さくらのVPSで採用されているというKVMに興味を持ったので書籍を探してみたら、これがヒットしたので早速購入して読んでみた。
ちなみにKVMとは
KVMは、Linux Kernel自体をハイパーバイザとする仕組みで、正式名称を「Kernel-based Virtual Machine」といいます。KVMは現時点では、Intel VT-xやAMD-VといったCPUの仮想化支援機能を必要とし、完全仮想化によりOSの仮想化環境を提供します。
本書の内容は、仮想化全般の基礎知識から、インストール、導入まで。あとはコマンドのちょっとしたリファレンスが付いてくる感じ。Amazonのレビューにある通りひと通り試したことある人には物足りない内容かも知れないが、予備知識無しでKVMが知りたいのならば手軽に読めてよいと思う。
僕の場合にはこういう内容が知りたかったのだけど、ライブマイグレーションの話題しか触れてなかったのでそこはちょっと残念だったかな。
自分の職場はサーバー管理のスキルのない人間が管理者をヤラざるを得ず、ハードウェアを移行するたびに、(昔作ったサービスが移行できずに)サーバー環境が劣化していくという結構悲惨な状況だったりするわけだ。そもそもサーバー管理自体が本来の仕事と関係なくて片手間なのでしょうがなかったりするので、仮想化しとけばさくっと移行できて、ハードウェア移行の際のコスト減らせるかなぁという期待感からKVMに興味を持ったのだ。
特に7章でPythonとlibvirtを使ったプログラミングの例が出ているようにPythonを利用して色々できそうなので、サーバー管理の省力化に貢献しそうな気はするんだよなぁ。
- 仮想マシンの導入には複数の方法がある
- ホストから見た場合、VCPUはQEMUが立ち上げるスレッドに対応する。
- 実CPUの数を超えてVCPUを割り当てることも可能だが、あまり意味はない
- HugePageの利用シーンは?
- virtio-balloonでメモリの確保と開放
- live migration
- ネットワークの設定の仕方は主に2つある
- libvirtdでのプログラミング