「だれかに話したくなる小さな会社」を読んだ

ブランド戦略に関して

これまで一般的に、ブランド戦略とは「デザイン戦略のこと」と理解されてきました。もちろんビジュアル面の強化は「お客さまに上手に伝えること」という点で大切です。でも単に会社のロゴを変えたり、印刷物をオシャレにしたりするだけでは、絵のような 「矢印が内向きの状態」に会社はなっていきません。

会社にまつわる見えない矢印を内向きにしていこうと説いている。

ProductName だれかに話したくなる小さな会社
浜口 隆則,村尾 隆介
かんき出版 / ¥ 1,470 ()
通常24時間以内に発送

不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」を読んだ

最初のほうは製薬業界のヒトだったらまぁ普通に知っていることだが、

  • 第3章 医薬品開発における競争優位の源泉は何か?
  • 第4章 優れた製品開発マネジメントの産業間比較

の二つの章は特に面白かった。出版が2006年で、規模メリットが必ずしもいいわけではないという筆者の主張は、最近のメガファーマはリストラが多いという今の状況を割と反映しているのかなぁ。

ProductName 不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」
桑嶋 健一
日経BP社 / ¥ 1,680 ()
通常24時間以内に発送

結局、持続可能性を求めるならば、競争優位の源泉を良く考えて、それに特化したスモールビジネスのほうがいいのかなぁなんて最近強く思う。dryの分野なんて水平化したほうがいいだろうしなぁ。

ProductName Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方
Eric Sink,エリック・シンク
翔泳社 / ¥ 2,940 ()
通常24時間以内に発送

というあたりも考えながら今年を過ごしていく。

「外資で働くためのキャリアアップ英語術」を読んだ

Business English Podみたいな感じの会話がつらつらと、というよりは「履歴書書いて入社までの会話を時系列で」みたいな内容。

ProductName 外資で働くためのキャリアアップ英語術
河口 鴻三
日本経済新聞社 / ¥ 1,260 ()
通常24時間以内に発送

英語の勉強というよりは、会話を通したマインドセットの違いのほうが勉強になった。

「考具」を読んだ

どこかのブログでみつけて面白そうだったので年末に買っておいた。今年はインプット、アウトプットの出入り量をもう少し多くしたいところ。

ProductName 考具―考えるための道具、持っていますか?
加藤 昌治
阪急コミュニケーションズ / ¥ 1,575 ()
通常24時間以内に発送

  • whatとhowの境目はあいまい
  • アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
  • 既存のアイデアはたくさん知っていたほうが有利
  • カラーバス
  • マインドマップ
  • オズボーンのチェックリスト
  • 企画は読んだヒトがビジュアライズできるかどうかが重要

オズボーンのチェックリストは最初からテンプレートを作っておけばよかろうと、freemindのテンプレートを作った。

oz

そば打ちをしながら、来年の目標などを考える

今年も蕎麦打ちで(菊練りは出来ない)。

1230691779 1230691781

来年はまた少し違う言語に慣れ親しみたいところ。

  • Processingを真面目に触る
  • Common Lispを覚える

lispでbiomedical informaticsを説明しているPrinciples of Biomedical Informaticsが面白そうなのでとりあえずこの本を読む

ProductName Principles of Biomedical Informatics
Ira J. Kalet PhD
Academic Press / 8335円 ( 2008-10-15 )


「見える化仕事術」を読んだ

思考のボトルネックを解除しよう!の著者の新刊。見える化に絞って系統立てて分かりやすく説明していく。

個人的には4章の計画と実行の見える化が面白かった。1-3章は結構基本的な内容だけど、このレベルの内容を読ませたい人間は周りにいっぱいいるので、そういう風に考えると結構ニーズはあるのかな。僕自身が説明しなきゃいけない立場になっても、「これ読んどけ」とか言えるのでよいかもと思った。まぁ、説明できないってのは自分の中できちんと消化しきれてないとも言えるので、基本的なことと言いつつも、本書で頭の中が整理された部分は少なからずあると思う。

ProductName 「見える化」仕事術
石川 和幸
ディスカヴァー・トゥエンティワン / ¥ 1,512 ()
通常24時間以内に発送

  • どんな人が行っても、仕事の結果がある一定レベルになるように、やるべきことを「見える化」する
    • 仕事に習熟していない人でもすぐにそれなりの仕事のレベルに引き上げる
    • 仕事の質を、個人のレベルや状態の左右されずに一定水準に保つ
  • 見える化メリット
    • 自分の考えが整理される
    • 自分の考えが俯瞰できる
    • 自分の考えの範囲(スコープ)が明確になる
    • そして、その考えを操作して改善できる
  • ミッションやビジョンもあるべき姿の「見える化」
  • (PDCAにおける)WBSは、タスクとして実行可能なレベルまで展開することで、この後のDOを確実なものにする
  • コミュニケーションプラン

惜しいのは5章かな。デバイス関連は色々あるので、もっと掘り下げないと物足りなく感じしまうかなぁ。1-3章あたりがためになったとかいう人達はおそらくパワーポイントの左スペースのタイトル箇条書き機能で章立てするということすら分からんでしょうし、MSのプロジェクトでWBSが何のためにあるのかわからんでしょう。そういうレベルの人にはWikiみたいな構造化された文書を保守することも見える化的には結構役に立つと思う。

