実験医学 2020年11月号 Vol.38 No.18 腸内細菌叢生態学

腸は環境としてどのくらい効いてくるんでしょうね?

なんか色々抽象化されすぎているような気もしないでないが。

経口免疫寛容不思議よね、、

つながりの強さではなくどういう情報をやり取りするかが重要

「弱い紐帯の強さ」信者の私は強連結でない関係性というのを大切にしているし、twitterみたいなゆるいつながりのSNSもまたアイデアの源泉として重宝している。

さて、在宅勤務がデフォルトになってすでに半年が過ぎたわけであるが、たまに会社に行かないと色々と不都合を感じることが多くなった。最初の頃は、単にはんこを押すため出社であったのだが、最近は定期的に雑談という名のどうでもいい情報のやり取りをしに行くことが増えたのである。

まぁ、色々考えてみるに、つながりの強弱が新しいアイデアに重要なのでなく、つながりのなかでどの程度の質の情報をやり取りするかが重要なんだろうなーという結論に至った。雑談って強連結ネットワークの中で無意識的にブレインストーミングやってる感じなのではないだろうか?

Mishima.syk #16 やります

前回はコロナパンデミックでキャンセルになってしまいましたが、そろそろやらないと、みなさんの発表(したい)リストが溢れてしまって困るだろうと、オンラインでやることにしました。

まぁRDKitUGM2020が良すぎて、我々もそろそろなんかやらんとなーと思ったのもあります。それから発表ドリブンで強制的にコード書かんと、そういう時間が取れなくなりつつあるという、、、

弱い紐帯の強さ

Mishima.sykはそもそも 三島あたりに製薬企業の研究所集まっててみんな近所に住んでるのに東京とか大阪とかの学会とかベンダーユーザー会でしか情報交換できないのは不便だよねー ってことではじまった集まりです。その後何人かは転職を経験しているけど、相変わらず機能しているということを考えると「弱い紐帯」としての役割を果たしているんだろうなーと漠然と感じます。

では企業は何かというと強く脆いネットワークなんだろうなと。まぁ、賃金インセンティブで構成された階層型ネットワークだからそうだよなと。一方でノードの欠損や付加に対しては極めて安定ですね。誰がやめてもあまりダメージ大きくならないように組織設計されているしね。

コロナパンデミックで学会などがオンライン開催に移行していて、弱い紐帯的なネットワーク形成というのは当たり前に重要になっていて、それはグローバルなものとして捉えないとあかんよなと感じた次第です。今更硬くて脆いネットワークに縛られる人生設計はありえないでしょう。

ProductName 社会と経済:枠組みと原則
ミネルヴァ書房 / ¥3,850 (2019-11-28)

Kindle Fire10を購入した

つい先日のprime dayでkindle fire10を購入した。もともと8を使っていたのだけどバッテリーがヘタってきたのと最近固定レイアウトの書籍もkindleで読むことが増えたので大きいサイズに変えたくなったのだ。

なんといっても羊土社の実験医学を拡大せずに読めるのが嬉しい。fire8で拡大して読んで縮小しながらページ送りするのは相当な苦痛であった。

バリアントデータ検索&活用 #VariantRecipe

台風で自宅警備していたのと、久しぶりに読書をする時間があったのでほぼ一日かけてバリアントデータ解析の本を読んだ。

結論から言うと、大変良いので皆さんもとっとと購入して読みましょう。実験医学の別冊は値段のお高さで定評があるけど、旬の情報(日本語での)への自分への投資と考えると費用対効果は高いと思います。

自分のニーズとしてはAZの5RフレームワークでいうところのRight Targetにあるので、やはりChapter1が一番面白かったし、時間も割いて読んだ。Chapter2はどっちかというとRight Patientに対応するのかな?このあたりは弱いので他の人に任せたい。Chapter3のがんはちょっと興味があるけど、免疫の章があるとより嬉しかった。 あとCOLUMNが読み物としては一番面白かった。

Chapter1は特にClinVarGWAS Catalogの使い方が丁寧に説明されていてよかった。Resultの見方でよくわからん項目などあったので、丁寧に説明してあってなるほどーと思った。

ただ、ClinVarなどでPathogenicな変異(ミスセンス変異とか)がアミノ酸にマップされて、タンパク質の三次元構造のどの位置にあたるかが判明してもその変異と疾患との関係性はどっちかという物理化学の範疇になってしまい、そこから先はメディシナルケミスト的な素養が必要になってくると思うので本書ではそこまでは踏み込んでいなかった。

