will can mustはマネジメントの視点から語られることが多いように思いますが、先日の部の方針説明会で逆の立場、つまり従業員の視点からの私の捉え方を話したのでちょっとメモっておきます。
そもそも will can は従業員に紐づくもので、mustは会社からの要求であり、3つのオーバーラップを最大化するのが重要ということに異論はありません。
- will: あなたの理想、在りたい姿
- can: あなたの能力、できること
- must: 会社からのあなたへの要求、仕事のアサインメント
さてwillもcanもmustも大きくなったり動いたりするわけですが、自分でコントロールできないmustにどう対処するかという話になります。
このように3つのバランスが取れていればハッピーだし、マネジメントはこの状態を目指しますが、会社の方針が変わったり異動があるとmustは動きます。
このように乖離が起きたときの対処法は4つあると思います。
1つ目
will,canのエリアを大きくしてmustの動きに対して安定な状況を目指す、つまりロバストネスの獲得でしょう。自身のやりたいこと(will)、やれること(can)を大きくすれば会社の方針変更にも対応できると思います。わりとマッチョな考え方であるとは思います。
2つ目
will,canをmustに寄せるということでしょう。会社の指示に柔軟に対応するということになり、willはまぁ適合できるかもしれないけど、たいていcanがついてこなくて3つのオーバーラップは小さくなりがちかと思います。
3つ目
mustを動かせるようになるということですね。端的に言うと、出世して経営方針に口を出せるようになるということです。ただし、これは時間もかかるし面倒な茨の道なのかなぁと思います。それなりの会社に対する忠誠心も必要になるので、終身雇用を信じる人のオプションなのかなぁと思いますけど。
4つ目
当然、自分のwill,canとオーバーラップを最大にするmustを再選択するという選択肢であり、それがいわゆる転職にあたると思います。
上の4つのどれが正解、不正解というものでもないですが、自分の人生の価値を最大化させるというためには意識しておいても良いんじゃないかなぁと思います。