現代は"Total Recall"つまり完全記憶能力
すでに、僕らは検索エンジンの助けを借りて、辞書的な記憶能力にはあまり価値を見出さなくなってきているし、記憶するのは外部記憶装置にどんどん移譲している。こういう状況のなかで、情報の記録をもっと個人的なものにまで押し進めて、見聞きしたものや、体調のイベントすべてを突っ込めるストレージとそれらの情報を瞬時に検索できるような状況になったとき、ヒトの生活様式はどう変化するのだろうか?そういう兆候はいくつも現れてるでしょ?よし、「俺がいっちょ押し進めてやってみたで」という話。
個人的には、働きすぎで体調がおかしくなってから血圧を記録している。当初は医者に半ば強制的にやらされたのだけど、実際に付けてみると、自分のライフイベントをうまく表現しているので今ではほとんど人生の補助記録的な意味でつけている。5章の健康の章とか共感して読んだ。
働いてる時間の会話記録を全録音すればいいじゃんなどと普通に思うし、こういうのあれば素敵だなぁと考えているので、何でも記録するという方向は色々出来て面白かろうと思っている。
新書本サイズなのに300ページ超えてるのでなかなか読み応えがあった。
- 何を記録するかとか、記録自体をすべきかどうかを決める際の要因にならない世界に向かっている
- センスカム ViconRevueとして商品化
- α派のログ情報を利用してイベントの重要度の評価
- たいていの人はすでに、自分の脳の記録を、何らかの形の電子記憶に委ねている
- 電子教科書の方が多くの点で優れている
- データの増加によって、意思決定の質が向上するというわけではない
- 写真が撮れる鏡
- ナチュラルユーザーインタフェース