小難しい言い回しも多いが、なかなか面白かった。終章は飽きたので読んでない。
学習だとか、世界のどこかで新しい技術が生まれ出てくることが、平均すると一人当たり生産額を2.5%ぐらいは増やしている。ですから、売れる量が変わらないなら、黙っていても人手が少なくて済むことになります。
これはそうだよな。
ある水準に達した国の最大の問題は、何をしたらいいのかわからないということです。
これは知の高速道路という表現がされることもありますな。
医療保険だって国民健康保険と社会保険という二つの仕組みがある事自体が不自然ですよね。年金もそうで、要は払っている人しかもらえない福祉です。そんな福祉が、はたして福祉と呼べるのか、それは金融商品じゃないのか
そう言われるとそういう気がするなぁ。破綻は確実だしなぁ、商品だったら払わないという選択をしても構わないのではなかろうかね。
経済政策というのは、必然的に再配分をともなうわけです。僕が問題にしているのは、現在の日本では、貧乏人の若者からとって金持ちの年寄りに配る結果になっている。この状況を動かすには、インフレや引退世代に税金を課すという案になるのですが、それを受け入れてくれる勢力がほとんどない。
相続税を100%にすればいいんじゃない?と個人的には思う。
CSRがずいぶんもてはやされているが、企業は法令さえ守っていればそれ以上の社会的な責任を負う必要はないと考えている。営利企業は彼らがもっとも得意とする活動、つまり営利に資産を集中すべき
これは斬新。CSRが重視されるようになった経緯をよく考えてみる必要はあるな。
負の所得税
ベーシック・インカム的にはこういうほうがスマートだよなと思っている。
社会保障の徴収は、免除のケースを除くと固定額の部分が大きい。ということは所得が低い人ほどこれを払うのはきつい。これは典型的な「貧乏な若者から金持ちのお年寄りへの再配分」です。もちろん、政治的にはこれはタブーに近いでしょうね。
世代間闘争で負けるのでこれはそうだろうな。じゃぁいつやめるかっていう議論があってもいいと思うんだけどなぁ。