創薬における評価系構築チームのミッションは?

道を作ることだと思うのです。

正しいアッセイ系を作るのがチームの役割だと考えている人が多いように思うのですが、それはテクニシャン止まりの考え方だと思います。治療コンセプトを証明することがプロジェクトの存在意義であるなら、そのコンセプトを証明するための論理的なスクリーニングカスケードつまり論理的な道を作り、その上をメディシナルケミストを快適に走らせることこそが評価系構築チームのミッションだと思います。

そして、メディシナルケミストも自分が走る道の状態に対して責任を負い、ガタついた道であるならきちんと指摘して切磋琢磨すべきだと思うのです。

このあたりの考え方はレースドライバーとメカニックとか、ライブにおけるミュージシャンとPAの関係に近いのかなと思っていますが、これは私のメンターでありロールモデルであったノバルティスの元研究所長であった方が言っていた言葉を私なりに解釈したものです。

ここからが本題で、これに似た話がラーメン発見伝にあって、確か「ラーメン屋が代替わりして味が落ちた。その原因を探ったところ、店主が食材を厳しくチェックしないから卸の業者の八百屋とか肉屋がどんどん質を落とした結果だった」というストーリーだったと思うのですけど何巻の何話だか知っている人がいたら教えて下さい。

「この漫画を読め!(ドヤァ)」っていうプレゼンをしたいのに見つからない、、、w

2022.06.26追記

「ラーメン発見伝19巻 第166話/ラーメン店 店主の心得 」ではないかと教えてもらいました。おそらくこれです!

これでドヤれるw

初はま寿司

はま寿司に初めて行った。

感想は刺し身たんぽぽ

整形された酢飯のうえに刺し身を乗っけるだけの簡単なお仕事にまで昇華した結果、 あのお値段でこのお味なのねーと感心した。

そうだ、京都に行った

先週、出身ラボの教授が講演会をしたので参加してきました。

皆さん本を出版されていてこんな感じのラインナップです。あと9月にも量子化学の本が出版されるそうです。

昼は新福菜館

次の日は、206系統に乗って京都駅から祇園まで行き烏丸四条まで直進コース。途中鯖寿司買ったり、カレーうどん食べたり、錦市場で色々物色したりした。

これは鯖寿司、昆布は外していない

とり松のばら寿司、うまい

次回はもう少し滞在して美味しいものを食べたい。

モダリティっていうかこれからの創薬とは?

新しいプロジェクトを立ち上げるから部下をアサインしてくれって言われたからアサインしたら、「あいつ創薬わかってねーわー(意訳)」っていうカジュアルな理由ではしごを外されるとう悲しい出来事が先週ありまして、結果 酒量が増えたんだけど、まぁそもそも薬学に明るくない人をプロジェクトに投入したので仕方ない面もあるかなーとは思う一方で、流石に失礼極まりないなぁと憤る今日このごろです。

ただ、その「創薬がわかる」って、例えばキナーゼの阻害剤設計するとかGPCRのアゴニスト/アンタゴニスト創生するとかのいわゆる”過去の創薬”の歴史を知っているってことですよね。今は新しいモダリティとか今までにないコンセプトへのチャレンジが求められているのに、そういうところでマウント取り合ってもしょうがないと思うんですよねー。

SBDDerはもっと先を見て行動しないといけないし、そもそも多様性を大切にできない人たちは未来の創薬は担えないぞと思いました。

ソフトバンク光の電波を強める

自分の部屋とルーターの距離が遠すぎて、オンライン会議をするとよく電波が途切れるので、いつも会議中はリビングに移動している。

午前中はいいのだけど、夕方になると子供が帰ってきてお互い困るので中継機欲しいなーと思っていた。子供もすぐ「ラグい」とか文句言ってるし(単に下手なだけだと思うのだがw)

ずっと契約していたプロバイダが先月末で業務を終了し、今月からソフトバンク光に変更したら光BBユニットが送付されてきたので、今まで使っていたWIFIルーター(WXR-1900-something)をブリッジモードで使おうと思いたち、ネット漁ったら、AOSS/WPSでさくっと完了した。

