12 10 2004 Tweet
博多からの帰りの新幹線で読んだ。名古屋までに読み終えたから、集中して読めば2,3時間の分量といったところ
共有結合を超えたところの、水素結合とか、π-π相互作用とかの話です。
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ステリックやエレクトロスタティックな効果で超分子(蛋白-リガンド複合体)とかを理解するのは限界があるのは明らかなんで、いわゆる弱い結合を定量化していく必要があるといわれてますな。
そういった、弱い結合に関しての教科書的な本がこれではないかと思います。論文読んでもよいのですが、なかなかまとまったものが無いのと、理論的な考察は極度に単純化されていたりするので、こういった本でイメージをつかむのが良いかとおもったりする。もちろんイメージしないほうがいい(できない)ような相互作用もあると思いますがそういったのも含めて、自分の中で整理できる本だと思います。
とはいえ、インデュースドフィットとかは時間をおわなければならんでしょうから、もう少しシミュレーション的な方法論を適用するとしても、スナップショット的な状態を"きちんと"評価したいなぁと思うのは、量子生物学者的には自然かと。
まぁ、そんな感じで、生命論を量子論で記述するのも楽しいカモと思っている人(特に量子化学からこっちにきたヒト)にはなかなかためになる本だと思っていますヨ。