人生において、一瞬一瞬の可能性を引き出すことほど重要な仕事があるだろうかと締めているように、短い時間をどのようにマネジメントしていくかという話。
脳の習性(つまり変化を嫌う)に背かずにうまく自分をコントロールしていこうという内容で、かなり面白いです。経験則に照らし合わせても、なるほどと思うことが多い。
自分に厳しくすれば成功するというのはつくり話で、実際には脳の抵抗を招くだけだというのが本書の主張。
ほめあう組織が成功するっていうのも、単なるポジティブシンキングというよりは、脳の性質をうまく使った科学的な根拠に基づいた組織マネジメントなのかなぁと。
色々つながったので個人的には満足の一冊だった。
知人に「ジム通いを習慣化させるために最初はお風呂に入りに行くのからはじめた」という話をしていた人がいて、なんだよそれ?とか思っていたんだけど、本書を読んでなるほどなぁと感心した。
- 質問は脳を目覚めさせ、喜ばせる。
- 相手を尊重して、たとえ、その態度や答えをこちらが既に理解していると思っても、きちんと聞く
- リバウンドはなぜ生じるのか
- チョコレートは食べる。だが最初の一口は捨てる