った

VPSだけじゃなくて節電に心がけたせいもあるんだろうけど、300kW超えでずっと推移していた家の電力消費量がGWウィーク中は家にいた(去年は出かけていた)にも関わらず245kWといままで見たことのない値を示した。

今の家は窓開けとけば風が入ってくるので冷房器具としてエアコンほとんど使わないし、暖房もガスの床暖房なのでこれからは年間通してこの程度の電力消費量ということですね。

ProductName CentOS5で作るネットワークサーバ構築ガイド (Network Server Construction Guide Series)
サーバ構築研究会
秀和システム / 4725円 ( 2010-07-27 )


それから固定電話を解約した。非常時に繋がらないし、光の勧誘ばっかりかかってきてウザい以外のナニモノでもないし。bフレッツなので116にかけるだけで解約できた。代わりにskypeを使い始めたが今のところ問題はない。受信専用端末が必要だったらskype inに入ってtecoの電話でも置いておこうと思っているが、今のところ必要な状況にはなっていない。

このまま妻がスマートフォンに買い換えたら必要ないでしょう。

データが語る原子力の世論

2004年の本。図書館で原発関連のコーナーがあったので借りてみた。ま、レポートみたいなもんでした。

日本の発電能力はやや不足と考える人が減るとともに、原子力発電への納得出来る賛成意見として石油資源の節約になる、をあげる人も減っている。

あと、

電力次自由化は原子力発電の今後に大きな影響を与える可能性がある。原子力発電は他の発電方法に比べて初期の設備投資が多額になり、その投資は長期間発電することによって回収することができるが、短期間の利益が追求されがちになる自由化にはなじみにくいと言われている

ってあるので、電力自由化を推し進めれば結果として脱原発の流れに向かうのかなぁ。あと、電力の不足を懸念とか言ってるけど、電力を消費するようにオール電化だとか推進した結果の今の電力需要だからなぁ。あれってどうなんだろうね?

ProductName データが語る原子力の世論

プレジデント社 / ?円 ( 2004-04 )


  • 電力自由化を進める上での大きな課題は、競争原理を導入することと、電力の安定供給を両立させること
  • 原子力の利用態度「やむを得ない」が六割以上