最近参加した学会など

Mishima.syk #20, 第51回構造活性相関シンポジウム, 8th Autumn School of Chemoinformatics in Naraに参加しました。

Mishima.syk #20

  • LLM, ChatGPTの話が面白かった。
  • tweetできる内容を選んでいるつもりだったが、「それ黒に近いグレーじゃないの」という総ツッコミを食らったのでちょっと悔改めた。懇親会は大変楽しかった。

第51回構造活性相関シンポジウム

  • H先生に久しぶりに会えて色々と情報交換できた。
  • 凪でラーメンを食べるだけであった
  • 渋谷は3,4年ぶりだった

8th Autumn School of Chemoinformatics in Nara

  • よりワークショップに近い感じになっていてよかった
  • 奈良の夜は早く、朝もは早いということを実感した。ホテルの清掃準備早すぎ
  • @iwatobipenに倣って朝走ってみた(続ける)
  • 懇親会の日本酒と二次会の日本酒を堪能した。美味しい料理は重要
  • 色々と重要な情報をゲットできたので満足

会議の生産性をあげよう

会議が多すぎるとか、会議時間が長いとかそういうのをどうにかする施策を上層部に打って欲しいみたいな質問があって、「あほくさ」みたいな顔してたら、ファシリテーターから突然コメント求められてしょうもないコメントしてしまったので、なんかリカバリーしておこうかなぁと思ったけど、そんなことしてもそんな質問する時点で実践できるかどうかわからんしなぁと思ったのでこっちに書いておくことにします。

多すぎる会議を減らすために

「会議に出ない」これに尽きます。具体的にはこのあたりは出ません。

  • アジェンダのない会議には出ない(どうせ何も決まらない)
  • 報告だけの会議には出ない(何も決まらない)
  • 自分がいなくても結論が出る会議には出ない(いなくても決まる)
  • 質問しなくても良い会議も基本出ません。出席したという事実を求められる場合はオンライン参加でカメラオフにして別の仕事をしていることが多いです。

あとは勉強も兼ねてオブザーバーとして参加したい参加させたいっていうのも無駄かなと思います。勉強で参加するならアホな質問でもいいから必ず一つは質問してくださいって思いますね。

会議時間を減らすために

会議は議論から始まって、すべてのアジェンダに結論がついたら時間内であっても即終了するのが理想的なので、できるだけその状態に近づくようには心がけています。

  • 会議は事前に資料を配ってもらうようにして、少なくとも目を通して臨みます。内容が理解できて説明が不要の場合はそのまま議論だけするようにしています(なかなか難しいですが)
  • 非同期の議論(チャットとか)をできるだけしておいて、最後会議で決めないと決まらないもののみ議題としてあげるようには心がけています。
  • 議事録は会議をしながら取るようにしています。最後のラップアップでみんなで確認してフィックスすれば終了なので議事録チェックという余計な時間を減らせますし、すぐに議事録を会議に出てない人と共有できるので生産的だと思います。

コンテンツの粒度が大きくなると会議参加者が理解するためのオーバーヘッドが大きくなるので細かい粒度で会議をすれば良いのだろうけど、そのあたりは難しいなぁと感じています。週2くらいで短いスタンドアップミーティングやるのが効果的かなぁと思ったりしますが。

会議の生産性はみんなで工夫して上げていかないといけないことだよねぇと思っているので受け身の姿勢ではなく楽しみながら試行錯誤してほしいなぁと思っています。

CBI2023に参加しました

参加された方、オーガナイザーの方、裏方の方大変お疲れ様でした。今年はサイトの構成から、プログラムの組み方もより良い方向に変更されて満足度の高い年会になったなぁと個人的に感じました。

  • ハンズオンが充実した
  • year in review (大変良かったのでうちの部署でもやろうと思いました)
  • オフィシャルハッシュタグ (隠れてないtwitterユーザーが少なかった、隠れは多いw)
  • Elix Cafe (美味しいコーヒーは正義)
  • 製薬企業のポスター発表がやたら多かった (うちは今年出してない、、、)

このあたりは良かったなぁと思いました。

一方で、演題がちょっとFMOに偏りすぎに思いましたというか、FMO関連のできの良いポスターは国際学会に出してFMOの国際的な認知度を上げればいいのにと思いました。

