発見的な側面が強いために見落としがちだけど、創薬研究は正しくは「創薬研究ビジネス」なのであたりまえのように発想の訓練を必要とする。だから、継続してヒトとちょっと異なる発想ができるというのはそれだけで強みとなるわけだ。つまり、論理構築力はベースとしてその上に仮説構築力(アブダクション)が要求される。なんでも一緒ですね。
そういうわけで、筆者の発想の仕方は大変参考になった。
- 「必要は発明の母」は事実
これは、生データをよく読め、論文多読しろ、特許を深く読めというあたりに通じるものがある。下調べせずに、先人とおなじ過ちをするのは良くないですね。
- エンドユーザーの生の反応を確認する
- 何かアイデアを思いついたら、それが既に世の中にないかよく調査する
- また、既に誰かが同じことを考え失敗している可能性があります。
- 相手のことをよりよく理解することが大切
「僕たちは「薬」をつくっているのであって、ケミストが頑張って合成した成果を薬に仕立てあげるわけではありませんよ」という認識は常に持てと
- あなたの顧客の価値観はあなたの価値観と本当にあっていますか?
あとはビジネスの話
- 電球を「光を出すもの」と捉えるか「メンテナンスコストを生むもの」と捉えるか
- サラリーマンにとって職場はリスクの少ない訓練の場所
- 時間とはあなたがタダで手にいれている貴重な財産です
マーケットと儲けのネタをヒモづけよう! ビジネスマンのための「儲かる発想」 (講談社BIZ)