01092008 blog
ここのところ、いわゆるEGM(Employee Generated Media)に興味があって、職場(といっても小さな研究所だけど)にRSSリーダーとかSBSを浸透させようと春からごそごそやってきたのだけどいくつか、おもしろいなぁと感じた事があるのでメモっておく。
文献SBS
文献に特化したSBSはイケテていいんじゃないかというようなもくろみで実際に動かして半年くらい経つけどいろいろ見えてきて楽しい。特に、製薬企業の研究所みたいなとこでも論文を読む量に関してZipfの法則が当てはまるんじゃないのかなぁということ。経験的に論文読むやつはよく読むし、読まないやつはまったく読まないなぁということは分かっているし、且つ、論文読む割にはあまり賢くないなぁと思うやつはいるけど、論文読まないのに賢いやつはいないなぁというのも経験的に感じているので、こういった、企業内ログというものをうまく活用すれば人的なネットワークを構築するのにもいいんじゃないかなぁ。さらに論文よく読んでいて鋭いコメントを残すような若い人にもっとチャンスがまわるようなカルチャーにすれば個人にとっても企業にとってもwin-winでいいんじゃないかなぁとか思ったりするけど。
ちなみに、毎日100報以上チェックするようなヒトはあまり見かけなくて、大部分は自分の仕事のごく限られた範囲だけしかチェックしていないっぽい。いわゆる円(hunter x hunter)の範囲を拡大させるような事には興味が無いようだ。興味があるようなヒトは将来のびる可能性が高いので仲良くしておくと吉だし、そういったモノを計る基準としてこういったSBSはなかなか良い。
RSSリーダーに関して
もう一点は「RSSリーダーって新着があった場合にメールで知らせてくれないから不便なんだよねー」って言われた事。
確かに情報の更新の頻度が半日とか一日みたいな単位だとRSSリーダーの便利さが分からないのかもしれない。それに数分から数十分の頻度で新しい情報があると嬉しいのは、個人の資質に依存していて、はたして社会全体がそういう方向に向かうのだろうか?とか思った。
あと、一般のヒトはメールというフォーマットに結構縛られているのかな。かといってメーラーでRSSを読むのも面倒だしなー。いっそRSSリーダー上でメールを読めるようにするといいんじゃなかろうか?とも思ったけれど、本質的には情報量のキャパに依存している問題なのかなぁ。でもこれは教育とかでなんとかなるのかもしれんなぁと上とは逆の方向に行きそうにも思える。
正直わからん。