まぁそんな感じで来年は私もなにかポスターを出さないとあかんなぁという気持ちになりました。

導入の部署へのリソース投入ってi.v.みたいなもんじゃないのかね?って昔から思っている

みたいな話を書こうとおもっていたのだけどうまくまとまりきらないので駄文のまま(いつも駄文だけどw)

研究者の知識なんて研究から離れた瞬間から指数関数的に衰えていくので、トラフの部分がいわゆる「目利き力」になるのだと思います。むちゃくちゃ優秀だったり1を聞いて10を理解できるような人は下げ止まったとしても現役の優秀層くらいのレベルでサイエンス語れるので、導入ビジネスに舵を切ったとしても問題ないのかもしれないけど。

そして、導入の部署に人材投入するためには、そういう人材を排出するためのファンクションである研究体制が必要だから導入ビジネスのためには研究所が必須なんじゃないのかねぇと思っている。

なので、自社創薬なしで導入一本で勝負するのは持続可能性に問題を抱えているんじゃないのかなぁと。

CBI2023でケモインフォマティクスハンズオンを開催しました

参加された方、スタッフの方お疲れ様でした。多少のトラブルはありましたが無事に終わってよかったです。

リハで出てきたイシューは潰せたのですが、本番で3つほど出てきましたので、イシューをクローズするとこまでがハンズオンということであとで直しておきます。

余談ですが、今回ポスターざっと眺めた感じでは企業からのポスター投稿が増えているようでした。うちの会社からは今年は一つも出してないので来年はいくつか出さないといけないなと。

送別会は研究者人生の集大成

上司が退職をするということで、(彼の古巣である)部のみなさんと一緒に送別会を行いました。わりと「古き良き時代の」というか昭和ノスタルジック全開のマネジメントスタイルの方でしたのでどうなるもんかなぁと思いましたが、たいへん盛り上がって良い会だったなぁと。上司を気持ちよく送り出せたかなと思います。

私自身は転職組で今の会社は7年目くらいなんで、上司とはまぁマネジメントからの付き合いでほぼ半分を部下として過ごしてきたことになります。良くも悪くも人間味あふれるマネジメントスタイルだったなぁと思いますし、それが送別会に表れていたのかなぁと感じました。

で、振り返ってみるに、自分が上司と同じ状況になったときにどうなるんだろう?と。

というようなことを楽しみにしながらマネジメントしようと思いました。

頑張るしかないしね、、、

ハンズオンのリハをやりました。

来週のCBI年会でハンズオンをやるのですが、一回リハーサルやっとかないと不安だよねーってことで。

結果、大体の時間感覚も分かったし、潰さなきゃいけないイシューも10くらい挙がったので、やって大変良かったということになります。本番で慌てないようにしっかり準備してのぞめることでしょう。

当然懇親会までがリハーサルなので、最後は楽しくビールで。

それでは来週は楽しみましょう。

Visualizing Fukui Function with RDKit

The Utility of the HSAB Principle via the Fukui Function in Biological Systems was interesting stuff, so I tried to visualize the Fukui function.

from fffp import *
from rdkit.Chem import AllChem, Draw
from IPython.display import Image, display
from rdkit.Chem.Draw import SimilarityMaps
Rivaroxaban = "C1COCC(=O)N1C2=CC=C(C=C2)N3CC(OC3=O)CNC(=O)C4=CC=C(S4)Cl"
m = rdkit_optimize(Rivaroxaban)
fp = f_plus(m, basis_sets="6-31G")
fg_fp = SimilarityMaps.GetSimilarityMapFromWeights(m, fp, colorMap='RdBu')
fm = f_minus(m, basis_sets="6-31G")
fg_fm = SimilarityMaps.GetSimilarityMapFromWeights(m, fm, colorMap='RdBu')

fffp is a library that handles Fukui functions in GAMESS, but it is not yet publicly available.

The area around the S1 pocket of Rivaroxaban(Fig. 1) is more susceptible to nucleophilic reactions/binding, while the area around the S4 pocket with the morpholine group(Fig. 2) seems to be more compatible with electrophilic reactions.

