まず最初になぜ食料自給率を100%にすることが必要かのそもそもの理由が書かれてなくて「食料自給率を100%にすることが必要」という論調で始まっているので、その部分は各自で考えておく必要があるかと思う。
個人的には自給率算出の分母が気に入らない(家畜用の飼料の分混ぜたり、廃棄ロスも入っいるから)つまり、真に必要なエネルギーじゃなくて、数字遊び系パラメータだよなと思っているので、ここを前提にしている議論には疑問だった。
フードマイレージなんて、円が強くて引っ張ってこれるからそういう値になっているだけで、カツカツで飢餓寸前な食料引っ張りパラメータをあらわしてないでしょう。レジャー余力がどんだけありますとかそういう値なんじゃないのとか思う。
あと、カロリーベースの自給率向上と減反の意義とかよくわからん。
- フードマイレージ
- 農業振興を重んじるJAが、なぜ農水省と協力して非効率的な零細農家を重んじるか?
- 食料輸出国には、農業の経営規模が大きい、政府の積極的な農業支援政策がある
- 自給率を上げるために食生活を変える
- 逆じゃないのか?例えば小麦が異常に高くなったら、食生活が変わるでしょう。
- 地産地消
- 地産地消はどっちかというと自給率向上というよりは、スローライフの気がする。って結果的に自給率向上か。JAを通さない、直接の取引というチャネルが増えるのはいいことだとは思うけど
- 畜産物は税金上乗せして国産にこだわるのか?とかそういう話?
- 輸入麦の売渡制度は農水省にとって手放すことの出来ない制度であり、一方で我が国の農業振興を阻んでいる制度
これとセットで読むと面白いかも。
食料自給率100%を目ざさない国に未来はない (集英社新書)
日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書)