「モチベーション3.0」を読んだ

ポジティブ系やる気出せ系のビジネス本か?と思って敬遠してたのだけど、本屋で手にとったら面白そうだったので買った。社会基盤の現状とこれからに関して考察してある本。

300ページあるけど第三部はおまけ資料的なので実質200ページくらい。

  • 〈モチベーション1・0〉…生存(サバイバル)を目的としていた人類最初のOS 。
  • 〈モチベーション2・0〉…アメとムチ=信賞必罰に基づく与えられた動機づけによるOS。ルーチンワーク中心の時代には有効だったが、21世紀を迎えて機能不全に陥る。
  • 〈モチベーション3・0〉…自分の内面から湧き出る「やる気!=ドライブ!」に基づくOS。活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!」の基本形。

要するに3.0と2.0の対比。2.0は現状に合わなくなってきていて色々問題が起こっているので、サステイナブルな働き方を説く。内発的(Intrinsic)な動機づけ、つまりタイプIと外発的な(extrinsic)動機づけ、つまりタイプXの二つのタイプにわけて、タイプIは良いですよと。

ProductName モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク
講談社 / ¥ 1,890 ()
在庫あり。

  • モチベーション2.0はそれ以前のOSよりもはるかに洗練され、ヤル気をださせるものだとはいえ、やはり高尚だとは言えない
  • 組織のフラット化が進むにつれ、企業には自ら意欲を起こせる人材が必要になる
  • 仕事とはしなくてはいけないからするもので、遊びとはしなくてもいいのにすること
  • 報酬には本来、焦点を狭める性質が備わっている
  • マネジメントはテレビや自転車のようなものだ。人間の発明しの一つにすぎない
    • 技術なので陳腐化するってことか?
  • マスタリーとは何か価値のあることを上達させたいという欲求
  • 教育に大局的見地を与える

タイプI的な「持続可能な学習をサポートする」ための本としては以下の本は良いですね。

ProductName IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」 (技評SE選書)
奥 乃美,渋川 よしき
技術評論社 / ¥ 1,764 ()
在庫あり。

また、モチベーション3.0的な生き方を目指すなら、必要最低限の生活は保証されている必要があるかと。それは最低限の賃金を貰うか、必要最低限の定義を下げるかどっちかなので、こういった本読むのも面白い。

ProductName 夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術
花輪 陽子
ディスカヴァー・トゥエンティワン / ¥ 1,365 ()
在庫あり。

社会基盤とか政治的な観点から考えるのであればモチベーション2.0の限界が来てるよね的な本。

ProductName 7割は課長にさえなれません (PHP新書)
城 繁幸
PHP研究所 / ¥ 735 ()
在庫あり。

ProductName 世代間格差ってなんだ (PHP新書 678)
高橋 亮平,小黒 一正,城 繁幸
PHP研究所 / ¥ 756 ()
在庫あり。

アラーム機能

オススメに入ってた。

ProductName ロジクール プロフェッショナル プレゼンター R800 R800

ロジクール / ¥ 9,980 (2009-10-30)
在庫あり。

アラーム機能は、wiiリモコンのバイブを使えばいいんじゃないかと。プレゼンテーションzenを読めばレーザーポインターの必要なスライドは作らんよね。

ProductName プレゼンテーション Zen
Garr Reynolds,ガー・レイノルズ
ピアソンエデュケーション / ¥ 2,415 ()
在庫あり。

ProductName Wiiリモコン(アオ)(「Wiiリモコンジャケット」同梱)

任天堂 / ¥ 3,800 (2009-12-03)
在庫あり。

アマゾンはこういう組み合わせをすすめてこないな。

「プレゼンテーション Zen」を読んだ

なんとなく欲しくなって読んでみた。

綺麗なスライドを作る本というよりは、プレゼンテーションで伝えたいことを明確にするためのメソッドと、そのプレゼンテーションをよりつよく印象づけるためのスライドの使い方の本。

良いプレゼンを生で見たことのある人が、ああいうプレゼンができるようになりたいなぁと思ったときに読むと、色々ヒントが散りばめられていると思う。

ProductName プレゼンテーションzen
Garr Reynolds
ピアソン桐原 / ?円 ( 2009-09-04 )


  • コミュニケーションとは、他人に自分の観点を取り入れさせることである
  • プレゼンテーションの準備の初期段階で最も大切なのは、コンピューターの前から離れることである
  • 核となるメッセージを見出し、それをわかりやすい形で表現することだけでも、プレゼンターにとってはかなりの難題だ
  • ムダの無いプレゼンテーションとは、必要な情報をすべて備えており、しかもそれらを心に響くシンプルで具体的なエピソードで伝えたものである
  • 簡素とは、最小の手段を用いて最大の効果を発揮することである
  • コントラスト、反復、整列、近接
  • スライド上でテキストを使って表現した情報のうち、写真で置き換えられるものはなんだろう?

