Haskellで鯡数

数の子が好き。数の子のあんま入ってない松前漬けは認めない派です。年始は、松前漬けの数の子で、日本酒やってた。

そんなわけで、鯡数というものを思いついたのでHaskellで。

import System.IO.UTF8 as U

unfold p h t x | p x = []
               | otherwise = h x : unfold p h t (t x)

int2bin = reverse . unfold (==0) (`mod`2) (`div`2)

kazunoko :: [Int] -> String
kazunoko [] = ""
kazunoko (s:xs) | s == 1    = '魚' : (kazunoko xs)
                | s == 0    = '非' : (kazunoko xs)
                | otherwise = error "not binary"

nishin :: Int  -> String
nishin = kazunoko . int2bin

main = do U.putStrLn $ nishin 2010

unfoldはプログラミングHaskellから。この本いいです、マジ。

ProductName プログラミングHaskell
Graham Hutton
オーム社 / ¥ 2,940 ()
在庫あり。

さて実行

$ runhaskell nishin.hs 
魚魚魚魚魚非魚魚非魚非

「Haskell初心者脳」の謎に迫る FizzBuzz

「Lisp脳」の謎に迫る - Schemeプログラマの発想をみて、Haskellだったらどう書くかを考えてみた。

基本はFizzBuzzの無限リストを生成してtakeすればよかろうと。

  • FizzとBuzzは一定周期で現れるのでcycleで無限リストをつくる
  • 二つを混ぜあわせた無限リストをつくる(zipWith)
  • 空いてるところに数列を埋め込む

出来たのがこれ。

fizzbuzz = fizzbuzz' [1..] fbz
    where
      fizzbuzz' (x:xs) (y:ys) | y == ""   = (show x):(fizzbuzz' xs ys)
                              | otherwise = y:(fizzbuzz' xs ys)
      fbz = zipWith (++) (cycle ["","","Fizz"]) (cycle["","","","","Buzz"])

あとは好きなだけtakeする

HaskellのsplitAt

HaskellのsplitAtはなんでタプルを返すんだろうか?

Prelude> :t splitAt
splitAt :: Int -> [a] -> ([a], [a])
Prelude> splitAt 3 [1,2,3,4,5]
([1,2,3],[4,5])

pythonで同じようなのを書いてみる。

>>> def splitAt (n,xs): return [xs[:n],xs[n:]]
... 
>>> splitAt(3,[1,2,3,4,5])
[[1, 2, 3], [4, 5]]
>>> def splitAt (n,xs): return (xs[:n],xs[n:])
... 
>>> splitAt(3,[1,2,3,4,5])
([1, 2, 3], [4, 5])

なんというか[[1, 2, 3], [4, 5]]のほうが見た目よろしい気がするのです。

追記09.12.25

Haskellでつぶやく

最初

simpleHTTP (getRequest "http://www.haskell.org/")

みたいに書けばいいので簡単だと思ってたのだけど、リクエストにBasic認証のヘッダを含める方法がわからなくてRequest型を作るのにCodec.Binary.Base64.String入れるはめになった。postRequestで組み立てられると思うんだけど。

import Network.HTTP
import Network.URI
import Codec.Binary.Base64.String
import Data.Maybe

tweet msg = simpleHTTP req where 
    req = Request uri POST [ah] "" where
        ah = Header HdrAuthorization $ "Basic " ++ encode "user:pass"
        uri = fromJust $ parseURI $ "http://twitter.com/statuses/update.xml?" 
              ++ urlEncodeVars [("status", msg)]

Haskellの型というかデータコンストラクタ

構成子関数は評価済みであり、それ以上簡約できないとはどういうことなんだろうか?

data MyAdd = MyAdd {ev :: (Int -> Int)}

これはIntをとってIntを返す関数を表す型

*Main> let add5 = MyAdd (\n -> n + 5)
*Main> :t add5
add5 :: MyAdd

MyAdd型ってなっててこれ以上簡約できない。でも実態はラムダ式なんでしょってことで、Intを渡すとエラー

*Main>add5 3

<interactive>:1:0:
    Couldn't match expected type `t1 -> t'
           against inferred type `MyAdd'
    In the expression: add5 3   
    In the definition of `it': it = add5 3

evアクセサをつかってアクセスする。

*Main> ev add5 3
8

要するに型とは簡約のレベル(深さ)を定義するってこと?

追記 091217

構成子関数はこういう型だと認識して納得。その後TLを追いかけ直して、理解した。

MyAdd :: (Int -> Int) -> MyAdd

確かに、いろいろ入り混じって混同してました

よくよく考えてみるに、僕はこの右辺を(Int -> Int)という(ラムダ関数みたいなもの)にMyAddっていうラベルをつけるみたいなイメージを漠然と持っていたようです。

data MyAdd = MyAdd (Int -> Int)

で、

let add5 = MyAdd (\n -> n + 5)

とやると(MyAdd型にラベル付けされた)関数に束縛されたadd5っていう変数が生まれると。 だから型で一時停止してその先には(\n -> n + 5)っていう関数が待っているのかなぁつまり、

型とは簡約のレベル(深さ)を定義するってこと?

