「即戦力は3年もたない 組織を強くする採用と人事」を読んだ

今の枠組みの中で考えたらそうなんだろうなぁ、となかなか面白く読めた。レビューにもあるようにそもそも人事制度がダメだから企業文化がダメという話はなかったのが気になったけど。

会社という入れ物に労働力を当てはめるという立場に立てば筆者の言うとおりなんだろうけど、個人のスキルを持ち寄って集まったものが会社という形態をとると考えれば主張はあちこち崩んじゃないのかなぁと思ったということです。著者が言うとおり、OJTとか会社が育てるという体力なんてなくなってきてるので、結局のところ社会全体が後者のほうに向かっていると思うんだよなぁ。その状況で今までの会社形態の中でどうにかしようというあたりに違和感を感じるけど。さらに、そのような状況で人事部に求められるものとかは著者の書いてるようなものとは違うと思うし、そもそも人事部ってそんなに重要な部署か?と。

すくなくともうちの人事部は (略)

ProductName 即戦力は3年もたない 組織を強くする採用と人事 (角川oneテーマ21)
樋口 弘和
角川書店(角川グループパブリッシング) / ¥ 760 ( 2010-12-10 )


  • 企業側としては、新卒採用した人材に関しては、数年間は「育てる意識」を持っているものですが、中途採用した人材に対しては「成果をだせるかどうか」という物差しで測る
  • 確かにそうだが、そう簡単に辞めさせることができないので、新卒も中途もそんな変わらない。中途だと、すぐに組合の役員をやるという裏技もあるし(能力なくても大丈夫)。
  • 「3年だけ使えればいい」という現実的な発想をもつ企業が増えている
  • 採用も競争の厳しい「ビジネス」
  • 向上心の強い社員を飽きさせない
  • 会社は社長以上の人材を採用できない
  • 研究所は研究所長以上の人材を採用できないとも言い換えられる
  • そもそも上司というものは部下や顧客の見方が一番ただしい
  • 「これから新たな会社で頑張ろう」と力を発揮できるのは、過去にも頑張ってきたひとだけ
  • 一つの企業に長く勤めていれば「賃金が上がり続ける」という仕組みはどこかで限界に達するのは自明
  • 私たちの賃金低下は、対ドルレートの給与を踏まえ世界ベースで見たときに、労働の付加価値とマッチする段階まで進行していく
  • これからは「資格」「ノウハウ」「経験」はあまり重要ではなくなる

最近欲しい本

混合効果モデルの本の和訳出てた。英語版持っているけど、これは欲しい

ProductName S‐PLUSによる混合効果モデル解析
J.C. ピネイロ,D.M. ベイツ
シュプリンガージャパン / ¥ 7,140 ()
在庫あり。

MDの本

ProductName Ab Initio Molecular Dynamics: Basic Theory and Advanced Methods
Dominik Marx,Juerg Hutter
Cambridge University Press / ¥ 6,614 ()
通常1~3週間以内に発送

ProductName Numerical Simulation in Molecular Dynamics: Numerics, Algorithms, Parallelization, Applications (Texts in Computational Science and Engineering)
Michael Griebel,Stephan Knapek,Gerhard Zumbusch
Springer / ¥ 4,676 ()
通常2~4週間以内に発送

「「若者はかわいそう」論のウソ」を読んだ

Joe's Labo見てから読んだから1章しか読んでないというか、読みにくかったので途中でやめた(読む本なかったら対談のあたりは読んでおこうかな)。

データの後によくわからないたとえがあったりとか、そこからデータに基づかない著者の思いとか主張に発展したりしているかなぁ。論文読んでる感じでデータと文章追いかけるとひどく混乱する。

本読んでて疑問に思ったのは著者の主張している、「日本企業的スローライフ」はサステイナブルなのかなぁ?(または現在存在しているのか?)というところかなぁ。自分のみた感じだと、「日本企業的スローライフ」に当てはまるのは「仕事できないけど組合大好きで、横並び主張ばかりするダメ人間」しかいないような気がするが。

ProductName 「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)
海老原 嗣生
扶桑社 / ¥ 798 ()
在庫あり。

本を買った

買った本。今回は高額な洋書がなかったので、数を買えた。

ProductName シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
レイチェル・ボッツマン,ルー・ロジャース
日本放送出版協会 / ¥ 1,995 ()
近日発売 予約可

ProductName 予想どおりに不合理[増補版]
ダン アリエリー,Dan Ariely
早川書房 / ¥ 2,100 ()
在庫あり。

ProductName 離散凸解析の考えかた 最適化における離散と連続の数理
室田 一雄
共立出版 / ¥ 3,360 ()
一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。

ProductName なわばりの数理モデル -ボロノイ図からの数理工学入門-
杉原 厚吉
共立出版 / ¥ 2,730 ()
在庫あり。

ProductName プロフェッショナルAndroid ゲームプログラミング
ウラジーミル・シルバ
日経BP社 / ¥ 3,150 ()
在庫あり。

ProductName プログラミングコンテストチャレンジブック
秋葉 拓哉,岩田 陽一,北川 宜稔
毎日コミュニケーションズ / ¥ 3,444 ()
在庫あり。

