28 04 2019 chemoinformatics bioinformatics Tweet
医薬品研究開発における Modeling and Simulation(M & S)手法の紹介という大変に面白い総説を教えてもらって読んでいる。
これは、事前にTrkAがpainのターゲットであることを知っているからこういう結論に出来たのか、そういう事前知識なしに自然に導かれたのか興味あるところではある。モデルからターゲット候補が出てくるなんて素敵。
QSP モデルによって,今までのモデル解析ではできなかった予測を行った事例を以下に 2 例紹介する.1 つ目は,MID3 白書に取り上げられている神経成長因子(NGF)パスウェイに対する QSP 解析 により,疼痛治療の新規の創薬ターゲットを検討した事例(Example 3)である.この事例では,すで に報告されていた NGF パスウェイを ODE で記述される数理モデル(Model 1)に変換し,さらにその パスウェイモデルを関連因子の神経細胞内外での挙動を反映させたモデルに連結して生理学的に拡張し たモデル(Model 2)を作成して NGF パスウェイの下流での創薬ターゲット候補の探索を行っている. 効果測定の指標として NGF 刺激の結果として観察され,疼痛発現につながると考えられる Diphosphorylated extracellular signal-regulated kinase(dppERK)の蓄積量を用い,モデルの妥当性検討は すでに報告されている NGF 阻害抗体で得られている結果と比較することにより行った.こうして構築 されたモデル内に含まれる因子を,in silico で仮想的に様々な阻害強度で阻害する感度分析により, Tropomyosin receptor kinase A(TrkA)が薬物治療のターゲット候補となる可能性が予測された.
尚、MoAと書くと現状はBabymetalがおすすめされるようです。
トイズファクトリー / 6471円 ( 2018-08-01 )
- (MID3) Good Practice - European Medicines Agency
- Good Practices in Model-Informed Drug Discovery and Development: Practice, Application, and Documentation.
- An introduction to PK-Sim®: the open source platform for PBPK modeling
PK-SimってOSSになったの?