成功するためには、致命的でない失敗を如何に重ねるかと誰かが言ったように、先人の経験から学ぶことは非常に意味のあるものです。
本書は、18人のエキスパートによるエッセイ集のようなもので、様々な経験が語られているので参考になった。
とりわけメトリクスの重要性はウェブオペレーションに限らず全てのカイゼンが必要なプロジェクトにおける真実だよなぁと思った。
- より早いフィードバック
- もっと自動化
- 現実世界のメトリクスを監視
- 断続的なバグにうまく対処する
- より小さなバッチ
あと、読んでいてこれって創薬プロジェクトが抱えている問題そのものじゃないかと思ったりした。という視点で見てみると
- MTTD (平均診断時間)
- MTTR (平均復旧時間)
- MTTF (平均故障時間)
- MTBF (平均故障間隔)
が創薬研究において何を意味しているのかを考えるのは意義深いかもと感じた。
インフラはアプリケーションである
目次
- 1章 ウェブオペレーション:キャリア
- 2章 Picnikにおけるクラウドコンピューティングの利用とその教訓
- 3章 インフラとアプリケーションのメトリクス
- 4章 継続的デプロイ
- 5章 コードとしてのインフラ
- 6章 監視
- 7章 いかにして複雑なシステムは失敗するか
- 8章 コミュニティ管理とウェブオペレーション
- 9章 予期しないトラフィック急増への対応
- 10章 開発と運用の協力と連携
- 11章 訪問者の気持ち:ユーザ対面メトリクス
- 12章 ウェブにおけるリレーショナルデータベースの戦略と戦術
- 13章 障害を活用する:ふりかえりの技芸と科学
- 14章 ストレージ
- 15章 非リレーショナルデータベース
- 16章 アジャイルインフラストラクチャ
- 17章 夜中に聞こえる奇妙な物音(と、ぐっすり眠る方法)
- 18章 日本の料理のインフラ
ウェブオペレーション ―サイト運用管理の実践テクニック