これは面白い。というか読んでおくべき本な気がする。
本書のテーマはベーシック・インカムという考え方を概観することを通じて、労働、ジェンダー、グローバリゼーション、所有といった問題について考えていくものである。
- 福祉国家の3つの理念は、いわば「衣食足りて礼節を知る」という格言と「働かざる者、食うべからず」という格言を足して二で割ったようなものである
- 家事労働は賃金換算すべきか?
- 生きること自体が報酬の対象になる
- ベーシック・インカムが保障されているもとでは、生存のために労働を強いられることはないはずである
- 基本的な必要の充足が保証されている人々の労働の方が、そうでない人々の労働よりも優れている
- ベーシック・インカムが事前の給付であるのに対し、負の所得税は事後の給付
- ベーシック・インカムは個人単位であるのに対し、負の所得税は家族単位
- 子どもが貧困に陥ることなく生きる権利
「働かざるもの、飢えるべからず」はまだ読んでいない
ベーシック・インカム入門 (光文社新書)
働かざるもの、飢えるべからず。