ProductName テクノ手芸
テクノ手芸部
ワークスコーポレーション / ¥ 3,570 ()
在庫あり。

ProductName 入門 自然言語処理
Steven Bird,Ewan Klein,Edward Loper
オライリージャパン / ¥ 3,990 ()
在庫あり。

ProductName 食える数学
神永 正博
ディスカヴァー・トゥエンティワン / ¥ 1,575 ()
在庫あり。

ProductName データ構造とアルゴリズム
杉原 厚吉
共立出版 / ¥ 2,415 ()
在庫あり。

「検索と発見のためのデザイン」を読んだ

パターン、Wiki、XPを楽しめたヒトは楽しく読めるはず。入門書ではないので、用語の説明は結構端折っている気がする。

ProductName 検索と発見のためのデザイン ―エクスペリエンスの未来へ
Peter Morville,Jeffery Callender
オライリージャパン / ¥ 2,520 ()
在庫あり。

  • 色と同じく、カテゴリーも本来恣意的なものである
  • 民間企業ではファインダビリティが重要
  • ROT(Redundant, Outdated, Trivial)
  • WineM
  • デザインとは同機能するかだ
  • ユーザーが検索ページの一ページ目から先に進むことはめったにない
  • ローテーションによるビューの切り替え
  • サビア=ウォーフの仮説(言語が思考を形成する)
  • デザインパターン

こっちもオススメ

ProductName パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
江渡 浩一郎
技術評論社 / ¥ 2,394 ()
在庫あり。

アプレンティスシップ・パターン

製薬系の技術習得に関しても、役に立つ内容とか書いてるのだろうか?そうであれば、会社に一冊置いておきたいなぁ。

ProductName アプレンティスシップ・パターン ―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得
Dave H. Hoover,Adewale Oshineye
オライリージャパン / ¥ 2,310 ()
在庫あり。

目次みたらいいこと書いてそうだなぁ。「5章 永遠の学習」なんてみんなに読ませたいなぁ。明日注文だしてやるか。

検索と発見のためのデザイン

アンビエント・ファインダビリティ書いたひとか。予約しよーっと。

ProductName 検索と発見のためのデザイン ―エクスペリエンスの未来へ
Peter Morville,Jeffery Callender
オライリージャパン / ¥ 2,520 ()
近日発売 予約可

アンビエント・ファインダビリティ —ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

ITパスポート

ITパスポートに受かると会社からお小遣いが出るのと、静岡でラーメンが食べたかったので静岡まで行ってうけてきた。

その日に採点したら9割くらいは取れていたので、そのまま合格を見越してTyphoonを買ってしまったが、今日の発表で確認できたのでちょっと安心。

「起業のファイナンス」を読んだ

先週のIBISに持って行って新幹線とホテルで読みきった。

IBIS開催中に起業して何期目かの学生時代の同窓と飲んだのだけど、この本とほとんど同じ主張をしてたのでおもろかった。会話のなかでビジネスモデルが大体どのくらい固まっていればいいのかが感触としてつかめたので有意義な飲みだったかな。あとはまぁ、今関わっているプロジェクトというかシガラミから同時に解放されそうなので、今後の人生を考えるに色々惹かれたという部分もあるけど。最近は意識的に会社とは疎な結合をしているというのもあるな。製薬業界どうなんだろうねぇ。イノベーティブな人材流れてきてないんじゃないかなぁ(特にIT)

さて、本の内容は「起業した人だったら当たり前に思うようなことを書いてある」のであろうと思うが、それを見落とさずに分かりやすく記述しているのがいいのだと思う。大体、会社がオープンイノベーションとか成果主義とかフラットな組織とかいって、組織を中央集権的なものとして機能するよりは個々人がセルとしてゆるくつながったものと捉えるような方向に進んでいるから、その目指すところは擬似起業だよね?と思うのであれば起業を考えてない人でも是非手に取るといいと思う。

ProductName 起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと
磯崎 哲也
日本実業出版社 / ¥ 2,310 ()
在庫あり。

  • リターンが見込めない人に、お金がでるわけもないし、出してはいけない
  • なぜ株式で資金調達するかというと、それはベンチャー企業のリスクが高いから
  • 法人化するのは、まだ赤字か利益が出てない段階が望ましい
  • イケてるベンチャー、イケてるソーシャルグラフ
  • 事業計画書
  • 経営は数字だけでは出来ないが、経営の結果は必ず数字
  • 予言の自己成就
  • DCF法
  • クリフとべスティング
  • 上場時の時価総額はどれくらい必要か

Locality-Sensitive Hashing (LSH)

IBIS2010に行ったら、LSHくらいは押さえておかないといけない雰囲気だったので、今日はずっとLSH関係を調べていた。

解説

実装

とりあえずコードを読むと数式の意味がわかることが多い。

この本どうやろか?

ProductName 空間的データ構造とアルゴリズム
Elmar Langetepe,Gabriel Zachmann
ボーンデジタル / ¥ 9,450 ()
在庫あり。