Mishima.syk #14やりました

参加者のみなさまお疲れさまでした。

一次会はリパブリューでクラフトビール飲みまくり。ついでに創薬ちゃんもいた。

1569135040 1569135043

二次会はうさぎの木でワインと肉

1569135048 1569135046

私の発表はKNIMEの学習環境を構築するっていう話とPyConMYに行ってきたという話でした。PyConは楽しいのでみなさんも参加されるといいと思います。

それから阪医python会の人達にCWLのステッカー配ってきました。IIBMP2019でもう少しもらっておけばよかったかなーと。

今回はKNIMEやCWL、airflowといったワークフロー関連の話が多かったので、KNIMEユーザーの方々の参加が多かったかなと思います。

私のKNIME社内コミュニティーをどう醸成していくかっっていう演題の質疑で、「社外コミュニティーどうするつもりなの?」っていう質問がきて、「うちでイニシアチブとれたらいいんじゃないかな?」って返しといたけど、懇親会で改めてKNIME日本ユーザーのコミュニティも欲しいよねーという話題が出ていたのでそのうちできるんじゃないのかなと思います。GitHubとGitHub Pages使えばサイトなんて簡単に作れるしね。

KNIMEはオープンソースだからそういうコミュニティがまずあって、そこにインフォコムとかのKNIME使って商売している会社がなんらかのサポートするっていうスタイルのほうが健全だし、ユーザーももっと増える気がします。

ワークフロー型プログラミングツールで能力ブーストは良いのか悪いのか?

プログラミングまたは機械学習の高速道路は学習の高速道路に関しての話ですが、ライブラリとかツールキットでブースト問題ってのもあります。

大体どの言語でもライブラリが充実していて、エコシステムを形成していて生産性が上がるんですが行き過ぎたプログラミング環境はどうなんかなーと思っていました。

つまりノンプログラマーのためのプログラミング環境(Pipeline Pilot/KNIME)とかRobot Process Automation(RPA)ってやつです。

ある程度の処理がコンポーネントという単位にまとめられていて、ユーザーはブロックを組み合わせる感覚でプログラミングができて、しかも処理が視覚的にわかりやすいというメリットがあります。さらに学習の初期コストが低いのでプログラミングの素養がなくてもすぐにある程度のことはできるようになります。

が、ちょっと複雑なことをしようとするととたんに複雑怪奇なワークフローになるのと、やりたいことをするためのコンポーネントがないと詰みます。

  • 前者は 結局コード書いてないだけでプログラミングはしているので、解決パターンを知らないと回り道することになる。デザインパターンを知らないプログラマーが陥るのと似た感じ
  • 後者はTensorflowのチュートリアル楽勝だけど実際自分の問題解こうとするとまったくわからんってことになるのと一緒

というわけで、ワークフローツールはどうなんかなーって思っていたのだけど、逆にノンプログラマーが利用して効率的に仕事をするのにはとてもよい選択肢だなと改めて思いました。

じゃぁなんワークフローツールをあんなに嫌っていたんだ?

よくよく考えてたら、ツールに技術がロックされることに嫌悪感を抱いていたのでした。Pipeline Pilot年間使用料がそれなりに大きいのと、すごく使いやすくてこれでしか仕事ができないケモインフォマティストが増えてしまったという製薬業界の語られない闇があります。維持費だけでも馬鹿にならないし、転職先がPP使ってないとキャリアが生きないというねw それってキャリアブルスキルなのか?っていう。一方でPPができたから良いとこに転職できたという事例もないことはないので、それがいいことなのか悪いかは一概にいえないけどね。

で、RPAツールはまさにこのサービスロックを狙っている気がします。そもそもクラス3ちらみせしてRPAのクラス1のツールに年間何百万も払わせるなんてあれなんじゃないのかな。

話がそれたけど、ノンプラグラマーなのにバイオインフォにアサインされた人間のみで構成されているうちのチームはとりあえずKNIMEブーストかけておけばいいだろうっってことでそのための学習道路の整備を急遽していますが、これはこれで色々楽しいですね。既存のKNIMEノード組み合わせてもできない処理は僕がNode作ってやればいいだけだからね。

尚、昨日始めてKNIMEデビューしました。どんだけワークフローツール嫌っていたんだ?って話w