「地頭力を鍛える」を読んだ

フェルミ推定の本。知識の幅と深さから軸そのものの転換が必要だと。

ProductName 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
細谷 功
東洋経済新報社 / ¥ 1,680 ()
通常24時間以内に発送

  • 結論から考える
  • コミュニケーションで重要なのは、自分が何を伝えたかでなくて相手に何が伝わったか
  • 仮説はとりあえずの方向。走りながら柔軟に修正する
    • 深堀が甘くなるリスクを常に意識する
  • 絶対座標(凄いヒトのすごさがわかり、だめなやつのだめさがわかる)
    • そのレベルまでは到達することが必要
  • MECE
  • フレームワーク思考

一通り読んでおくと良い感じ。僕にとってはそれ以上でもそれ以下でもなかった。

「あたらしい戦略の教科書」読んだ

先々週くらいの出張の新幹線の中で読んだのだけど、思考のボトルネックを解消しようと同じくらい面白かった。

ProductName あたらしい戦略の教科書
酒井 穣
ディスカヴァー・トゥエンティワン / ¥ 1,575 ()
通常24時間以内に発送

  • 現在地は客観的な事実でできていて、目的地は現在地に依存し、かつ幅のある未来のこと
  • 情報力 = 情報収集力 X 情報分析力
  • 直感的に自社のスイートスポットを考える方法は「自分の会社がなくなった場合困るのは誰でそれはなぜか」という質問に答える
    • Knockoutした場合どうなるかを考える。
  • 同僚に金をくれとせがむのがナンセンスなように、同僚に一方的に情報を求めるような態度もやはり間違っている
  • 真のイノベーションは顧客の生の声からはあまり出てこない
    • 顧客は自分の欲しいものの本質を理解しているとは限らない(むしろ理解していない)
  • 社内の反発は、商品としての魅力度のバロメーター。
  • いちいちブレインストーミングせずに、克服すれば大きな成果につながる矛盾のリストを作り、そうした矛盾の一つ一つについてアイデアを募る
  • クイックウィンのテストケースは重要
  • やめるべきことを常に探す
  • 価値観はひとそれぞれなので説得したいのであれば相手の価値観に配慮する

いわゆるビジネス本については戦略というよりは戦術に近いレベルでヒトというものを捉えるわけですな。なんというか、将棋の駒はそれぞれ特性があるが、囲碁の碁石はもっとマクロな感じで石そのものには特性がないみたいな、そんな感じ。

でも、そんな感じで考えてみるに、ビジネスってのは将棋の盤上と駒のなかに碁石が混じっている感覚なんだよなぁと思った。セルオートマトンのように碁石が仲間に囲まれることで将棋の駒のように特性を持ったものにチェンジするのかなぁ。

セミナーで発表してきた

参加した皆様おつかれさまでした。

僕はというと、反応プログラミングを使った合成系人工無脳について、話させてもらいました。職場でトークしてもレスポンスが薄くて凹むのでこういう場は結構貴重だなぁと改めて。

  • つかみをコードでってのは、ダメでしょうと同僚に言われたのでやめた。
  • かわりにはてなーになりました!とかやってみた(謎)
  • Random Forestはみんな使っているのね。僕も実際のデータでなんか使ってみよう。
  • graphical modelingとかMCMCも探索系まで落ちてきそうな予感はするのでそっちもちゃんと押さえておかないとなぁ。
  • そういえばInSilicoSpectroはどうなんだろう?職場で流してみたら華麗にスルーされたままだったので聞いとけばよかった。

ProductName マルコフ連鎖モンテカルロ法 (統計ライブラリー)

朝倉書店 / ¥ 4,410 ()
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帰りにパラパラめくってみて欲しくなったんだけど、PRMLにも書いてあるからなぁ。

ProductName パターン認識と機械学習 下 - ベイズ理論による統計的予測
C. M. ビショップ
シュプリンガー・ジャパン株式会社 / ¥ 8,190 ()
通常24時間以内に発送

先にこっちだな。

追記 20081107

リサンプリングの話でrandom forestはどうかっていう話が出た時に、あーそれもありかなみたいなぁとその場では思ったのですが、よくよく考えたらブートストラップサンプルで標本が重複してしまうからそれをうまいこと回避できるのかなぁ?と。

なんかいい方法あるかなぁ。あとでもう少し考えてみよう。

「Subject To Change」を読んだ

デザイン全般に関して。イントラのサービスをつくる際に参考になりそうなことが多かった。

ProductName Subject To Change -予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る
Peter Merholz,Brandon Schauer,David Verba,Todd Wilkens
オライリージャパン / ¥ 1,890 ()
通常24時間以内に発送

  • デザインは行為
  • 製品自体はもっと大きなシステムのインターフェース
  • デザインにおける共感
  • エスノグラフィ
  • 調査がうまくいく場合
    • 調査が「組織コンピテンシー」として扱われる
    • 調査結果が実行可能かつ永続的である
  • 顧客体験は継続的なもの
  • アイデアラボ

デザイン思考の道具箱に近いのかな

ProductName デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方
奥出 直人
早川書房 / ¥ 1,890 ()
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「思考のボトルネックを解除しよう! 」を読んだ

最近読んだビジネス系の本では、ピカイチに面白かった(あとまだ書いてないけど新しい戦略の教科書も)。

特に7章、8章がやたらと熱くて気に入った。

「運動と食事と睡眠は投資と思って大事に扱いましょう」とか「選択をするということは責任を引き受け、未来を引き受けるということだと思うのです」あたり。これに近いことは人生戦略マニュアルにも書いてあったけど。