ProductName プレゼンテーションzenデザイン
ガー・レイノルズ
ピアソン桐原 / 2520円 ( 2010-06-25 )


Computer Programming for Chemistry

久々にケモインフォクックブックを更新した。

先日同じことをするのにrxnフォーマットを扱えるライブラリ使ってちゃちゃっとやったけど、openbabelだとどう書くのがいいのかなと。


さて、SBDDとかLBDDとかそういう仕事に関わっているヒトはプログラミングくらい出来そうなイメージがあるけど、全然そんなことなくて、ちょっとしたシェルスクリプトも書けないヒトが多いです。基本アプリケーションの操作という作業がメインなので、プログラミング出来なくてもなんとかなるという。あとPipelinePilotみたいな便利ツールもあるしね。

という状況なので、仕事に関わりながらプログラミングを覚えていくというキャリアパスのようなもの存在しないと考えてよいです。それは単純に独学と自己啓発のエリアですな。

しかし、アプリケーションのみでは出来ない作業っていうのは存在するわけで、そうなるとやっぱプログラミングしなきゃいかんわけですよ。そこで、プログラミングが不得手なヒトは仕事の効率がガタ落ちするわ、最悪成果が出せないとか困ることになる。

僕なんかが「誰でもできるツールで誰でも出来る仕事をしてもしょうもないでしょ?」とかいうと「そういうツールを組み合わせて独創的な成果を」と反論されるんだけど、そんなこといってもしょうがないような。

だってそれは誰でもできるツールを使うヒトがごく自然にたどり着く結論というかみんなその制限の中で工夫しているからね。

そういった制限から抜け出すにはプログラミングは一つの解なのだろうなと思う。

ProductName Design and Use of Relational Databases in Chemistry
T. J. O'donnell
Crc Pr I Llc / ¥ 11,398 ()
通常2~5週間以内に発送

ま、とはいうもののプログラミングスキルは基本的に評価されないよね。

「経営の教科書」を読んだ

農人日記で触れられていたので買って読んでみた。

ProductName 経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
新 将命
ダイヤモンド社 / ¥ 1,680 ()
在庫あり。

別に社長でも上の立場でもないけど、上の立場の考え方とかわかっていた方が色々アプローチとかやりやすいってのがまず一つ。もうひとつは、最近はなんでもフラット且つマイクロで、会社に属していても、階層性が希薄になってきてるし、そのうち自分で自分を経営しているってのが当たり前になるんだろうなと思っているということ。

  • 3つのP Philosophy,Plan,People
  • 勉強会の効能
  • 顧客とは、我が社の商品やサービスを買ってくれる人か?
    • 内部顧客の存在
  • 戦術の失敗を戦略で補うことはできるが、戦略の欠如を戦術で補うことは出来ない
  • 慢性的な残業は無能力の証であり、悪徳である
  • アクションx情報量マトリックス

「残念な人の思考法」を読んだ

残念な人とは、プライオリティ付けの成否、適否を考えない人、あるいは見誤る人

ProductName 残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
山崎将志
日本経済新聞出版社 / ¥ 893 ()
在庫あり。

  • システム化 X 「思考停止」 = 残念なトラブル
  • ノウハウは公開しても問題ない。なぜなら、大変なのは「実行すること」だから
  • 二流は積み上げ式で考え、一流は市場全体で考える
  • 塗り絵術
    • なんの絵を描くのか明確にする
    • パーツの色と形を知る
    • どこをどう塗ればそれらしくなるかを考える
    • 枠を塗る
    • 中身を塗る
  • PREP
  • エンプロイアビリティ

塗り絵術の枠組みで自分の関わっている仕事を考えてみると

  • 塗り絵術(探索研究)
    • プロジェクトのゴールを明確にする
    • どういう、ワークフローを設定すればそれらしくなるかを考える
    • アッセイ系の特徴を知る
    • スキャフォールドを探索する
    • 細部をいじる

