先週末伊豆に遊びに行ったので、滞在中に読もうと近所の本屋で買った本。
今の大国はもう過去の大国になりつつあるから新興国に目を向けていけって話と、20世紀型の経済政策はあまり効果がないので、お金の流れに目を向けよう。あと民主党の経済感覚はダメすぎという話。基本的に民主党に厳しいですね。
原発
後半読んでたら、原子力の話が出てきて、「海外に売り込め」「首都圏近郊に原子炉を作れ」とか書いてあった。
- 「原子力発電は安全でない」という反論が出てくる。ほんとうにそうだろうか?
- 日本の原子炉の安全性は群を抜いている
- ちなみに原油価格が1バレル=60ドルを超えると原子力のほうが経済効率がよくなり、100ドルを超えると後処理費用を含めても原子力を使ったほうが圧倒的に有利になる
群を抜いて安全なはずの日本の原発がああなった以上、あのレベルのリスクを再度取れるかという議論が付いて回るでしょう。というわけで原子力に関しては「お金の流れがさらに変わった」ということで。
学校の社会的責任(SSSR)
講義内容を配信する大学は増えている。研究職なんて常に学び続けなきゃいけないので、こういう機会に溢れているいまの状況はありがたい。そして我々を取り巻く状況が変わっているのに、一箇所に子供を集めて画一的な情報を与えるという義務教育の仕組みは適切なのかなぁ?と。自分自身は義務教育の必要性をあまり感じないので、学ぶ機会とか楽しみをどう与えるかは親の責任かなぁと思う派ですね。
- 共産主義の指導者が金儲けをすばらしいことだと認めたときから、中国は拝金主義の国になってしまった
- 「PIIGS」財政破綻が危惧されるヨーロッパの国
- 成熟経済では金利を下げて資金供給をしても、経済自体が資金を必要としていないから、それを吸収しない
- 日本型の年金は現役労働世代が退職・高齢者を扶養するので、このモデルが崩壊することは間違いない
- 先進国において年金や個人金融資産は「自国にとどまるかぎり増えない」
- SSR 学校の社会的責任
- 政治家は票がほしいから、「いずれ日本経済は回復する」「われわれは2%成長をめざす」とお題目を述べるが、今後も少子高齢化が続くことを考えたら、そんなことは無理に決まっている
- 国民はせっせといまだに赤字国債を買っている(郵貯や定期預金を通して)
- もし金持ちからより多くの税金をとりたいなら、所得よりは資産にかけたほうがよい
- 国民の税金を経済成長の原資にするという発想はやめるべき