これからスマートフォンが起こすこと

職場のLAN環境はセキュリティがどうのこうのという理由で有線ですが、これは色々致命的な差となって効いてくるような気がしますね。有線でつながるスマートフォンなんて想像できないように、インフラが無線化しないとその先に意識がすすまないので、未来がどうなりそうかなんて理解できっこないし、議論すらおこらないですね。

個人的には、そもそも研究所の研究員のパソコンなんか必要なくてタブレット端末のほうがあってると思っているし、そういう制約与えたほうがシステム全体として余計な入力を必要としない方向に進むから、結果としてタイポが減ったり、余分な文書作成作業が減って効率化するんじゃないかなぁと。あと、マウスでお絵描きのように化合物の構造ちまちま描いてるのだって結構頭悪いよねとか思うけど、そういう部分も効率的に進めようという意識が働くんじゃないかなぁと。

本書は「これからスマートフォンが起こすであろう社会の変化」を記述しています。それは自分の生活にどういう影響を与えるのかを考える機会になるので良書だと思いますね。スマートフォンを使ってないヒトが読んでもわかんないような気がするので、スマホ持ちが対象読者ですね。

本書はスマートフォンが市場の中に投入されたことで実際に起こっている化学反応を捉え、その化学反応がもたらす次のステップを示唆している

ProductName これからスマートフォンが起こすこと。
本田 雅一
東洋経済新報社 / 1575円 ( 2011-05-20 )


  • コンパニオンデバイス
  • 個人が自分の為に道具として使うコンピューターとは、クラウド型のウェブサービスの利用に特化した製品
  • タイムラインの共有こそが、スマートネイティブたちが相互に交流する上で、もっとも重要なこと
  • デジタル配信のコンテンツはオーナーシップが低い
  • ソーシャルメディアは生活の一部になっていく

読めばなるほどと思うが、じゃぁどういうユーザーインターフェースが来るのかとかには殆ど触れられていない。でも、読み終えたらまぁわかる。

doiからアブストラクトを取ってくる

今、職場で使っている文献管理システムはpubmedのXMLサービスを使ってpubmedのIDで管理しているので、合成反応系の雑誌が収録されてなくてケミストには不評だったり、ASAPとpubmedのタイムラグがあってちょっと待たないと登録できなかったりと製薬系の研究所内では使いにくさが目立ってきている。(自分も量子化学系の論文とか管理できなくて困ったりしたのだけど、3年以上放置してきた)

ふと、やる気を出した。

from pyquery import PyQuery as pq
import re

r = re.compile('10.(\d+)/')

def get_contents(doi):
    DX_DOI = "http://dx.doi.org/"
    doi_url = DX_DOI + doi
    d = None
    try:
        d = pq(doi_url)
    except:
        pass

    return _extract(d,doi)

def _extract(d,doi):
    registrant_prefix = r.search(doi).group(1)    
    if registrant_prefix == '1021':
        return _extractACS(d,doi)
    else:
        return "no extractor"

#    SQLAlchemy
#    title            = Column(String(256), unique=True)
#    pubmed_id        = Column(Integer, unique=True)
#    doi              = Column(String(128), unique=True)
#    abstract         = Column(Text())

def _extractACS(d,doi):
    title = d("h1.articleTitle").text()
    abstract = d("p.articleBody_abstractText").text()
    return {'doi': doi, 'title': title, 'abstract': abstract}

これでACS系はいけるはず。

J.C.I.Mはもちろん

>>> doi.get_contents('10.1021/ci900416a')
{'abstract': u'We introduce SARANEA, ... freely available under the GNU \
General Public License.', 'doi': '10.1021/ci900416a', 'title': u'SARANEA:\
A Freely Available Program To Mine Structure\u2212Activity and \
Structure\u2212Selectivity Relationship Information in Compound Data Sets'}

J.O.Cもいけるで。

>>> doi.get_contents('10.1021/jo1025157')
{'abstract': u'The stereoselectivity of glycosylation reactions is affected \
by many factors. Synthesis of 1,2- cis glycosidic ... effects of the acetyl \
groups.', 'doi': '10.1021/jo1025157', 'title': 'Study of the \
Stereoselectivity of 2-Azido-2-deoxygalactosyl Donors: Remote Protecting \
Group Effects and Temperature Dependency'}