「マインドマップ会議術」を読んだ

ファシリテーターは必要で、マインドマップはその道具に過ぎないだろうと思うので、マインドマップ指向の考え方はどうかなと思った。

ProductName マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
高橋 政史,大嶋 友秀
ダイヤモンド社 / ¥ 1,680 ()
在庫あり。

あと、こんな感じで言葉の使い方に共感できなかったのも大きいかも

結局会議とは議題があって結論を出すということが求められるので、最終的には多かれ少なかれ、職位の力関係は持ち込まれるだろうと思うので、僕自身はtogetterのような仕組みがマインドマップみたいな表現に対応するといいんじゃないかなぁと思っている。

誰が言ったかという情報、つまり内容に一貫性があるか?、それとも議論の過程で考えが変化していったのかといったプロセスを残しておけるのは魅力的かなと。

しゃべるリベンジ

去年か一昨年か、これからはイントラマイクロブログじゃ!と息巻いて入れてみたしゃべるであったが、結局ひとりべしゃりになってしまい、ひっそりと閉じたのであった。

しかし、近年のtwitterブームにより、再度イントラtwitterにチャレンジすることにしたのであった。 というより、以前に別のマシンにインストールしたことをすっかり忘れてて、今日たまたま8080にアクセスしたらログイン画面がひょうじされて、じゃぁ使うかと。

で、社内勉強会とかめんどくさい(やるなら正直お金とりたい)ので、twitterを使ってサイエンティフィックなコラボレーションが促進されるとかそういう本を探してるのだけど、そういう本って出ているのかな?

あればそれ読んどけってメールして終了。

「会社のつくり方」を読んだ

会社の作り方のポイントを20代、30代、40代、50代と世代ごとに書いている。

ProductName 会社のつくり方 (日経文庫)
成毛 眞
日本経済新聞社 / ¥ 903 ()
在庫あり。

  • 社員や株主は自分の会社のイメージを持てないからこそ、他所のイメージにのっかる
  • 会社にいると入ってくる情報が多く独立すると情報が激減する
    • 職種と情報によるだろう。
  • 起業年齢的に一番中途半端なのが40代
  • 大企業の中間管理職固有の病
  • 自営業はあくまで個人がおこなうもので会社ではない
    • LLCはどうなんだろう?
  • 50代で起業する場合、人生をどう締めくくるかも意識する必要がある
  • ニュースリリースに関して
  • 月次予算より月次決算
  • 顧客獲得

「ライフログのすすめ」を読んだ

現代は"Total Recall"つまり完全記憶能力

ProductName ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice)
ゴードン ベル,ジム ゲメル
早川書房 / ¥ 1,470 ()
在庫あり。

すでに、僕らは検索エンジンの助けを借りて、辞書的な記憶能力にはあまり価値を見出さなくなってきているし、記憶するのは外部記憶装置にどんどん移譲している。こういう状況のなかで、情報の記録をもっと個人的なものにまで押し進めて、見聞きしたものや、体調のイベントすべてを突っ込めるストレージとそれらの情報を瞬時に検索できるような状況になったとき、ヒトの生活様式はどう変化するのだろうか?そういう兆候はいくつも現れてるでしょ?よし、「俺がいっちょ押し進めてやってみたで」という話。

個人的には、働きすぎで体調がおかしくなってから血圧を記録している。当初は医者に半ば強制的にやらされたのだけど、実際に付けてみると、自分のライフイベントをうまく表現しているので今ではほとんど人生の補助記録的な意味でつけている。5章の健康の章とか共感して読んだ。

働いてる時間の会話記録を全録音すればいいじゃんなどと普通に思うし、こういうのあれば素敵だなぁと考えているので、何でも記録するという方向は色々出来て面白かろうと思っている。

新書本サイズなのに300ページ超えてるのでなかなか読み応えがあった。

  • 何を記録するかとか、記録自体をすべきかどうかを決める際の要因にならない世界に向かっている
  • センスカム ViconRevueとして商品化
  • α派のログ情報を利用してイベントの重要度の評価
  • たいていの人はすでに、自分の脳の記録を、何らかの形の電子記憶に委ねている
  • 電子教科書の方が多くの点で優れている
  • データの増加によって、意思決定の質が向上するというわけではない
  • 写真が撮れる鏡
  • ナチュラルユーザーインタフェース