料理の四面体という本がとてもよかった。
料理をするということは、 火を利用し何らかの物質(液体または気体)を媒介させて熱を加える という単純明快なプロセスモデルで説明できるという主張であった。
要するに、水、油、空気の三点を頂点とする三角形を底面として、火を頂点とする四面体のどこかに料理というモノは位置づけられるというのが筆者の言いたいことである。
料理を経験していくと材料のアレンジ(じゃがいもを里芋に変えてみる、醤油を煎り酒や魚醤に変更してみる)は上手くなっていくように思う。本書を読むと材料でなくプロセスを上手く変更するためのヒントを得やすくなるのではないかと思った。
料理を経験していくと材料のアレンジ(じゃがいもを里芋に変えてみる、醤油を煎り酒や魚醤に変更してみる)は上手くなっていくように思う。本書を読むと材料でなくプロセスを上手く変更するためのヒントを得やすくなるのではないかと思った。
具体的な例として思いつくのは次の本に載っていたレシピだ。かんたんで美味しいのでたまに作る
- 砂肝を沸騰したお湯に放り込んで火を止めたら10分程熱を入れる
- 砂肝を適当な厚さでスライスする。
- ごま油、塩、胡椒を混ぜたものを砂肝に回しかける。
これだけなのだが、これってアヒージョの変形じゃないかと気がついたのが、アヒージョを作るようになってからだいぶ経ってからなのだw 気がついたときにはちょっと感動した。
といったようなことを考えると、底面の三角形は実はもっと曖昧なものなのではなかろうかとも思えてくる。結局水の沸点が100度なので
- 水:0-100
- 油:150-200
という温度帯で液体のくくりにしてもいいのではないかと思う。水で揚げ物は出来ないからね。
と書いておいて、ヘルシオ(ウォーターオーブン)あるじゃん。アレ使えば油なしで唐揚げできるじゃんと。