今は手動で設定する必要ないのかーと感心したのであった。

これで、自分の部屋でオンライン会議に参加できるようになった。

だから僕たちは、組織を変えていける

同僚が勧めていたので読んでみました。

ProductName だから僕たちは、組織を変えていける
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / ¥1,782 (2021-11-29)

名著やその考え方をかんたんにまとめてオーバービューしている感じの本でした。

なので、ある程度出典元をカバーしている人にとっては「著者は元ネタを統合してこういう解釈しているのか」という感想になるかもしれないし、その上で自分の解釈と違う点はなぜそう感じたのかというように考えるヒントを与えると思います。

逆にあまり知らない人にとっては、なんとなくわかって「いい本読んだ!」っていう満足感で完結しそうな気がします。

というわけで、アマゾンのレビューを見ましたが「それができれば誰も苦労しない(机上の空論)」というコメントがなんとなく当てはまるかなと思いました。とはいえ、理想を語っている本なのでそりゃそうだという話であり、どうやって理想にたどり着くかの道筋は見えないよねーという。

お悩みは解決しないですね。

自分自身はマネジメントとしての役割としていわゆる"set the tone"的なものは大変重要であると思うのですが、最近は「自走する組織」がトレンドでそれでいいのかなぁって思う部分は多々あります。行き着くところ自走する組織っていうのは自走できる人間をバスに乗せることに帰着するわけで、スタートアップ的な考え方だよねぇと。

自分の心に余裕を持たせるための技術としての瞑想

10年前のブログのドラフト記事から拾ってきました。その当時は境地瞑想に至らなくて悩んでいたようですw

さて、余裕を持って一日を過ごすためには、心の中の比較的自分だけでは解決に至らない悩み事や先送りにしていい気がかりをさっぱり消去する必要があります。

いわゆるPCにおけるメモリのガーベッジコレクションや、ゴミ箱システム(Command+del -> Command+Shift+del)を人間の脳に対して行うようなものが瞑想だと捉えています。

私の脳とか心のメモリは大容量ではないことに気が付き、ガベコレ必須やなと思ったことがきっかけで始めてみましたが自分には割とあっているように感じます。

もしちょっと試してみようかなと思ったら最初の一冊を読んでみて、自分にも合いそうだなと感じたら2冊めを読むのがおすすめです。

難点は飲んで眠る前には効果がないので、瞑想を取るかアルコールを取るか悩ましいときがあることです。

心理的安全性を作る責任は誰にあるのか?

「心理的安全性かぁ」と思う出来事があったので、ちょうどGWだしということで少し本を読んでみることにしました。 本書の内容は良かったです。一度は目にしておくと良い本だなと思いました。

一方で次のような感想を持ちました。これは本書に対する感想ではなくて、心理的安全性という言葉そのものに対する感想です。

この「心理的安全性」という言葉もまたDXのように、「成功するチームは心理的安全性が確保されている」という主体のない観察結果を「成功するためには(リーダーが)心理的安全性を確保するべき」というような主体をくっつけたビジネスモデルに落としているように思います。マネジメント向けの「心理的安全性研修」で会社からお金を引っ張るところまでがテンプレですね。

本を読んで面白かったところのメモ

ACT MATRIXというツールの話は大変良かった。コーチングでも似たようなツールを使いますね。

  • 心理的安全なチームとは「メンバー同士が健全に意見を戦わせ、正遺産的でよい仕事をすることに力を注げるチーム、職場のこと」
  • チームの心理的安全性は、あくまでもチームパフォーマンスの先行指標
  • 心理的安全性はチームのために必要なことを、発言したり、試してみたりしても、安全であるということ
  • リーダーシップはリーダーだけの行動ではない

心理的安全性を作る責任は誰にあるのか?

ここから本題です。「心理的安全性って手順が逆なんじゃないのかなぁ?」と感じたのは、人事に近いところのマネージャーと雑談していた際に 「あのチーム(チームビルディングがうまくいってないチーム)のメンバーは心理的安全性の重要性に熱く語るのに、なんでそれを語る本人達が心理的安全性の破壊活動をするんやろかねー?」 という発言がきっかけでした(よくよく考えて見るに、うまくいっているチームのメンバーからは「心理的安全性」なんて言葉は聞かないし、それは当然確保されているものだという前提で仕事をしているように見えます)

そもそも、チームにおける心理的安全性の確保はリーダー・マネジャー(だけ)の役割なのでしょうか?

