連休中はマネジメントの本でも読もうかと図書館に本を借りに行ったら、なんとなく子育ての本を読んでもいいのではなかろうかと、子育てコーナーガン見してたらなかなかおもしろい本が揃っていた。私が子育てコーナーウロウロしているのは奇妙に見えただろうが気にせずガサゴソやってやった。
結局、マネジメントで悩むのは子供っぽい大人の扱いなんですが、人間は大人、子供と2つにカテゴライズできるわけではなく連続体と考えれば、精神的に幼い子どものマネジメントが一番難易度が高いのでそのあたりにマネジメントのヒントがあろうと。
逆に考えれば、マネジメントなんて手のかからない子供(≒大人)の子育てとも言えますねw
10何冊か読んでみて面白かった本4冊を、上から順に精神年齢の高い人から低い人向けに並べてみました。
叱らない、ほめない、命じない。 あたらしいリーダー論
「哲学者である著者が問答という形で新しいリーダー論を説いています」という本。なんとなく仏教法話の「怒らないこと」にトーンが近い感じがした。
もう少し先のマネジメント論なのだろうなぁと思いつつ、部とか課のマネージャーより上の経営層のレベルだとこういう域に至っている人は多そうだなぁと。読んで理解できる人には大変参考になるので一読をおすすめします。私は今は別の著作の「嫌われない勇気」を読んでます。
- 同じことを言って同じことしかおこらないのであれば指示の仕方に問題が有る
- 上司が自分のことを棚に上げて部下の能力や努力不足を責めるということは自分を責めていることに等しい
フェイスブック流 最強の上司
「優れた上司は生まれるのではなくつくられる」という内容。THE外資系って感じ。 管理職の仕事は 「人々がともに働くことでよりよい成果が出るようにすること」 っていう主張
- 管理者の仕事は目的、人、プロセスの3つのPを向上させ、チームに最大限の乗数効果をもたらすこと
- いい人材はたくさんいるので、「能力が有るから性格に少々難があっても我慢しよう」と考えてはいけない
- 間違った優しさは人を成長させない
- チームの成果を、優秀、可、不可と判定できる試験があったらその試験の内容はどんなものになるだろうか?
男の子のお母さんがやってはいけない10の習慣
叱らない育児、強制しない教育は子育てを放棄しているに等しい。つまり、叱らないマネジメントはマネジメントそれ自体を放棄しているに等しいので、そりゃチームは崩壊しますわな。というところまで思い至った。
- すべてが思い通りに回ってきた子は、自分の好き嫌いだけを基準に行動する性質が根付いてしまうし、我慢を知らない人間になる
- 子供というのは本来、動物的な欲求を抑えられません
- 本来子供がやるべきことを、親が先回りして世話を焼かないようにしましょう
親の言うことを聞かない中学生男子に、それでも働きかけるべきこと
- 論理的に考える習慣をつけさせる
- 短絡的な行動をしないよう、自分の頭でよく考えさせる
- 集中力をもって粘り強く物事に取り組ませる
- 一度とりくんだことは、逃げずにやり遂げさせる
- 自分の意見を述べられるうようにする
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
傾聴のコツとかが丁寧に書いてあり、コーチングと同じことを説いているので、メンター、メンティの究極は親子の関係なのだなぁと強く理解した。
ディスカヴァー・トゥエンティワン / ¥792 (2020-11-30)
- 飴と鞭は条件付きの接し方でよくない。デメリットは「短期的な限定効果」「条件付きの自己肯定感しか持てなくなる」「親子関係が悪くなる」「世代を超えて引き継がれる」の4つ
- 子育てにおける良きリーダーとは、子供に向き合い、気持ちに寄り添いながら、必要な制限を設け、子供に道しるべを示す人を指します
- 成果よりもプロセスを褒める(コーチングと一緒)
- 例えばトイレでおしっこができたときは「諦めないで練習したらできたね♡」
- 子供に自分がとった行動が、子ども自身、あるいは他者にいかに影響を与えるかというモラルに焦点を置きながら具体的に説明するのが上手な叱り方
- I messageが重要(コーチングと一緒)
- 子供を尊重するというのは好き放題にやらせて、全く叱らないということではありません
褒め方、叱り方を変えるということは、いままで自分が抱いてきた子供に対するイメージに向き合う、そして成長し続けるこどもに対するイメージを根本的に改める貴重な機会