オーム社から出てた。著者は柏崎刈羽原子力発電所の元所長なので、原発推進派だと思うが、原子力発電の仕組みを分かりやすく書いているので面白い。
また原子力は未来のエネルギー、封じ込めなので安全が前提だが、実際に事故が起こった原因を考えながら読んでいくと、そもそも論から色々無理があるよなと思える。仮定が間違っているっていうか、ウランが独占可能な資源であるということも押さえておかないといけないですね。
p.121
兵庫県南部地震が特定の原子力発電所立地点にあり得ることを前提にすること自体が発想の飛躍なのです。
飛躍じゃなくなりましたと。
- 中性子はのりの働き
- 余剰反応度Δk
- 原子力発電の立地に必要な条件 (発電所用地の取得が容易, 地質地盤社会的な立地条件が妥当, 設置後の環境影響, 漁業補償を含む地元との合意形成が容易, 送電網整備ができること)
- 放射線とは一般には物質を通過する際、その物質を校正している原子の軌道電子をはぎとる能力のあるもの
- 110万kW級プラントは停止させてから一年後でも3MW(こたつ5000台分)の熱を出す
- BWRのアクシデントマネジメント策