27 04 2006 Tweet
200ページとちょっとなので、二日くらいで読みきった。最後のほうはちょっとだらだら読みになってしまったが、、、、。値段も2Kきっているので、(オライリーにしては)いい感じ。
oreilly.co.jp -- Online Catalog: アンビエント・ファインダビリティ
どんなに有益な情報がネットワーク上に存在していたとしても、ユーザが見つけることができなければ、何の意味もありません。その「見つけやすさ」を表す新しい考え方が「ファインダビリティ」です。また、「アンビエント」はブライアン・イーノの「アンビエント・ミュージック」に触発された言葉で、無線ネット接続、モバイル機器、GPS、RFIDなどの技術によって可能になった、いつでも、どこでも、誰でも(モノであっても)、ネットワークに接続可能な世界を表しています。
本の内容は、ネットってアンビエント化してるよねって話だ。有史以来の探すということに関する歴史から始まり、ネットの出現で僕らはこれからどこへ向かうのだろうかってことを語ってます。
で、ファインダビリティはユーザビリティーに先行する というくだりが気になった。最近blogの検索をグーグルに変えて、sitemap使わないと検索できないエントリが結構あってイライラしたり。自分で存在すると認識しているからみつからないことにイライラするんだけど、他の人にとってみれば、googleでヒットなし=存在しないというロジックはごく自然になんだろうなぁと。でも、これってちょっと怖いなとか思った。だってsitemapでお願いしてクロールしてもらわないと存在してないとみなされるなんて、なんかやだよ。
あとは、
僕とミームとミームの生きる道
そんなことを考えさせられる本かも。
僕はネットのアンビエント化はミームのデローカライズ化(非局在化)に貢献すんのかなみたいな漠然とした感覚を持っている。例えば、転職なんかで誰かが抜けちゃうとその人のもってたノウハウなんかはさくっとなくなっちゃうというように、暗黙知は割と人に依存するよね。でも、wikiるとかSBSをうまく社内にもっておくことで、そういった人に依存していた暗黙知がネット上にとどまりやすくなるんじゃないかなぁと思っている(ミームの固定化)。
ミームは「ミームは文化の伝達や複製の基本単位」であり遺伝子のようにアトミックなものであると同時に波としての性質も併せ持って欲しいナァ。
そんな感じで、最近いろいろ考えさせられることが多い。