先々週くらいの出張の新幹線の中で読んだのだけど、思考のボトルネックを解消しようと同じくらい面白かった。
あたらしい戦略の教科書
酒井 穣
ディスカヴァー・トゥエンティワン / ¥ 1,575 ()
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- 現在地は客観的な事実でできていて、目的地は現在地に依存し、かつ幅のある未来のこと
- 情報力 = 情報収集力 X 情報分析力
- 直感的に自社のスイートスポットを考える方法は「自分の会社がなくなった場合困るのは誰でそれはなぜか」という質問に答える
- 同僚に金をくれとせがむのがナンセンスなように、同僚に一方的に情報を求めるような態度もやはり間違っている
- 真のイノベーションは顧客の生の声からはあまり出てこない
- 顧客は自分の欲しいものの本質を理解しているとは限らない(むしろ理解していない)
- 社内の反発は、商品としての魅力度のバロメーター。
- いちいちブレインストーミングせずに、克服すれば大きな成果につながる矛盾のリストを作り、そうした矛盾の一つ一つについてアイデアを募る
- クイックウィンのテストケースは重要
- やめるべきことを常に探す
- 価値観はひとそれぞれなので説得したいのであれば相手の価値観に配慮する
いわゆるビジネス本については戦略というよりは戦術に近いレベルでヒトというものを捉えるわけですな。なんというか、将棋の駒はそれぞれ特性があるが、囲碁の碁石はもっとマクロな感じで石そのものには特性がないみたいな、そんな感じ。
でも、そんな感じで考えてみるに、ビジネスってのは将棋の盤上と駒のなかに碁石が混じっている感覚なんだよなぁと思った。セルオートマトンのように碁石が仲間に囲まれることで将棋の駒のように特性を持ったものにチェンジするのかなぁ。