資本主義からの脱却

(株主)資本主義が行き過ぎだというのは同意するところで、じゃぁ次の世代はどうなんの?っていうあたりに興味がある。

個人のライフスタイルだと、幾つかの仕事を分散して持つっていう半農半Xとか、ニッチな仕事を束ねるような月三万円ビジネスとかね。これは、リスク分散として個人が取れる戦略のひとつじゃないかなと。

じゃぁ、社会はどういう方向に向かうのかね?

本書の主張は

経済システムの中心に生協的精神を設定して、最大利潤主義を除外すること

ProductName 資本主義からの脱却
エルヴェ ケンプ
緑風出版 / 2310円 ( 2011-03 )


金持ちに課税するのは当然だっていうスタンスで、巨万の富の遺産から税を徴収するべきというアイデアを再考すべきと述べている。

というような、アイデアが国連の一機関から1995年に既に提起されていたらしい。

お金とつきあう7つの原則

まぁ、普通のことが書いてあるけど、普通のことを淡々と実践するのは意外に難しいよね。

ProductName お金とつきあう7つの原則
山崎 元
ベストセラーズ / 1365円 ( 2010-03-26 )


  1. 小さな節約をしない
  2. 「人的資本」に投資する
  3. お金の計算は安全な方に間違える
  4. お金はなるべく貸し借りしない
  5. 国内外の株式に分散投資する
  6. 買値ではなく未来を考える
  7. 怖いのは市場リスクより人間

将来の不安を喚起しておいて、それに対するかいけつさくがあるかのようにモノを売るというのは、特に利幅の大きい怪しいものを売るときには、よく使われるセールスのテクニックだ。

保険とかですね。これはそのうち考えないといけないなぁ(うちは保険料かけ過ぎじゃないかなぁと思っているので)

社債をわざわざ個人向けに売るということは、その発行者の債権をその条件では機関投資家が買わないからだと考えていい

個人向け社債はよく見えても避けたほうがいいということか。

投資内容の例

TOPIXに50%(日本株) MSCI-KOKUSAIに35%(先進国外国株) MSCI-EMに15%(新興国外国株)

いまだと、日本株と先進国外国株の割合を減らして新興国外国株の比率を上げてもいいんじゃなかろうか?

ロウアーミドルの衝撃

ちょっと昔に出版された本を読んで、それが正しい未来(今だと現在)であるならば、その洞察はいま読んでも非常に役に立つわけです。

ProductName ロウアーミドルの衝撃
大前 研一
講談社 / 1680円 ( 2006-01-26 )


いまでもデフレが続いていると言われているが、2006年刊行の本書は

事の本質をボーダレス化とサイバー化による「価格の正常化プロセス」であると分かれば、いくら回復を待っていても価格下落の流れは止まらないし、ましてインフレターゲット論などはナンセンス極まりないことが理解できるはずだ

と述べている。で、現状はどうかというと、日本はデフレ脱却を目指しているとかそういう話じゃないだろうし、価格の安い製品が恒常的に輸入されているのが価格下落の原因だろうな。つまり本書の主張しているようにグローバルの価格に収斂していると見たほうがいいのだろう。

教育に関しても

人生の生き方を教えることは、学校の教師や塾の講師にはできない。学校の教師は、教員免許を取得して一旦採用されれば「一生食える」と思っている連中で、人生の生き方についておしえられるような社会経験はゼロに等しい

と手厳しい。

一方、農業に関しては、日本は補助金でジャブジャブという認識をされているが、他の国もジャブジャブだという話はみた。国家政策なので、今後どうするかは議論するのかもしれないけど、まぁどうすんのかね?

