ブックオフにて。アマゾンの星の多さの割になんというか同意できない内容が多くて、そういう主張を読むという意味ではなかなか興味深かった。労働者は会社に搾取されているっていう前提で、幸せに生きる権利を獲得しなければみたいなスタンスかな。本書からは社員がなんかの目的のために集まって結果できた法人形態が会社っていう立ち位置はさらさら感じさせない。
もちろん正規、非正規にも触れていていて雇用の流動化は悪っていう主張っぽい。
あと、紙切れが挟まってた。栞として便利だったのでそのまま挟んで使った。
ということは著者は社民よりってこと?それとも共産かな、わからん。
- 健康に有害なストレスを生み出す長時間労働や職場環境こそ改善しなければならないのだが、一定時間を超えたら産業医の指導や健康診断の実施によって労働者の健康対策を講じるというでは、労働者個々人の健康問題に収斂されてしまいかねない
- 労働時間規制は、「何時間働けるか」ということではなく「何時間労働から開放されて時自分のための自由な時間を確保できるか」という生活の自由の確保に存在根拠があった
- グローバル化は、本来ならば、これまでにない物質的進歩をもたらし、すべての人々に生産的で、より良い仕事を与え、貧困の撲滅に大きな貢献を擦る可能性がある
- この主張の根拠がよくわからなかった
- 安心して働ける仕事としてイメージされるもの
- 働き手にふさわしい力と役割を発揮できる
- 働き手の生活や健康、人格が大事に尊重できる
- 自立して将来を見通しながら生きる基盤となる
- 登録型という雇用自体この社会に認めてはならない働き方
- 労働時間差を理由とする処遇格差が差別であるという考え方が自然に受け入れられる働き方が「ワーク・ライフバランス」というものだろう
理想はまぁその通りだと思うんだけど、それを達成しようとする手段に組合臭を強く感じた。
モチベーション3.0とかハイコンセプトが、自分で未来を切り開こう的な前向きな内容なのに対して、本書は、企業に奪われた「幸せという宝箱」を奪還しようというRPG的な内容かなぁ。まぁ、宝箱の中には「安定雇用」も「正規雇用」も入ってなくてスッカラカンだとおもうんだけどねぇ。