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26 01 2013 life Haskell Tweet

「数学的推論が世界を変える」がおもしろい

Haskellなんかの型推論とか量子論をかじっているヒトが読むとかなり面白いと思う。述語理論、ゲーム理論、ゲーデルの不完全性定理なんかを説明して最後に確率的クリピキモデルに至るという内容。事例で金融の話が度々登場する。

僕はチューリングの定理(対角論法は知ってたけど)を理解できたのと、金融で不確定性原理が出てくるのが「原子の観測はミクロなのにマクロな市場でも表れるのか!」と驚いたが、結局介入しないと観測できないということから来てるんだろうなぁと解釈した。

ProductName 数学的推論が世界を変える―金融・ゲーム・コンピューター (NHK出版新書 394)
小島 寛之
NHK出版 / 819円 ( 2012-12-06 )


  • 相互推論は様相論理の一つとみなすことができる
  • チューリングの定理が成り立つポイントはチューリングマシンを自然数で表すことができることである
  • ソロスの「再帰性」は「何の影響も与えることなく、外側から世界を理解することができない」ことを意味している
  • 確率的クリピキモデル

他にはボトムの意味をもうちょっと深く理解したのが、意外な収穫。

ProductName 関数プログラミング入門 ―Haskellで学ぶ原理と技法―
Richard Bird
オーム社 / 3990円 ( 2012-10-26 )


ゲーデルの不完全性定理を知るには数学ガールが良いとおもう。

ProductName 数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)
結城 浩
ソフトバンククリエイティブ / 1890円 ( 2009-10-27 )


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