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07 02 2013 work life Tweet

空洞化のウソはウソなのかホントウなのか

空洞化のウソ / mark-wada blogで触れられていて気になったので読んでみた。

ProductName 空洞化のウソ――日本企業の「現地化」戦略 (講談社現代新書)
松島 大輔
講談社 / 798円 ( 2012-07-18 )


筆者は新興アジア推しの現地化推し。

著者は空洞化を3つに分解する

  • 雇用の現象
  • 国内技術水準の停滞
  • 海外で稼いだ金が国内に還流しない

雇用の減少

筆者は現地化すれば企画立案部門とか新規開発部門のような付加価値の高い分野に雇用拡大(国内)できると論じているが、これは案にブルーカラーは仕事がなくなると言っているようなもんですね。逆に国内の教育も付加価値の高い人材をつくることに焦点をあわせないといけないが、実際はそうなっていないから、ホワイトカラーの人材も国内外問わずに取ってこないといけないでしょう。

まぁこうなるわな。

国内技術の水準の停滞

こっちのほうが重要だと思うんだけど、現場と離れたところに企画立案部門をつくると官僚化しておかしくなることが多いと思うが、開発力だって落ちていくでしょう。

第一三共とランバクシーの話が出てたけど、創薬知らなすぎなヒトの考えるストーリーだよな。コレに関してはお話にならない、イノベーションが求められている部分がそもそもずれているので。

お金の還流の問題

「日本入っている」戦略で現地化をうまくやってという話は正しいのだろうなと思う。結局人口分布に基づいた戦略は必要になるしなぁ。

お金の流れ的には空洞化していないってのが正しくて、雇用と技術に関してはどうなのかな?っていう印象。

というより、空洞化しているかどうか議論するということが些細な事なのかなと。

あわせて読みたい感じの対談

  • 城繁幸氏と考える「日本に依存しないキャリア」(上)
  • 城繁幸氏と考える「日本に依存しないキャリア」(中)

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