自分の働き方のスタンスとして「いつでも転職できる状態にしておいて、現在の会社でベストを尽くす」という原則があり、自分のチームのメンバーにもそのほうがいいよと折に触れて伝えています。これは「言いたいこといえないんだったら健全じゃないし、そのほうが楽しく働けるでしょ」っていう経験則からなんですが、これはよくよく考えて見るに、自分自身で心理的安全性を確保する行為なのかなと改めて思いました。で、これは上司から与えられた心理的安全性ではないのは明らかです。

もちろんリーダーじゃないと調整できない事柄が諸々あるので、リーダーが心理的安全性を重視していないとそもそもうまく行かないと思うけど、メンバーがそれをさも権利のようにリーダーに要求してもうまくいかんよなー、、、、

などなど考えていくと、心理的安全性ってチームメンバー全員で醸成していくものですよねーという当たり前の結論が導かれました。だから本書にかかれているように チームの心理的安全性は、あくまでもチームパフォーマンスの先行指標 なのかと腑に落ちました。結局、メンバーひとりひとりが、同僚、上司、部下をリスペクトすることから始めないと心理的安全性なんて確保できないでしょうし、リーダーはそれをチームメンバーに促すことまでしかできないしねぇ。

自分だったら、このあたりで悩むよりも、「だれをバスに乗せるか?」で十分悩みたいなぁと思いました。そっちのほうが楽しそうだし。

Mishima.syk #18やりました

参加していただいた皆様どうもありがとうございました。

個人的には「Cell-type DeconvolutionとDiagonalデータ解析の解説」が大変おもしろかったです。解析もっと頑張りたい。

さて私の資料はこちら。 良い文献を効率よくシェアするのがよいチーム、組織を作るために必要なことだと思うのですが、皆さんあまりうまく行っていない感じですね。

新着文献チェック

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文献管理

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文献情報共有

  • 最近、著者が連ツイで自分の論文解説するケース多いのでああいうの読むと手っ取り早い
  • 詳しい人に無理矢理メンションしちゃいます
  • TeamsにJournal club作ってますが流れるほどない
  • このあたりはもう少し良い仕組みがほしい

その他

  • 購読コンプラ問題は大学に籍だけもらうのが一番いい気がする
  • Zoteroへの登録はcommand+ shift + sでもできる

参考情報

Mishima.syk #18やります

前回から10ヶ月くらいぶりですが、Mishima.sykをやります。参加はこちらから

今回は流石にオフラインで集まりたいですねと話していたのですが、なかなか難しいですね。green lightが得られるのはいつになるのやら。

そんなわけで、最近のんだ緑のビールをカバーイメージに選んでみました。

今回トークは論文管理周りをぶっこんでみようかなぁと考えています。最近はZoteroで文献管理しているのですが、やっぱり読書感想文をシェアしないと、賢くなんないよなぁと感じているのでそのあたりの話をしてみようかなと。SOSOG開発してハッピーな人がいるかどうかも聞いてみたいし。

それから、話は変わるのですが、先週のCBI講演会に参加された皆様ありがとうございました。のっけからFMOのほうに話を捻じ曲げてしまってすいませんでしたと思いました。ただ、パネルディスカッションに参加してみて強く感じたことがあったので以下に書いておくので次回のMishima.sykでフィードバックもらえると嬉しいです。

そもそもFEPを含めた技術によって「(サイエンス的に)わかる」と「プロジェクトに貢献する」の間には隔たりがあって、他社の分子設計の人たちは前者の立ち位置によっている人たちが多いように感じました。一方で私達のチームは後者の意識が強いっぽく(メドケムと分子設計の境目があまりない人が多い)、結果として人材育成やプラットフォーム構築の考え方が大きく違っているように感じました。

それではMishima.sykをみなさんと楽しく議論できる場にできればと思います。