拡張現実とか興味ないとか言われるが、こういう内容は夫婦で読めるのでよい。
Q&A式の一問一答で、初級、中級、上級と徐々に内容が難しくなっていく構成なので読みやすかった。
もともと議論の出発点としての成長率と出生率がずれているというのは理解していたのだけど、年金が「賦課方式」だと今後難しいだろうというのはよくわかった。
あと、小難しい用語は、平易にすると反感勝手困る内容なので、わざと難解な言葉におきかえているというとこは笑った。
- 現在の未納者の多くは、将来に受け取れる年金よりも、保険料支払いの方が多い世代
- 保険料の実質未納率は6割近い
- 有限均衡方式とは、後先のことは考えずに、今ある積立金をさっさと取り崩していまおうという方式
- マクロ経済スライドとは、毎年の年金の伸び率を抑えることでだんだんと給付カットする仕組み
- 債務超過という概念は、積立方式にしか定義されない
こっちもあわせて読むといいかも。
逃げきれそうな世代は、逃げ切りをはかるもんなんかね?年功序列も、年金も? なんて思った。まぁ、そういう世代は自分の親の世代なんだけど、彼らは孫に何を残したいのかなぁ、僕らはどうすべきなのかなぁと。価値観違うから世代間闘争でもなんでもやって折り合い付ければいいんだろうと思うけど、早い段階で土俵にあげるように義務教育にでも組み込むとかは必要なんじゃないかなぁと。
そうしないと少なくともフェアじゃないよな。
年金は本当にもらえるのか? (ちくま新書)
世代間格差ってなんだ (PHP新書 678)