ちょっと極端すぎる持論を展開する場面が多々あるが、自給率の話は読んでいて勉強になった。自給率っていうのは率の話であって、国民が必要とする量を100%に置いているわけではないのね。
- 発展途上国は軒並み自給率が高いが、それは海外から食料を買うお金がないからだ
- 貧困にあえぎ、栄養失調に苦しむ国民が大いに関わらず自給率は高い
- 農業をビジネスとして捉えていない農家を擬似農家
- 趣味の家庭菜園的な僕らも擬似農家
- ほとんどの零細農家は帳簿など付けておらず、コストがどうなっているかなど自分たちでもわからない
- だめじゃん
- 耕作放棄地が増えているのは日本だけでなく、フランス、イタリア、アメリカでも同様。にも関わらず生産量は増えている
- 農業は顧客が起点の商売。供給者主導でマーケットはコントロール出来ない。
- 日本のコメは?
- 日本のように自給率の数合わせばかりにこだわり、マーケット評価の低い麦、大豆や需要のない飼料米を税金で増産しても農業の成長にはつながらず、国民の負担を増やすだけ
- 商品は絶対的に正直なものなので、国産品でも質が悪く、コストも高ければ外国産に太刀打ち出来ない
読み比べるならここらへんか?
日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書)
食料自給率100%を目ざさない国に未来はない (集英社新書)