あと、サポートサイトがマインドマップになっているとかwemaみたいにKJ法の付箋紙ソフトっぽくなっているとかそういう仕掛けがそろそろ出て来てもいいんじゃないかなと思ったりする。

カーネル多変量解析

一歩進んで二歩下がる的な感じで読んでます。

年末に真面目に取り組みたいところだが、面白そうな本が届いてしまった。

ProductName Rubyで作る奇妙なプログラミング言語 ~Esoteric Language~
原 悠
毎日コミュニケーションズ / ?円 ( 2008-12-20 )


「逆転発想の時間術」を読んだ

非効率と無駄の定義がいまいちよくわからなかった。あと、若干くどめなのは、テーマがあってそれに対して内容くっつけていった感があるからかなぁ。例え話も、入社5年めくらいに受けた外部コンサルの例え話みたいで面白くなかった。

ProductName なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?―逆転発想の時間術
夏川 賀央
アスペクト / ¥ 1,500 ()
通常24時間以内に発送

目標とか効率とか非効率が平面にのっていて薄っぺらいなぁというイメージを持ってしまった。効率の否定集合が非効率でしょ?だから非効率はやっぱ非効率だし、それを無駄っていうんじゃないの?みたいな。そういう意味では出来るヒトが効率を無視している訳ではないと思うんだけど。

まぁ、著者の言いたいのは必ずしも最短を目指すのが最良じゃないって言いたいんだろうと思うんだけど、言葉の使い方とか、たとえの部分がほとんど共感できなかっただけなのでしょう。

結局はこういうことでしょ?

良い本を効率的に読めというが、読んでみるまで何がいい本かなんて分からない。結局乱読気味に幅広く読むのが読書の正解でしょう。もちろん仕事とか研究の幅を広げるってのもそういう部分なしには語れないし、キャリア形成にも必須ですよと。ヒーヒーいってるひとにはそういう部分が無駄とか非効率に見えてしまうと。

「Google Marketing」読んだ

ウェブサービスを使ったプログラミングをやっていれば、この本の内容はごく当たり前というか、むしろもっと深いところまで知っているはずだ。

ProductName グーグル・マーケティング!
押切 孝雄
技術評論社 / ¥ 1,764 ()
通常24時間以内に発送

単に新しい知識を得たいってことだったら特に読む必要は感じられないが、マーケティング側からこれらのツールを捉え直して整理するという意味で楽しく読めた。

ハバネロでストーリー展開が出来ているのですらすら読める。

  • マーケティングは、顧客や市場を知ることからはじまり、商品やサービスが顧客に提供されるまでの全プロセスを含んだ概念
  • AIDMA, AISAS
    • attention, interest, desire, memory, action
    • attention, interest, search, action, share
  • 商標検索
    • http://www.inpit.go.jp/info/ipdl/service/index.html
  • SHOOTI
  • Google キーワードツール

「できる若者は3年で辞める」を読んだ

タイトルと内容が全然あってないような、、、、、それ以外は面白い内容の本だった。

中身は経営者よりの視点での精神論的な話が多いが、今の社会が成果主義だ裁量労働だと、企業自体が個人のマイクロな経営的視点を求めているという状況を考えると、この本の内容はかなり勉強になるところがあった。

ProductName できる若者は3年で辞める!―伸びる会社はできる人よりネクストリーダーを育てる
久野 康成
出版文化社 / ¥ 1,575 ()
通常24時間以内に発送

  • 管理職になりたいと思わなければ、なおさら、企業に対する忠誠心はなくなります
  • 終身雇用制は、右肩上がりの経済成長が前提のビジネスモデル
    • 成果主義で評価される社員は、会社に対する忠誠心よりも、自分自身のスキルアップに関心をもつ
  • 成果主義の名のものとにキャリアプランを自己責任化した結果
    • 自分と会社との関係に関してよく考える様になって良かった(個人的に)
  • 真のキャリアアップとは「エース」の領域に入ること
  • 師は自分以上に優秀な弟子を残すことを使命とし、弟子は師を超えることを目標としなければならない
  • PDCが繰り返されることでしか「学習する組織」はつくられない
  • 結果だけの判断では戦略の検証は不十分
  • 自分の影響力が及ばない他人の問題でなく、対処可能な自分の問題に集中する
  • タイムマネジメントの本質は「長期目標の実現」
  • 人間はずっと成長し続けられるのだろうか?
  • ビジョンは、イメージした時に周りのヒトを魅了するものでなければならない
  • 強みによってしか差別化戦略をとることはできない
  • 会社をやめて大きな成果が得られないのであればそれが本当の自分の実力
  • 経営者マインドの本質は、「すべては自分の問題」と認識するところ
  • 自分のほうが社会に価値を提供できると思えば、その時こそが「起業」を行うとき

師と弟子の関係ってのは精神的なものだろうと思うんだけど、重要なんだろうなぁと、そういう関係性の梯子を外されてから強く認識させられたかも。