Accounting Hacks

キャッシュフロー計算書の存在意義がよくわからなかったのだけど、粉飾とか黒字倒産を見破るツールとしては非常に有効であることを理解した。

会計をハックすなわちどう粉飾するかという手口から理解するのが会計のメカニズムを理解するのが私にとっては手っ取り早いので、この本は非常に役に立った。

  • P/Lを偽装するとキャッシュフロー計算書が歪む
  • 貸付による支出は粉飾の際よく見られる
  • 売上債権回転期間、棚卸資産回転期間が長期化している場合は注意
  • 仕入債務回転期間が伸びている場合、信用不安の可能性をチェック
  • 一人あたり売上高の急激な伸びに注意
  • 借り入れなどの財務CFや投資CFの支出を営業CFの入金として処理するのがCF改ざんの手口
  • 増資の資金を貸付として資金提供者に還流したり、現物を過大見積もりするのが架空増資の手口

こっちの本は、利益剰余金をどう捉えるかという観点で説明してあって、流し読みにちょうどよかった

  • 決算の中心は貸借対照表(財政状態計算書)
  • キャッシュフロー計算書は黒字倒産を把握するために開発されたツール
  • IFRSでは経常利益がなくなる

エンゲージメント カンパニー

暇だったので読んでみた。

小川糸の食堂かたつむり的な独善的なストーリー展開はちょっと好みではないが、このストーリーのおかげで速読しやすかった。つまりエビデンスがちょっとあれだなーと思う部分が多々見受けられた。

ProductName エンゲージメント カンパニー
ダイヤモンド社 / ¥1,760 (2020-07-30)

250ページを大体1時間強で読み終えた。最近のスタートアップとかでは当たり前の採用手法や働き方を、それを知らないような(伝統的な)企業の人事の人達にストーリー仕立てで伝えて、彼らのマインドをアップデートさせることを目的としているような本かな。

わかった気にさせる本としてはよいと思った。実践できるかどうかは全く別でしょうな。

  • ワーク・ライフ・フィット
  • リファラル採用
  • WIIFM
  • Rational, Emotional, Motivational
  • オンボーディング
  • エンゲージメントカンパニーとは

食堂かたつむり

ProductName 食堂かたつむり (ポプラ文庫)
ポプラ社 / ¥585 (2018-04-20)

夢の叶え方

自分の生き方としてこのあたりはあまりぶれてなくて、子供の教育に関しても同様に場さえ与えればいいんじゃないかなと考えいてる。

特に読書環境というか、読むべき本という場に関しては色々と気を使っていると思うので誰か読んでくれればいいなぁと買ってみた。

面白いけど、わかっているからわかる系の本だよなぁと思ったが、このあたりはわかった上でどうしたいかというのを考えるフェーズが高校時代にあるほうが今どきは健全だよなーと思わないでもない。

ファイナンス力を上げる

突然、「なんか新しいことでも学ぶか」と久しぶりに図書館をぶらついてファイナンスの本を借りてきて、この土日で読んだ。

この本がとてもわかりやすかった。

ProductName 世界一やさしい 決算書の教科書1年生
ソーテック社 / ¥1,518 (2017-10-21)

  1. 資産回転率が高い会社は資金難のときに売るものがない
  2. 固定資産の取得学が減価償却費より多い会社のほうが将来性が高い
  3. 売上原価を見るときは棚卸資産も必ずチェック
  4. 付加価値の何割の営業利益が出ているかを確認

まぁ、せっかく学んだので、実践しないとなととある会社のの決算を分析しながら答え合わせしてみたら、ほー!となった。 自分のいる業界だと、特に2がやばいところは転職しないようにしなきゃなと強く誓ったのであった。

こっちは逆にあまり響かなかった。業界分析とかするのにはいいかな。

ProductName 日本一やさしい「決算書」の読み方
プレジデント社 / ¥1,415 (2015-10-29)

マクロに捉えたい場合にこの本は良かった。

ECとかフィンテックの具体的な読み方が書いてあってよかった。linkedin買収の流れが一番面白かった。

10年近く積んだままになっている「経済学という教養」を読もうかな。

ProductName 増補 経済学という教養 (ちくま文庫)
筑摩書房 / ¥825 (2018-08-24)

Protein degrader

PROTACとか色々なdegraderの話がまとまっている。

が、ノンケミストにわかりやすく説明する感じの特集であったので、分かる人はJ.M.Cとかのレビューを見たほうがよいかもと思った。