ProductName 思考のボトルネックを解除しよう!
石川 和幸
ディスカヴァー・トゥエンティワン / ¥ 1,575 ()
通常24時間以内に発送

  • ボトルネック
  • 最近のビジネス本はフレームワークばかりで技能に関するものが少ない
  • 知らないことは高くつく
  • ECRS
  • エフィメライゼーション
  • 答えばっかりさがさない
  • 長い人生の中で大切に扱うことは緊急ではないが重要なこと
    • 緊急だが重要でないことは(ポリシーとして)やらない
    • やってもいいことないし、身体壊して損するのは結局自分だ

「+1%の企画力」読んだ

あまり響くものがなかった。あんま企画とかそういったことに興味がないからか、、、いやそんなこともないよなぁ。

ProductName プラス1%の企画力
中谷 彰宏
ダイヤモンド社 / ¥ 1,365 ()
通常24時間以内に発送

  • sustainabilityは大切
  • 企画で大切なのはアバウトな捉え方をしないこと
  • 利益は「難しいね」「ダメだね」「ムリムリ」と言われるところにある
  • 口立ての緊張感が大切
  • 上司の説得にエネルギーを使うくらいなら、(上司を通して企画を通しておいて)飛ばしたことを謝るエネルギーにあてよう

「視覚マーケティングのススメ」読んだ

美学としてのデザインに関して。

ProductName 視覚マーケティングのススメ
ウジ トモコ
クロスメディア・パブリッシング / ¥ 1,575 ()
通常24時間以内に発送

デザインの一面しか見てないのと、(顧客の視点に立っているよ的な)デザイナー視点なのかなぁと思うような感じはした。「人は見た目が9割」を引き合いに出している様に表層というか、とっかかりてきな部分を掴むためのデザインをどうするかというお話としては面白かった。

  • デザインとはすでにある大きな市場に参入するための判断材料となるもの
  • 実用性とデザインは同じベクトルを向いて存在している
    • これをデザインのほうから眺めている(ような気がする)
  • つかむデザインとひくデザイン
  • 広告の効果を上げるために最も手っ取り早い方法は先にデザインを決めてしまうこと
  • トーン、マナーは企業、製品、サービスに漂う雰囲気や世界観
    • これは人の潜在意識に訴える。

「レバレッジ人脈術」読んだ

読書術のほうがおもしろかったな。

ProductName レバレッジ人脈術
本田 直之
ダイヤモンド社 / ¥ 1,500 ()
通常24時間以内に発送

コントリビューションってのは長期的な視点でのギブアンドテイクではないかと。

あと会に関して、知性や教養を一定のレベルにあわせるってことが大切だっていうのはそう思う。酒屋さん主体の割と少人数で蔵元を囲む会は、色々勉強になる話が聞けてよい。そして昔、職場内に「焼酎を味わう会」っていうのがあったんだけど、だんだん味も意味もわからんようなのが増えて(結局希薄化して)なんだかよくわからんようなただのおっさんのどんちゃん騒ぎの会に変化してしまった。とかどうでもいいことを思い出したのであった。

マインドマップでセミナー参加メモを

いつもはclmemoでメモってるんだけど、ふとマインドマップでメモをとろうかなぁと(新幹線のなかで)。

その時点では単なる思い付きであったが、会場まで歩いていたら、結城浩さんがfreemindを紹介してたのを思い出したので、部屋についたら、LANにつないで探してインストール。

学会のプレゼンは大体流れが決まっているのでその流れに沿って子ノードを追加していけばそれっぽくなって使いやすいなぁ。放射状に広げていけてノード間をいったりきたりできるのが単なる箇条書きのリストと違って便利なところ。あとはpngに出力できるので貼り付けるとき楽。

しかし、ちょっと使い方に分からないところがあったので、補うべく帰りに本屋に直行して本を一冊買ってみたのであった。

ProductName ザ・マインドマップ
トニー・ブザン,バリー・ブザン
ダイヤモンド社 / ¥ 2,310 ()
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本質的な話が多いので、すぐに役立つという本ではなかったが、基本的な理念をよく解釈して、自分なりのルールを見出せばよいのであろうということでOK。

ただ、ハードカバーでちょっとでかいので持ち歩きにくそう。ビジネス本のサイズでいいじゃんと思った。

水平思考というもの

行きの新幹線の中でイノベーション・シンキングを読んだ。

ProductName イノベーション・シンキング
ポール・スローン
ディスカヴァー・トゥエンティワン / ¥ 1,680 ()
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実験を束ねてプロジェクトなんかを進める場合、論理的に理詰めで考えていく(まぁ一応サイエンスなので)。でも、プロジェクトの進め方を判断する場合はリソースとかは常に足りないし、また、常に壁が立ちふさがっているし、論理だけでは先に進めないような場面のほうが多い。ブレークスルーが必要なんだ。

とか思っているヒトにはオススメの本。

  • Yes,Noで答えられる質問でなく自由回答方式の質問をしよう。
  • ランダムワード
    • シニフィアンいじりで発想の飛躍を強引に
  • 今の仕事で抱えている問題を他のヒトも経験し既に解決している可能性は高い
    • 同業かもしれないし、問題は似てても別の業界かもしれない
  • ビジネスにおいてはルールは破られるためにある
    • イノベーションにより価値をもたらした反則者には罰則でなく報酬が与えられる
  • 創造的な人とそうでない人のいちばんの違いは「自分が創造的であると思うかどうか」

マインドマップとかもシニフィアンいじりだと思うんだけど、イノベーションにおいてはシニフィエって結局どうでもよいのだろうか?なんて思った。