ちょっと前に、会社の裁量労働に関するワーキンググループに入れられてた。そこでの議論は正直僕にはあまり参考にならなかったけど、ワークライフバランスとか持続的な働き方、生き方というのものに目を向ける良い機会にはなったと思う。
里山ビジネスでも感じたが、この本ではワークライフバランスとは両者を天秤にかけてバランスをとるのではなく、お手玉をやるようにボールをジャグリングする感覚でバランスをとるのだと。さらに仕事と生活というものは本来切り離されるものではなく、双方の充実がシナジーを伴ってどちらにもいい影響を与える様にすべきだろうという主張。すばらしい。
- 長い労働時間がより多くの成果を生み出す訳ではない。むしろ仕事と生活をうまくブレンドしたほうが生産性が上がる
- 仕事人間は過度に会社に期待している、会社も期待しているだろうという思い込む
- 生きること(living)と存在していること(existing)は違う
- 働きかたを選べるようになるためには、まず自分のスキルを磨く
- 少子高齢化で人口減少の社会では終身雇用は機能しない
- 効率の良い働きかたの延長線上に豊かな発想は生み出されない、生活にゆとりがないとあたらしいアイデアはうかばない
- 非正規労働者が増えると技能の継承ができないという危機感を抱くひとが増えてくる
- これは経験した
- 現在求められている成果量は長時間残業を前提として決められている
- 時間、人生、自分自身についてのパラダイムがこの問題をつくりだしているのではないだろうか(p.224)
- 足るを知る(Enough is enough)
僕の場合は何年も前から(ヒトを育てるとか技術を継承するということを前向きに考えて)欲しいと訴えていたにも関わらず、(結果として)技能の継承に関して梯子を外された感じになってしまった。あと、インフラでいくつか必要性を感じるものがあったのだけど、手が空かなくてやれないという状況に陥ってしまった。で、上司が変わったタイミングで、そういった継承が必要な仕事はもうやらない(やるなら技術継承に前向きな他の会社に移る)と宣言してしまった。
という感じで今はこの会社にとって必要だと感じているインフラ周りの仕事ばかりしているのだけど、そういった成果物が上司の成果にもつながるというwin-winな状況なのでうまくやっていけている。でも、そろそろインフラも一通り出来上がったのと、平行して動かしていた大きいタスクをこなしたので、次にどういうことをやろうかなぁと。