インターネットのカタチ

読み物として面白かった。

オススメ。

つながりすぎた世界は正のフィードバックに脆い

僕はFacebookがあまり好きじゃなくて、その理由が、なんとなく雰囲気がポジティブすぎるっていうことなんだけど、元はてな・GREEのプログラマ 伊藤直也が語る、ソーシャルメディアの功罪。を読んで、なるほどと思った。

なるべく個人個人が見たいと思っているものだけが表示されるようになってきている。見たくないものはネットに存在しないかのように。このままいくとコンテンツの中立性もなくなってしまうから、インターネットのアーキテクチャをもっと基本に沿ったものにしろ、と。イーライ・パリサーの『フィルターバブル(邦題:閉じこもるインターネット)』という本でも同様の指摘がされています。そういったインターネット批判というか、以前と比べて良くないものになってきてるんじゃないの、っていう指摘をする方は多くなりましたよね。

というわけで、僕の中ではFacebookの設計思想そのものがダメという結論に達して満足した。強連結ってのは知っている情報しか集まらないし、ムダに増幅しちゃうしね。

そういう視点を持てると、本書は面白いと思う。

ProductName つながりすぎた世界
ウィリアム・H・ダビドウ
ダイヤモンド社 / 1890円 ( 2012-04-20 )


  • インターネットは、帰属感を醸し出す上でこのうえないメディアだ
  • レバレッジに規制を

生体系だと、正のフィードバックってのは血液凝固系とか危機管理のために存在することが多いよね。基本的にシグナル伝達系はデフォルトで負のフィードバック(基本off)がかかっていることが多いし。実際に、正のシグナルが行きすぎると癌化するメカニズムも多いよね。

個人的には、正のフィードバックをデフォルトにもってくアーキテクチャは制御できなくて最終的に破綻するんじゃないの?と思ってる。

Scratchがなかなか良い感じ

子どもにプログラミングを教えようかなぁと思って、Scratchをちょこちょこと触っている。

この前、数当てゲームを作ったんだが、もうちょっと突っ込んだことをやってみたかったので探したら、Scratchでシューティングゲームをつくる連載があった。これを一週間くらいかけてやってみたら、Scratchのプログラミングを一通り覚えられたのでオススメ。

実際にシューティングゲームを作ってみたら、意外に大人でも楽しいということがわかったのが収穫。おもちゃ系の言語かなとおもっていたが侮れない。ワークショップなんかは親子で楽しめそうなので、是非やりたいところ。

侮れないポイント

普通にオブジェクト指向だが、継承は使わずにコピーする。

新しい機能を加えたらコピーしなおしなのがちょっとめんどくさいけど、普通はあまり気にならないかもしれない(僕は面倒に思ったが)。

メッセージングでやりとり

他のオブジェクトにはメッセージで意図を伝える。オブザーバーパターンが最初から組み込まれている感じかな。ブロードキャストなメッセージングなので送ると受け取るメソッドで悩まない。

ここらへんはイベントドリブンな感じがして楽しい。

当たり判定がついてる。

最初から接触系のメソッドがあるので余計なことに悩まなくていい。これは非常に楽。

子供に教えるために、軽い気持ちで触ってみたけど、HTML5のCanvas使ってゲームをつくるのが初めてだったら先にScratchでシューティングゲームでもつくってみたほうが学習効果が高いかもと思った。

この本もいいけど、こっちのほうが説明が丁寧だな。

もう少し作って覚える系のScratchの本が出てもいいのにと思う。

HTML5でゲームを作ろうと思ったら余計な作業が多くて、ちょっと飽きるかも。enchant.jsはどうなんだろうかと興味がある。

ProductName HTML5 Canvas
Steve Fulton
オライリージャパン / 3360円 ( 2012-01-21 )


とかいいつつ僕はそろそろTitanium Mobileに戻るわけであるが。

日付の扱いを簡単にするPythonのパッケージ

そろそろ、うちの家庭菜園も秋植えの準備をしないといけないのに、お盆辺りから3週間くらい放っておいたら草ぼうぼうになってしまいげんなりしている。

さらに逆算したら大根の蒔きどきがギリギリなのでちょっと焦っている。石灰なんてまく余裕が無いので、このまま畝を立てて種まきしようかなどと思っている。

浅葱も植えてないし、8月は完璧に堕落したなぁ。葉物はやらんからいいけど。

さて、野菜を育てているとわかると思うのだが、収穫時期が

  • 定植してから100日後
  • 蒔いてから120日後

などと書いてあることが多いので、家庭菜園系のパイソニスタは日付計算に明るくないといけない。

>>> from datetime import datetime,timedelta
>>> datetime(2012, 5, 6) + timedelta(120)
datetime.datetime(2012, 9, 3, 0, 0)

こんな感じで収穫時期を見積もっているが、実際のところ覚えにくい。

そんなわけで、もうちょっと簡単に書けるwhenってのを見つけた。

これを使えば、今人参を撒くといつ収穫できるかとかさくっとわかる。

>>> import when
>>> when.future(days=110)
datetime.datetime(2012, 12, 23, 19, 55, 23, 107442)