Fplus Fig. 1 : F+(r) of Rivaroxaban

Fminus Fig. 2: F-(r) of Rivaroxaban

Mishima.syk #20 やります。

気づいたら10年経っていました。見返してみると、その当時の先端の話題で毎回キャッキャウフフできていたと思います。こんなに続くとわかっていたら、毎回懇親会とかでちゃんと全体写真を撮っていたよ、、、

今回私はネタに走るか、真面目な話をするのか決めていませんが、自分が最高に楽しめるプレゼンをしたいかなと思っています。

というわけで、11/11は皆さんで楽しみましょう!

必要な「無駄」というもの

先週はお盆期間ということもあって会議がほとんどなかったので、チームメンバーの人達と1on1ミーティングをいくつかこなしていました。1on1は部下の方の成長を促すのが目的なので、「どうやったら成長できるか?」≒「昇格するにはどうしたらいいか?(なぜ昇格できないのか)」みたいな話は結構出てきます。今回はそれ関係の話です。

研究職(に限らないと思いますが)だと、目の前にある仕事だけでなく、将来の成長につながるような検討なんかも時間が余っていればやってもらいますし、そのバランスも個人にある程度裁量が与えられていると思います。なんかやるならSOTAに近いところで試行錯誤したほうがいいんだろうし、現状の技術をサーベイしてからフォーカスして取り組むことを決めるべきでしょう。チームの場合だと、技術ロードマップに照らし合わせて、ストレッチされた目標として「こういうことにチャレンジできたらいイイなぁ」というようなものがチーム内で合意されているかと思います(自分たちだとAF2でPPIやりたいとか、diffdock絡めた超大規模VSの効率化検討してみたいとか、QMベースの新しい記述子開発に取り組みたいとか)。

とはいえ、ただ自分がやりたいことだけやるだけで他人の助言を全然聞かないっていう人ってのはちょいちょい存在していて、そういうひとはほとんど成長しないなぁと。レベルの低いところで試行錯誤されても、チームのノウハウとしてたまらないうえに、(レベルの低い試行錯誤の)プロセスを褒めることさえできないし、時間とリソースを無駄に消費するだけで成果にもつながらないしでマネジメントとしては嬉しくないです。さらに、本人自身も「なぜ昇格できないのだろう?」の悪循環ループにハマっている気がします。けど助言として受け入れないので、このサイクルは回り続けるという。

あとはちょっと前の管理者の会議で同僚が「人が足りなくて部下が創造的な仕事をするための時間が取れない(だから人を増やしたい)」という話をしていて、強烈な違和感を感じていたところ、興味深いツイートを見つけたのでQuoteしてみたのがこれ。

というわけで、「無駄の質」と「無駄を楽しむ時間をどう捻出するか?」がトピックです。

無駄の質 (または必要な無駄とは?)

次に繋がる(plan Bでもセレンディピティでも画期的創薬手法でもお好きに)無駄な仕事というのは、それなりのレベルが求められると思いますが、自分は「高度に発達した学びが遊びと区別がつかない」のと同様に、「高度に発達した遊びは仕事と区別がつかない」あたりを基準においています。やはり無駄な仕事は楽しくないといけませんし、自分だけではなく他者の知的好奇心/欲求を満たすべきものが、よい無駄な仕事だと考えています。

やはりチームメンバーが、「その無駄仕事面白いわ」ってインスパイアされるようなものがベターでしょう。

無駄を楽しむ時間をどう捻出するか?

無駄を楽しむ時間をどう捻出するか?で思い浮かぶのがGoogleの20%ルールですが、「正直あれって80%の力で100%の正規の仕事をこなせるひとのための制度」ですよねーと思っていたのですがやっぱりそうみたいでした。

これは余談ですが、20% をやると本来の仕事は 80% になるはずですが、実態は本業が 100% のままで 20% が追加されるという 120% のような状態でした。半分冗談、半分本気で 「120% ルール」 と言っていました。

研究職としては上のスタンスですが、マネジメントとしては上記のマインドを持っているような人が楽しく働けるように環境を整えることになるかと思います。そのためにはチームとして効率化を追求して仕事に追われないような体制にするっていうのは最低限必要なのかなぁと思いますし、優秀で前向きな人を増やすことも必須なんでしょうねぇ。余談ですが、挑戦を「機会」と捉えるか「脅威」と捉えるかというのも重要だと考えていて、後者の人材は優秀だったとしても、すぐに「やらない理由」をポンポンとひねり出すのであまりものづくりの組織には向いてないかなぁと思います。