思考のボトルネックを解除しよう!の著者の新刊。見える化に絞って系統立てて分かりやすく説明していく。
個人的には4章の計画と実行の見える化が面白かった。1-3章は結構基本的な内容だけど、このレベルの内容を読ませたい人間は周りにいっぱいいるので、そういう風に考えると結構ニーズはあるのかな。僕自身が説明しなきゃいけない立場になっても、「これ読んどけ」とか言えるのでよいかもと思った。まぁ、説明できないってのは自分の中できちんと消化しきれてないとも言えるので、基本的なことと言いつつも、本書で頭の中が整理された部分は少なからずあると思う。
- どんな人が行っても、仕事の結果がある一定レベルになるように、やるべきことを「見える化」する
- 仕事に習熟していない人でもすぐにそれなりの仕事のレベルに引き上げる
- 仕事の質を、個人のレベルや状態の左右されずに一定水準に保つ
- 見える化メリット
- 自分の考えが整理される
- 自分の考えが俯瞰できる
- 自分の考えの範囲(スコープ)が明確になる
- そして、その考えを操作して改善できる
- ミッションやビジョンもあるべき姿の「見える化」
- (PDCAにおける)WBSは、タスクとして実行可能なレベルまで展開することで、この後のDOを確実なものにする
- コミュニケーションプラン
惜しいのは5章かな。デバイス関連は色々あるので、もっと掘り下げないと物足りなく感じしまうかなぁ。1-3章あたりがためになったとかいう人達はおそらくパワーポイントの左スペースのタイトル箇条書き機能で章立てするということすら分からんでしょうし、MSのプロジェクトでWBSが何のためにあるのかわからんでしょう。そういうレベルの人にはWikiみたいな構造化された文書を保守することも見える化的には結構役に立つと思う。
あと、サポートサイトがマインドマップになっているとかwemaみたいにKJ法の付箋紙ソフトっぽくなっているとかそういう仕掛けがそろそろ出て来てもいいんじゃないかなと思ったりする。