それから、土地は輸入できるという主張はちょっと目から鱗だった。そのコンテクストでもっていくならば輸出黒字も輸入できるという構図も成り立つのかなと。外国の株主資本比率の高い韓国の企業は輸出で儲けてるけど利益はいったいどこに消えてるんだろうかね(雇用に反映されてないと言われているし)。

後半は大して読んでないけど前半のパートは面白く読めた。

「不合理だからすべてがうまくいく」を読んだ

行動経済学の本

主張は「予想通りに不合理」と一緒だが、ちょっと前に第二章の「働くことの意味」と同じことが起こってモヤモヤしてたので、自分のモチベーション低下のメカニズムをきちんと理解できてよかったかな。

おもしろかったのはタマゴ理論。ウェブサービスも所有者意識を感じさせるような仕組みを用意しないといけないですね。

ProductName 不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」
ダン アリエリー
早川書房 / 1995円 ( 2010-11-25 )


  • ものを作るプロセスに労力を費やすことが、自分の作品にほれこむのに欠かせない要素
  • 自前主義バイアスがかかるのをきちんと理解する

人間の不合理な性質を考慮に入れない、商品やサービス、市場は必ず失敗する

労働者ヒエラルキーの中で絶対に通したいプレゼンをする場合の鉄則は

  1. 完璧に資料を仕上げる
  2. 画竜点睛のイメージで、ちょっと考えれば分かるような穴を(わざわざ)空けなおす

これで、決済者が指摘をすることでプレゼンが完成するわけですから、これはまさしく、所有者意識をうまく利用した例ですね。

妻が食パンを焼いた

僕は食パンをほとんど食べない(Yのとか美味しくないので)。

妻が義母からホームベーカリーを貰ったようで、近所の「しず鉄ストア」でちょっとよさげな小麦を買ってきて焼いたパンを食べたら美味しかった。

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機械でこねてくれるならパンづくりは楽なので、もう少しパンの割合が増えるかもしれない。

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週末はウィンナー入りのパンでも作ろうと子供たちと約束している。

REGZA SD-BD3

息子が傷のつきまくったDVDを入れたりトレイをガチャガチャと手荒にあつかった結果HDDレコーダーをぶっ壊した。

それにも関わらずDVDを見たいとのたまうので、息子の誕生日プレゼントと銘打って安いBDプレーヤーを購入。

本棚をガベコレした

うちの本が仮想メモリにスワップしまくった(床に無造作に置かれたともいう)ので、ガベコレすることにした。

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仕分け作業をしながらxooqに入れといたので欲しい本があったらお知らせ下さい。勉強会とかで会えれば譲ります。

そして、回収された貴重なスペースに積んであるヨ的な本をまとめて、読む気力を揺さぶってみることにした。

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ふつうのコンパイラなんて二年以上熟成させているので、そろそろバニラとかナッツを思わせるような香りがしてきてるはず。そろそろテイスティングしないとあかんね。

震災後に倒産しない法

支払いの優先順位

ProductName 震災後に倒産しない法
吉田猫次郎
サンマーク出版 / 1365円 ( 2011-05-20 )


  1. 自分の給料、生活費
  2. 社員の給料、生活費
  3. 税金
  4. その他の必要経費
  5. 借入金

借入金が後回しなのは勉強になった。よくよく考えてみれば金融機関もリスクを取るんだから当然か。

仕事のやり方間違えてます

仕事のやり方の大切さを説く。

内容に斬新さは感じられられないが、大切なことが当たり前のことのように書いてあるので、 良書だとは思う。

中古が安いので読み物としては費用対効果が高い。

shizudevつくる会#3をやります

静岡デベロッパーズつくる会は手を動かしてなにかをつくる会です。

  • やりたいことがあるけど、モチベーションが上がらなくてスイッチが入らない
  • なんかやりたいけど、取り組む対象がみつからない

なんて人は参加するといいかもしれません。みんな結構面白そうな取り組みをしているので、インスパイアされまくりです。

それからコミュニティfのいいところは

あたりかな。

飛び入りも歓迎なので、連休最終日に「暇だなー」と思ったら遊びに来てください。