あとはスクレイプできる出版社を増やしていけばpubmedのXMLサービス使わんでもいいね。

  • ASAPも大丈夫
  • doiからたどれる出版社の文献を管理できる

あとちっと頑張れば一通り動くようなものが出来上がる予定。

pyqueryも、Web::QueryもjQueryっぽくスクレイピング出来て便利なので、結局jQueryを覚えておけば色々使い回しが効いて良いと思う。

ProductName jQueryクックブック
jQuery Community Experts
オライリージャパン / 3780円 ( 2010-08-18 )


予定は未定

まぁいろいろあって、ニュースの英語割合が急速に増えてます、というか、日本の報道があったら対応する海外メディアも必ず参照するようになった。微妙なニュアンスというか差分に意味があるんじゃないかなーと。

fukushima

グリーンエネルギーの割合を増やしていくけど、原発は2020年でも国のエネルギー政策の柱の1つであるって言ってるけど、国内の報道でされてんのはあんまりみたことないような気がするが。

G-8 differ in reactions to Fukushima

and pledged to boost Japan's usage of green energy to 20 percent of the nation's total power supply by 2020, he also said nuclear power will remain one of the "pillars" of national energy policy.

ハマゲンとめたからなんとなくそういう雰囲気になってるけどねー。ウソはついてないけどホントのことだって言ってないという。

ProductName 母ちゃんごめん普通に生きられなくて
山本 太郎
ぴあ / ?円 ( 1998-11 )


JavaScript: The Good Parts読書会(5章)

子供の幼稚園の運動会が流れたので、遅刻せずに読書会に参加してきた。

ProductName JavaScript: The Good Parts ―「良いパーツ」によるベストプラクティス
Douglas Crockford
オライリージャパン / 1890円 ( 2008-12-22 )


今回は継承の章(最も重要)という本書でのヤマ場を迎えた。

プロトタイプチェインについての理解は深まったが、逆にあんまクラスを真似ることにこだわらなくてもいいんじゃないかなと思ったりした。

パターンのほうにモダンなやり方いくつか書いてあった気がするのであとで読む

ProductName JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法
Stoyan Stefanov
オライリージャパン / 2940円 ( 2011-02-16 )


それから、コーディング規約ってどうなってんのって話が出てて、tweetされてたのでこれも後で。

懇親会はあずさ。ここはなかなか。そのうち鈴木屋も行くかって話になった。

そういえばその時は僕が富士市民的な事情もあって、ミシマラーを残してちと早くに失礼したのだけど、その後の@bg7860のモテ度の話を聞いたが、あいつそんなことヒトコトも言わなかったよなー。東電並に情報の伝達が悪いです。

あとはYWGPの宣伝を入れときました(参加したことないけど)。吉原バルは行きましたけどねー。

ところで、宣伝といえば静岡でインフラ系の勉強会が立ち上がるそうです。KVMとかHadoopとかPuppetとか興味あるけどなかなか追いかける暇がないので参加してみようかなぁと思ってますが、今のとこ家族の動向次第ですね。

それから、次回くらいに次何するか決めなあかんよねーって話も出てた。個人的にはjavascriptパターンもなかなかいいんだけどテキスト読むのもあれなのでワークショップ的なものを入れてなんか作品を生み出すっていうプロセスを入れてもいい気がする。

または、そういう黙々会的なものをダラダラする場をフォークするか。日曜は空いているので日曜をフルに使ったそんな感じの場が欲しいかも。あと、静岡県東部には隠れパイソニスタがそこそこいるということが判明したのでだらだらpythonも楽しそうですね。

娘がフェルトに目覚めた

割と器用派だった。

1306660865

親子テクノ手芸が見えてきた。

ProductName テクノ手芸
テクノ手芸部
ワークスコーポレーション / 3570円 ( 2010-11-29 )


