EGMネタ
組織というものを何らかの能力を軸に取ると適当に分布していると仮定します。それはおそらく単峰性ではあるけど、正規分布はしないでしょう。でも賃金とかは能力とか成果に正規分布を仮定しているところが多いと思うのでそれに従ってみます。でもこの図はいい加減なのでイメージでとらえてください。
さて、日々のタスクの効率化とか低コストかとかは、質の向上には貢献するけど、基本的にはイノベーションとかブレークスルーには貢献しないでしょ?なんて思っている場合、意識の高いヒトがより効率的に仕事をこなせる環境を作るというところをいろいろ考える。 で、この時は分布の端っこを引っ張るイメージになるので、環境を構築するコストが少なくて済みます(いちいち一から説明しなくてよいし、しょうもないヘルプとか手順書みたいなものを書くコストを減らせる)。あと、有意義なフィードバックもポンポンでてくるのでやってて楽しいです。
この場合には当たり前に断絶ができる。経験的にはなんというかニューラルネットの発火装置みたいに気持ちいいくらいに断絶します。特に使ってやってあげてやるYOみたいな意識のヒトはまず使いませんね。
イノベーション重視の場合にはこれで良いのかもしれません。あとCGMの場合も母数が大きいのでうまくいくのかもしれません(cite u likeとかconnoteaとかうまくいってるように見えるし)。
ただし、問題はEGMです。ヒトがそんなに多くない場合はかなりの割合がデータを提供してくれるような環境に仕向けないといけませぬが、これは相当コストが高いです。
例えると、後ろから分布の山を押すイメージで、分布がより良い方向へスライドしてくれればいいのでしょうが、おそらくそうはならないでしょう。むしろ、つぶれて尖度が大きくなるだけで、上のレベルのほうの仕事とか知識の高度化には貢献しないでしょう。
ここで興味があるのは、組織には適正な尖度というものはあるのだろうか?ということです。もしそういうのが存在するのであれば、幅が狭くなって尖った分布は緩和するために右のほうに広がっていくでしょう。
であるならば、新しいデータで解析ができて解析者としてハッピーなうえに、みんなのレベルアップにも貢献できてよいのかなぁと。
どうなのかな。