今日撒くと年内くらいから収穫できる感じですかね。

まぁ、timedeltaの使い方を覚えてしまったのでいつものように計算してもいいかなぁ。

それよりも何を育てるか決めないと。

最近AudioPornがお気に入り

最近AudioPornというDrum'n'Bass,Dubstepのレーベルが良い感じだ。

Having been a huge contributor in the growth of Ram Records for over a decade, Shimon was an integral part of the label from 1994 through 2006 releasing anthem after anthem with hits such as ‘Quest’, the instantly recognizable ‘Hush Hush’, the infectious ‘Body Rock’, and the hugely popular ‘The Shadow Knows’. He also made up one-third of the super-group Ram Trilogy, alongside Ant Miles & Andy C, releasing a torrent of chart-topping tracks such as ‘Chase Scene’, ‘Gridlock’, ‘Titan’, ‘Beastman’, and ‘Screamer’, helping to build the iconic reputation the label enjoys today.

とあるが、RAMよりはサイバーっぽさが少なめで艶多めな感じのRaveのテーストが漂う感じが気に入っている。

それからBlu Mar Tenのポッドキャストも始まって、これもなかなか良い感じ。ドラムンベースのポッドキャストというよりはもっと幅広い話題を扱っていて、初回にFSOLの曲が流れてきて、おー懐かしいというか、アンニュイ度が高くてこれもなかなかオススメ。

ProductName Natural History
Blu Mar Ten
Blu Mar Ten / 2634円 ( 2009-10-23 )


TimeMachineから.bashrcを復元する

間違って.bashrcを消してしまったのでTimeMachineから復元しようと思ったのだけど、隠しファイルなので出てこない。

ネタフルで解決

defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE
killall Finder

これでTimeMachineで表示されるようになるので復元すればOK

ProductName APPLE Time Capsule 2TB MD032J/A

アップル / 24626円 ( 2011-06-22 )


安心の自動バックアップ

Git+GitHubのハンズオンをやってきた

参加した皆様お疲れ様でした。

資料

僕のLTの元ネタはこれですので参考にしていただければと。

それからShizudevつくる会というもくもく会のようなものもやっていますので興味があれば参加していただければと思います。こんなかんじです

GitHub Organizationsもあるので、僕か@motmuneにアカウントを伝えていただければメンバーに追加しておきます。wikiでTODOなどを管理していますが、次回は未定なので、なんか面白そうな話題があれば投入しておくとイイかもしれません。

懇親会の時に次回の候補としてあがっていたのは

  • Titanium Mobile
  • CoffeeScript
  • クライアントサイドMVC

あたりだったかな。

TODO

  • 一度Shiz.pyかMishima.pyをやってみる
  • Haskellのつくる会をやる

ちなみにつくる会のGitHub OrganizationsはHakyllで作られています。

代数的構造

何度も読みなおす必要がある。

代数的構造

集合Eがあって、その2つの要素a,bから、一定の方法で第3の要素c=φ(a,b)を作り出す、φ(a,b)という2変数の関数が定義されているとき、このEを代数的構造という

群とは操作の集まりである

ProductName 代数的構造 (ちくま学芸文庫)
遠山 啓
筑摩書房 / 1365円 ( 2011-12-07 )


リピーターをつくる35のスイッチ

社内サイトの再訪率をあげるということをやっているので読んでみたが、オーソドックスな内容ではあるが、体験に基づいているのでなかなかおもしろかった。

つながりが大切

  • 心のつながり
  • 記憶のつながり
  • モノでのつながり

ニートの歩き方

筆者のスタンスは

人生なんて死ぬまでの間をなんとかやり過ごせればそれでいい

というものだけど、それはそれでひとつの生き方としてありなんだろうと思ったりもする。

終身雇用的な生き方がちょっと破綻してきていて、それじゃ、転職を繰り返して擬似終身雇用を目指すのかというとそれはちょっと違うなぁ的な揺り戻しのなかで、新しいライフスタイルが出てきたのかなぁとも思うが、終身雇用とか年金生活なんて100年も経ってない制度だよね。もっとロバストな生き方もあるんじゃないかなと思う。

半農半Xが、ジョブをある程度固定した感じのリスク分散なのに対して、筆者のスタンスはなんといったらいいのだろうか?生活のクオリティと収入をうまくバランスさせている感じなのかなぁ。そういう意味では学生寮の延長な感じもしないではない。

京大の教養の牧歌的というかなんというか、ゆるやかに時間が流れる感っていうのはあそこでしか得られなかったけど、そういったゆるさを保ったライフスタイルなのかなぁと感じて、昔を懐かしんだ。

そもそも、頑張ったり我慢したりしないと良い仕事ができないという考え方が間違っていると思う。(中略)もっと軽やかに自然な形で作られたものじゃないだろうか。

これは同意できる。つまり、十分に発達した仕事は遊びと区別できないってやつかな。それからモチベーションの仕組みからいっても、賃金でイノベーションが生まれやすいとは思わないなぁ。僕も良いアイデアは会社とは離れたところでの自由な想像から生まれることのほうが多いし。