という、冒頭のような勘違いをしていた。

型とは新規な器みたいなものだと捉えられるようになったら、下の話も理解できた。

mzp

@kzfm うーん、うまく説明できないんですが、そもそも単なる別名になってほしくないからnewtypeを使っていて、別名になってほしいならtypeを使うと思うんです。だから、Parse型の値に引数を適用できないのは、そのほうが型チェックの恩恵を受けれるからだと思います。

koyama41

@kzfm newtypeは結果的に一個の型に別名をつけるだけに見えてしまうのでtype文に似てるように思ってしまうのですが、むしろdata文の特殊な形と思った方がいいと思います

ProductName プログラミングHaskell
Graham Hutton
オーム社 / ¥ 2,940 ()
在庫あり。

ProductName Real World Haskell―実戦で学ぶ関数型言語プログラミング
Bryan O'Sullivan,John Goerzen,Don Stewart
オライリージャパン / ¥ 3,990 ()
在庫あり。

リストってもんがちょっと分かった気がする

SICPの2.2.1章の「並びの表現」っていうところを読んで、carとかcdrのでリストを表現の仕方を学んだ。

これ読んでhaskellのアレが理解できた。アレってばhaskellの:演算子のこと。

[1,2,3]
= 1 : [2,3]
= 1 : 2 : [3]
= 1 : 2 : 3 : []

最初普通のhaskellプログラミングを読んだときにはよくわからなかったけど、carとcdrが理解できた今ならこれって凄く自然に思えてくるのが不思議。

ProductName ふつうのHaskellプログラミング ふつうのプログラマのための関数型言語入門
青木 峰郎
ソフトバンククリエイティブ / ¥ 2,940 ()
在庫あり。

それにしても、SICPおもしろいなぁ。なかなか進まないけど。

リストの覚書き

お盆なんでU隊長の実家にいったんやけど、やることないのでSICP読みながら遊び中。

haskellの

[1,2,3]
= 1 : [2,3]
= 1 : 2 : [3]
= 1 : 2 : 3 : []

は、gaucheで

(list 1 2 3)
= (cons 1 (list 2 3))
= (cons 1 (cons 2 (list 3)))
= (cons 1 (cons 2 (cons 3 '())))

カッコがないほうがわかりやすいナァ(ボソッと)。

モナド(副作用の意思を伝える?)

非決定性計算とかambでどんづまり。なんか色々みているうちにうっかりモナドに迷い込んでしまった。

世界で一番か二番くらいにやさしい「モナド入門」

我々の課題を思い出してください:「副作用付き計算を、純関数で表現せよ」でした。カウンター(大域変数count)に触ることは副作用ですから、これをやめましょう。んじゃ、カウントアップできないじゃないか! って?はい、そのとおり。でも、「カウントアップしたい」という意志を伝えることはできます。

Perlの駱駝のこぶにはMonadも入ってる

結局Monadを実装するためには、値と副作用を別々に保持し、値に関しては参照等価性を保ちさえすればいい。

    $op0->{value} = eval{
        $coderef->($op0->{value}, $op1->{value});
    };
    if ($@){
        $op0->{state} = $@;
        $op0->{value} = undef;
    }

evalで「失敗するかもしれない演算」を包んで「より大きな失敗するかもしれない演算」を作るって解釈すればよいのかな。

ProductName ふつうのHaskellプログラミング ふつうのプログラマのための関数型言語入門
青木 峰郎
ソフトバンククリエイティブ / ¥ 2,940 ()
在庫あり。

あとでふつうのHaskellプログラミング読み返そう。

Haskellすごいなぁ

現実逃避もかねて、どう書く?解いてた。

Higher-order Perlのおかげでこんな感じの問題は、まず再帰で考えることができるようになった気がする。

ProductName Higher-Order Perl: Transforming Programs with Programs
Mark Jason Dominus
Morgan Kaufmann / 5692円 ( 2005-03-28 )


それにしても、haskellの二行ってすごいなぁと思った。

モナドは世界観と枠組みなのか

今日は半日以上モナドに関するネット上の文章をあさっていたうえに、考えすぎ疲れで昼寝もした。

そのせいか少し前進した。特に参考になったところをメモ。

HaskellのモナドIO

さて,f が入出力を行う手続だとしたら f を引数に適用したときの値は,引数の値だけではなく,その時のプログラムの外側の世界に依存することになります.また,入出力を「実行」した後の世界は,「実行」前の世界とは別の世界になっているでしょう.この様子を Haskell のプログラムで表現すると(つまり世界の更に外側から見ると)

サルでもわかるIOモナド①-副作用の除去

具体的に言いましょう。上で示した関数(y, world')= f(x, world) において x を与えてやると(あるいは、束縛すると)、 (y,world') = g(world)という新しい関数が出来ます(このように関数の引数の一部を束縛することによって新しい関数を作ることを、カリー化というそうです)。この関数 g を、アクションの実装とすることができます。 putStrLn を例にとりましょう。この関数のもとの形(カリー化前の形)は:

putStrLnOriginal:: String -> World -> ( (), World )

と考えることができます。これをカリー化すると:

putStrLnCurried:: String -> ( World -> ( (), World) )

となります。この関数の返り値の型が、上述した g と同じになっていることにご留意ください。これをアクションすなわちIO()に置き換えたのが:

putStrLn:: String -> IO ()

見慣れた形ですね。

なぜモナドを理解しようとするのか

プログラマにとってモナドは関数プログラムの構造化に有用なツールです。モナドには、それを特に有用なものとしている 3 つの性質があります。

  1. モジュラリティ - より単純な計算から計算を合成することができ、実際に 実行される計算と合成戦略を切離すことができます。
  2. 柔軟性 - 関数プログラムをモナドなしで書いた同等のプログラムよりも はるかに柔軟なものとすることができます。これはモナドが、計算戦略を プログラム全体にばら撒くことをせずに、一箇所に引出すからである。
  3. 分離性 - 関数プログラムの本体から安全に分離したままで、命令スタイル の計算構造を生成するのに利用できます。これは、Haskell のような純粋 な関数型言語と入出力のような(参照透明性を破壊するような)副作用と組 み合わせるのに役立ちます。

でもって、内部状態を持たないことで云々というくだりはRESTfulウェブサービスでみた内容に似ているなあ。モナドとRESTfulはなんか関係あるのかなと思いググってみたら、こんなのを見つけた。