「会社を辞める!」と決めてからの、起業ロードマップ

6,7章が参考になった。

  • 起業とは仕事を会社のためではなく、自分自身のためにすること
  • アイデア発想のためには先入観にとらわれない
  • 企業はニッチが基本
  • リースは避けて自己資金から捻出
  • 資金繰り表
  • 収益不動産
  • 個人事業主のメリットとデメリット
  • 事業の撤退時にはこれまで掛けたお金を惜しむのではなく、これから将来に向けて支払うべき債務を減少させることが重要
  • 追加の連帯保証人は避ける
  • 「なぜ失敗したか」を考えることと「なぜ成功しなかったか」を考えることは、似ているようで実はまったく違う思考パターン

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原子力発電の基礎知識

オーム社から出てた。著者は柏崎刈羽原子力発電所の元所長なので、原発推進派だと思うが、原子力発電の仕組みを分かりやすく書いているので面白い。

また原子力は未来のエネルギー封じ込めなので安全が前提だが、実際に事故が起こった原因を考えながら読んでいくと、そもそも論から色々無理があるよなと思える。仮定が間違っているっていうか、ウランが独占可能な資源であるということも押さえておかないといけないですね。

p.121

兵庫県南部地震が特定の原子力発電所立地点にあり得ることを前提にすること自体が発想の飛躍なのです。

飛躍じゃなくなりましたと。

ProductName わかりやすい原子力発電の基礎知識
榎本 聡明
オーム社 / ?円 ( 1996-04 )


  • 中性子はのりの働き
  • 余剰反応度Δk
  • 原子力発電の立地に必要な条件 (発電所用地の取得が容易, 地質地盤社会的な立地条件が妥当, 設置後の環境影響, 漁業補償を含む地元との合意形成が容易, 送電網整備ができること)
  • 放射線とは一般には物質を通過する際、その物質を校正している原子の軌道電子をはぎとる能力のあるもの
  • 110万kW級プラントは停止させてから一年後でも3MW(こたつ5000台分)の熱を出す
  • BWRのアクシデントマネジメント策

今日の畑(110526)

昨日は早朝に出社した関係で、早めに会社を上がって畑によってきた。 畑では支柱を立てたり、浅葱の球根を回収したりしてた。

これが回収した浅葱の球根だが、去年植えた時より増えてた。今年は畝スペースを使わないで、畑の端のほうに植えることにした。となりの畑もニラ植えたりしてるしね。

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支柱はすべて立てておいた。あとは、ミニトマトの苗をあと3つ調達する。となりの畑のおじさんが先週エスポットでみかけたと行ってたので週末見に行ってみるかな。

1306410699

写真中央がニンニクでもう少ししたら収穫。それが終われば畝が二つ分くらいあくのでモロヘイヤとインゲンでも植える予定

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今年のミョウガはやたらと元気。

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Beanplotは密度を視覚的にわかりやすくしたBoxplotの亜種

まず、次のBoxplotを見てどういう分布か予想できるだろうか?(zは簡単かもしれないがyは難しいと思う)

boxplot

正解はこれ。xが一様分布、yが正規分布を二つあわせてbimodalにした分布、zが正規分布ですね。

x <- runif(200,min=-2,max=2)
y <- c(rnorm(100,mean=-1,sd=0.5),rnorm(100,mean=1,sd=0.5))
z <- rnorm(200,mean=0,sd=1)

Boxplotが密度を表現してないのが問題なのだが、これはBeanplotで解決できる。密度の形がさやみたいで、中のスキャッタープロットが豆みたいなのでBeanplotと名付けたらしい。

元のBoxplotを左に、Beanplotを右に並べてみた。

boxplot

library(beanplot)
g <- rnorm(200,mean=0,sd=1)
bm <- c(rnorm(100,mean=-1,sd=0.5),rnorm(100,mean=1,sd=0.5))
uni <- runif(200,min=-2,max=2)
d = data.frame(uni=uni,bm=bm,gaus=g)
par(mfrow = c(1,2))
boxplot(d, col = "lightblue")
beanplot(d, col = "lightpink")

この例では対称なプロットになっているが、左と右で群を変えて非対称なプロットもできる。